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プロローグ~目覚め~
『暗い……』
真っ暗……その空間をただただ彷徨う。
―――目覚めはもうすぐだね―――
暗闇の空間に声が響いた。
『誰?』
見えない誰かに問い掛けてみた。
―――僕は君だよ。忘れちゃったの?―――
『君は僕なの?』
その時暗闇の中に強い光が差し込み闇を包み込んでいった。
―――時間だね、僕達はまた巡り会う。―――
『待って……』
声は聞こえなくなり僕は光に包まれた。
森の中で1人の幼い少年が裸で倒れている。
その少年に1人の影が近づく。
「これは大変だ!急いで家に連れてかえらないと!!」
影の正体は髭の生えた歳は30と言ったところであろう男だった。
男は少年に気づくと少年に自分が着ていたフードをかぶせおぶり家路に帰った。
プロローグ 完