第三話 出発と準備
ヴォォォ!!
巨大な鳴き声と共に火山から何かが飛び出した。
「火の神が・・・動き出した」
ヴォォォ!!・・・・・・・
体格の良い男が歩きながらこう言った。
「で、お前の適正武器はなんだ?」
戸惑いながら高校生ぐらいであろう少年が返した。
「適正ってなんだよ?」
「そぅか、まだ説明してなかったな。この世界にある武器は全8種類。
片手剣・大剣・太刀・両端剣・ナイフ・ヤリ・オノ・カマの8種類で個人にあった武器があるんだ。
適正って言っても個人が使いやすいと思った武器って事なんだけどな」
そう言ってサカキは腰の鞘から剣を抜いた。
「俺はとりあえずこの片手剣シルバーソードを使っている」
「じゃあ俺もとりあえず片手剣にしとくよ。売ってるのか?」
尋ねるとサカキは近くの家を指差した。
「あそこが武器屋だいたいの町にはあるらしいな、そこで買えるぞ」
思い出したようにサカキがこう言った。
「あぁ、金はすでに1000G持ってるハズだ。最初に支給されてるんだ」
確かにステータスには1000Gという表示もあった。G=金らしい。
俺たちは武器屋にはいった。
「いらっしゃい~」
ヤセ細った老人が店主のようだ。おそらくこの世界の住人だろう。
「この町の片手剣は一本、シルバーソードだけだ」
「じゃあそれもらえるかなおじいさん」
そう言うと老人は後ろから片手剣を取り出した。
「シルバーソード、1000Gじゃ毎度あり~」
俺はGをすべて渡して片手剣を受け取った。いい重みでしっくりした感じがする。
俺はそれを腰につけて武器屋の外にでた。
「どうだ?まるでゲームの世界だろ?」
サカキが楽しそうに訪ねた。
「あぁ、そうだな勇者になった気分だよ」
周りにもにたような人たちがいる。選ばれし者だろぅ。
「誰かが神を倒せばいいんだが、誰かになるのも俺たちなんだ」
俺はそうつぶやくとサカキともう一度握手をした。
「行くか!」
「あぁ・・・行こう世界を救いに!!」
開始から1ヶ月
残り人数9500人―――
次回、第四話 虹と闇とはじまり