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神様コウリンしましたッ?!

初めまして。

小野寺 麗緒です。

この物語は、作者が行き当たりばったりで書いた駄作ですのであまり期待は、しないで下さい。


正直、肝心のギャグとかが面白いのかどうかも分かりません。


ですのでどうぞ、お手柔らかにお願いします。


長々と前書きなんかすみません。


ではでは、物語の始まりです。


最後まで優しい目と気持ちを持って読んで戴けたら幸いです。


2012.1.1(日)


 俺は、その時眠っていた。

 そう、唯…部屋の北側に安置されていた簡易ベッドの上に眠っていただけなんだ。

「・・・・・・」

 何処からか、振動音が聴こえてくる。

 又、隣のおばさんがゴキブリでも見て騒いでいるのだろう。

 一昨日の夜中にも、蛙が庭に出たとか言って、失神して救急車で運ばれていた隣に住むおばさんのコトを想いだし、そう納得して寝返りを打つ。

「・・・・・・・・・」

 それから、数分が経った…。

 振動音は、未だに止まず、それどころか激しさを増している。

 錯覚だろうか?

 木貼りの天井が震えているようにみえる。

 いや、天井の前の空間自体が震えているような。

 まして、部屋の中でヒートアイランド現象など起こる訳もなく、二番目の考えは、削除する。

 そして、天井が本当に震えているのか確認する為に、上を見上げた刹那―…

(シュババーンッ?!)

 豪快な破裂音と共に、天井から現れたのは、碧い瞳の金髪の美少女?

 なんだ、少女か。

「・・・・・・」

「えぇ~っ?!」

(ドスッ)

 次の瞬間、少女が天井から急降下し、俺の額と少女の額が鈍い音をたてて衝突した。

 そして、目の前が真っ暗になった。

 そう、俺は、呆気なく気絶したのだ。





「・・・・・・」

 ありぃ?此処は、何処だ?俺は、誰だ?俺は、俺だよッ!!

とか言う下らないやり取りが脳内で続く。

 きっと、気が動転しているのだ。

 よし、一旦落ち着け!!俺ッ!!

 さっきのは、多分夢だ。

いや、絶対夢だッ!!

 そう思い込み目を開けた刹那ー…

「早く起きなさーいっ!!」

と言う声と共に分厚い分厚い『完訳和英辞典キラー・ディクショナリー』が俺のこめかみ目掛けて宙を舞う。

 俺は、状況が理解出来ず唯、呆然としていた。

 そこに『完訳和英辞典キラー・ディクショナリー』がッ…猛烈な勢いで俺のこめかみにクリーンヒット。

しかも角だ。

 何千頁にも及ぶ『完訳和英辞典キラー・ディクショナリー』の角が隕石をも凌駕する速さで直撃したのだ。

 再び霞む意識の中で思い浮かんだのは、凄い制球力だ。

 とか言う下らんことだ。

 いや、本だから制本力か?制本力だったら本を制作する力みたいだろうがッ!!

 また、訳のわからんやり取りを脳内でしていると…

「おい、貴様?」

 言葉遣いに似合わぬ、子供っぽい、いや、可愛らしい声色。

「やっと起きたのか、妾のお陰だな」

 威厳たっぷりに言い放つ。

「というか貴様、何故こめかみを押さえておるのだ?」

 いや、あんたの『完訳和英辞典投げ《スーパー・キラー・ディクショナリーショット》』のせいだろうがぁッ!!とか心の中でツッコミを入れてみる俺。

 そんなコトが伝わる訳もなく…

「貴様、妾の声が聞こえておらんのか?」

 目前の少女は、そう言いながらまじまじと此方を見詰める。

 と言うか、物凄く睨んでくる。

 その時俺は、ある驚愕の事実に気付いた。

 少女は、丁度俺の上に股がるように座っており、周囲から見れば女王様と下僕の…以下略

 つまり、金髪美少女が俺に馬乗りしてるのだ。

 その瞬間、健全な男子高校生の証が…

 ヤバい、気付かれたら殺される。

 そう思い、すぐさま下半身にタオルケットを掛ける。

「無視か?殺すぞ?」

 そんな俺の思いを余所に少女は、危ない言葉を発する。

 俺は、不穏な空気を第六感で感じとり瞬時に身構えた。

 刹那―…

 少女は、凄まじい勢いでベッドに横付けされた古き良き思い出が多く残る勉強机に手を伸ばすと、少し曲線がかった特徴的な青いボディのシャープペンシル。

『クルトガ』を掴むと即座にシャー芯を1㎝程出すと、手を振り上げ、そのまま俺の腕に刺す。

「・・・・・・」

 刺す…?

「うわぁあぁぁあ、何すんだよッ!!」

 俺は、鮮血を浴び紅く染まったシャープペンシルを振り落とそうと、腕を無我夢中で振り回す。

「やっと喋ったな、と言うか腕から何か生えてるぞ?」

 満足したように少女が言う。

「いや、なにしてんだよッ」

 俺は、声を荒げる。

「何?妾を無視しておるから、其所にあった棒を刺しただけなんだが?」

 それに対し、悠々と末恐ろしい言葉を発する少女。

 嗚呼…もう訳がわからん。

 天井からいきなり金髪美少女が現れて、呆然としている間に、こめかみを負傷し、更には、腕に『クルトガ』が刺さっている。

 何をどうしたらこんな状態になるんだ。

 そんなコトを考えている間に少女が手を此方に伸ばす。

 勿論、俺は、パニックに陥りそんなコトには、全く気付かない。

 次の瞬間、俺の腕から噴水が…?

 少女の方に目を遣ると、少女は、にんまりと笑みを漏らし、此方に手を振る。

 少女のか細い白雪姫を連想させる手の内には、殺傷能力120%の真っ赤に染まったシャープペンシルもとい『クルトガ』が握られていた。

 まさかッ…?

 とっさに腕の方に目を遣ると、噴水…いや、噴血が?!

「なッ…!?」

 それしか言葉が出てこなかった。

 痛みさえも忘れ唯々呆然とする俺。

「いや、すまなかった。やり過ぎたようだな」

 笑いなが入り混じった声でそう言う少女。

 そして俺は、本日二度目の気絶を…以下略





「おい、大丈夫か?」

 少女の声が頭の中に響く。

 さっきまでの出来事は、きっと悪い夢だったんだ。

 そうだ、きっとそうだ。

 大体、あんなことが起こりえる筈がない。

 ハリー・ポッターが魔法を使わずにヴォルデモート卿を倒すことくらいに、有り得ないことだ。

「おい、起きろ?起きないとまた刺すぞ?」

 何か危ない言葉を発している少女の声が聴こえる。

 きっと、これも夢だ。

「三秒しか待たんぞ?いーち、にぃ…」

 いや待てよ、何かヤバい雰囲気が。

 背筋に悪寒が走る。

「さぁ…」

(バサッ)

 布が擦れる音。

 タオルケットの音だ。

「起きた起きた。起きましたーッ!」

 間一髪で難を逃れた。

 俺の予想は、見事なまでに的中しており、金髪美少女が右手に三角定規を持った状態でピタリと静止している。

一体起きなければ、どんな事態に…

 考えただけでも恐ろしい。

 きっと、さっきのシャープペンシル以上の重傷を負っていただろう。

「おぉ、ギリギリだったな。ナイスだ!」

 金髪美少女に何故か褒められる。

 てか、今更だがこの子誰だ?

 迷子か…?

いや、天井から降ってくる迷子などまずいないだろう。

 だとすればなんだ?幽霊か何かか?

 様々な思考を廻らせ、結果、恐る恐る少女に問う。

「あの…」

「なんだ?」

「貴女、誰ですか…?」

 すると、金髪美少女は、鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をし、信じられないと言う雰囲気を漂わせながら返答する。

「妾か?妾は、勿論神様だが?」

 まってましたとばかりに俺も豆鉄砲を喰らう。

 神様…?

 馬鹿か、この女?

 もしかして記憶喪失した可哀想な女の子?

 そんな漫画のような話しあるかぁッ!!

 などと脳内で少女を中傷していると少女が顔を引きつらせながら言う。

「まさか、信じておらんのか?」

 そして勿論俺は、こう答える。

「YES」

 これ以上の答えなど存在しないだろう。

 この時、はい、を英語で言ったのには、深い訳が…以下略

「信じておらんなら仕方無いな」

 『自称神様』の金髪美少女は、そう言いながら、満更でもない様子で俺の腕に両手を翳した。

 すると、少女の手が、蒼い光を放ち始めた。

 少女は、すぐさま瞳を閉じ、何かぶつぶつと呟き始める。

 数分後―…

 何事も無かったかのように、少女は、床に座り込む。

 そして、先程のシャープペンシルもとい『クルトガ』を弄り始める。

 俺の腕は、当然の如く、『自称神様』による金髪美少女のなんらかの力のお陰で元通りに修復していた。

 すると、シャープペンシルを弄りながら少女が自信ありげに言う。

「どうだ?私が神様だということが良くわかっただろう?」

「・・・・・・」

「何?まだ納得いかんのか?ならば、このようなことも出来るぞ?」

 そう言うと又、何かを呟き始めた。

 次の瞬間―…

 少女の足元が眩いばかりの光を放つ。

「どうだ、凄いだろう?」

 然も自信ありげに腰に手を当てる少女。

「・・・・・・」

 俺は、戸惑った。

 何か凄いことが起こりでもしたか…と?

 必死で思考を巡らす。

 あれか?

 足元が光ったあれか?

 それなら辻褄が…以下略

 長々と考え抜いた挙げ句…

「あの、何が凄いんですか?」

 美少女から発される神々しさに気圧されつい敬語になってしまう。

「何?わからなかったのか?」

「は、はい…」

「ほれ、良く見てみろ」

 そう言いながら少女は、未だに白い光を放ち続けている足元の方を指差す。

 俺は、目を凝らして少女の足元を見る。

 そして気付いた。

 若干浮いてる?

 若干浮いていると言っても本当に僅かだ。推定2㎝弱。

 何とも微妙な数だ。

 床と足の間にシャープペンシルが一本入るかどうか、と言ったところだ。入れるとすれば勿論『クルトガ』だが…以下略

「どうだ?」

「・・・・・・」

 言葉に詰まる。

 2㎝浮くことは、凄いコトだが2㎝浮くということにメリット何かあるのか?

 嗚呼…あれか?

 靴を履かなくても足が汚れない。

水の上にでも浮けちゃう?!

 みたいなCMの決まり文句みたいなあれなのか…?

 と言うか宙に2㎝浮いてるってドラえもんじゃね?

 また脳内でツッコミを入れる。

 どんだけ脳内でツッコミ入れてんだぁ、俺ッ!! 本当に自分でも呆れ返るほど脳内で突っ込みを入れた気がする。

「おい、又妾を無視する気か?性懲りも無いやつだな」

少女が怒りを含んだ声で言う。

「やっぱり刺されたいのか?貴様ドMなのか?快楽主義のマゾヒストなのか?」

 そして、手に握っていた『クルトガ』を徐に構えながら嘲笑する。

 ヤバい、何故か分からないが、俺がマゾヒズムに堕ちた変態だと勘違いされている。

「まだ無視する気か?本当に刺すぞ?」

 少女は、先程よりドスの効いた声で繰り返す。

 繰り返し過ぎてポリリズムでも無くなってきている。

 てか、ポリリズムって何だ?教えてくれPerfume!!繰り返さずに意味を教えてくれーッ!!

 俺がどうでも良いやり取りを脳内で繰り広げている頃少女は、『クルトガ』を床に放り投げ興味ありげに部屋の中を物色し始めた。

「ほう、人間界には、奇妙なモノが多々あるなぁ。」

そんなコトを呟きながら引き出しをひっくり返したり、机をひっくり返し、花瓶をひっくり返し、タンスをひっくり返し…

 いや、神様ひっくり返し過ぎじゃね?!

「おぉ、これはいいな…ん、ところで貴様はまだ喋らんのか?」

 少女が新たに引き出しを引き出しながらそう言う。

「あの、、、」

 俺は、勇気を振り絞り神々しいばかりの少女に話し掛ける。

「お!やっと喋ったか」

 少女は、平然を装いつつも若干喜びが入り交じった声音でそうかえす。

「宙に2㎝浮いていたのは、凄いと認めます。が…」「が?いや、まて。妾は、1.8㎝しか浮かんでおらんが?」

「そんな細かいコトは、どうでも良いでしょうがッ!それより、何で神様が俺の家の天井から降ってくるんですか?」

 俺は、敬語と常用語が入り交じった可笑しな日本語で疑問に思ったコトを吐き出した。

「む、それはだな…」

 少女が少し黙り込む。

 数分後…

「妾が天界から貴様のところに降臨した理由はな…」

 等と、たどたどしく説明し始めた。

 しかし、まだ1分も話さない内に信じられない言葉を告げた。

「何か妾自信が説明するの面倒くさいな、あれだ…回想、回想シーンになればあれだろう?」

「え、かいそう?」

「さん、にい、いち…」

「え、ちょ、まっ」

「はい、回想スタート!!」

こうして金髪美少女と俺の生活が始まったのだ。

嗚呼…俺の平和で平凡な日常は、何処に?

はい、最後まで読んで戴けて感謝感激雨霰です。


どうでしたか?


やっぱりグタグタのハチャメチャでしたね(笑)


自分でもそう思います。


もし、最後まで読んで戴けたのなら感想や評価をつけて頂けると幸いです。


2012.1.1(日)


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