出発
再び指令本部
指令室の扉が開く。
「おいクソ指令、勝手に電話切ってんじゃねぇ!」
シンは指令に怒りながら指令室に入ってきた。
「おっ早かったね。」
「話をきけ!!」
「まぁまぁ落ち着いて♪そんなカッカしてはいけないよ。」
指令呼ばれる男は悪びれもせず言った。
「ハァ、まぁいいや話が終わらないからな。それで話って?」
シンが指令に聞く。
「うん、それでは早速本題に入るよ。実は先日ここから南東に少し言ったところにあるポンガ村で事件があってね、それで、「それで俺にそこに行けと。」
「さすがシン君、話がわかる♪」
「誰でも分かるだろ……それで事件って」
シンがそう問うと指令は急に真剣な顔をする。シンもつられて真剣な顔をした。
「うん、実はポンガ村が反政府軍のゲリラ部隊に占拠されてしまったみたいなんだ。」
「そいつらを始末すればいいのか?」
すると指令は真剣な表情を解いた。
「そゆこと♪」
「だったらそうゆう事は部隊に任せればいいじゃねぇか。」
「そうなんだけど戦闘部隊も色々と忙しいんだよ。」
「……分かったよ、行けばいいんだろ。」
シンは渋々答えた。
「じゃあ頼んだよ。あっ、それとさっき君が倒した男、ちゃんと牢屋に閉じ込めといたから。」
「興味ない。」
「だよね。」
そしてシンは指令室を後にした。
指令本部廊下
「あら、シン君。こんにちは。」
「あっ、どもユウカさん。」
シンが廊下を歩いていると先ほど指令に街中の事を伝えに行った女性が声をかけてきた。
「指令に呼ばれたの?」
「あぁ、ポンガ村を占拠した反政府軍の制圧だよ。」
シンは頭を掻きながら言う。
「それは大変そうね。でもあなたならきっとできるわ、頑張ってね。」
シンとユウカは軽く別れの言葉を告げてお互いに向かうべき場所へ足を進めた。
ライハルトタウン正門
「待ちなさい!!」
街を出ようとするシンに若い女の声がかけられた。
「ん、何だサラか。どうした?」
シンがサラと呼んだ女は年頃の女の子という感じで髪は金髪でツインテールにしている。美少女という言葉が似合う。しかしサラは戦闘用の鎧を着ている。
「なんだじゃないわよ、私も任務に参加するのに。指令に聞いてないの?」
「……聞いてないぞ、あの野郎。」
「ふーん、まぁいいじゃない。それじゃあ出発しましょ。」
サラは正門にいる兵士に任務の事を伝えて正門を出た。
「ちょっと何してるのよ!!早く行くわよ。」
サラに呼びかけられシンは面倒くさそうに頭を掻く。
「はぁ、よりによってサラを呼ぶなよな。」
溜め息をつきシンも正門を出て行った。