14、
最適ルームを諦め、帰路に着く。
来る時に思ったけど、新潟駅も駅周辺も、かなり変わったなぁ。こっちに来ることがあっても、駅とか周辺には寄らなかったから。
「時代だね。これは」
再開発は、東京の様な都会だけじゃないって事だね。田舎にいながら、しみじみ思う。
再開発が必要なのは、都会も田舎もか。なんてね。
「さちさん!」
夜道を歩いていると、街頭の明かりがあるとはいえ、後ろから声を掛けられると、流石に驚いてしまう。
振り替えると、こちらに歩いて来たのは、礼さん。
「礼さん! びっくりしました」
「すみません。さちさんは、このまま帰られるんですか?」
「最適ルームに行こうと思っていたんですけど、一番近くて、3キロも離れているんです。諦めようかなと」
「そうでしたか。僕は電車で来たので、このまま秋葉区の最適ルームに行くんですけど、一緒にどうですか?」
(その手があった! 迂闊だったな)
「行きます! 新津駅で乗り換えるんですけど、秋葉区の最適ルームでしたら、このまま行きます! 元々インター前店に行く予定だったので、着替えもありますし!」
「良かったです。まだ話し足りなかったので」
「礼さんもでしたか。あたしもです」
「あ、でもこの時間だとブース空いてますかね。ちょっと待っててくださいね」
街頭の下で立ち止まり、礼さんが最適ルーム秋葉区店の空き状況を、調べてくれた。
「どのブースも空きがあるみたいです。流石にオープンブースだと寝れませんけど、個室ブースなら大丈夫ですね」
「ネットカフェにお泊まりなんて、何だか楽しみですね」
「僕たちが着くまでに、埋まっていなければ良いですけど」
再び歩き出したあたしたち。
駅に向かう人は多くなく、この時間だとそれもそうなのかと思ってしまう。
「礼さんって、この辺りはよく来ますか?」
「来ますよ。アートビバ社の展示会だとか、マンアニ館で企画展示がある時は、よく来ます」
「じゃあ、新潟駅や周辺の再開発は、見慣れているんですね」
「見慣れてはいますけど、なんと言うか、まだ慣れない感じはあります」
「そうですか。あたし、こっちに来ても、駅周辺には来ないので、久しぶりに来たら、凄いことになっていたです。駅ナカ、凄くないですか?」
「凄いですよね。一気に活気づいた様に感じます」
駅へと続く大通りを歩いて行く。
普段は車通りが多くて大変だけれど、この時間は、昼間に比べたら少ない。
「さちさんは、何か召し上がられましたか?」
「はい。ローストビーフとか色々、食べました」
「そうですか。ちょっと、コンビニ寄っても良いですか?」
「はい。あたしもお菓子食べたいので、コンビニ行きたいです」




