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22話 城八木さんは借金を返してほしかっただけなんだ

いっちもつ荷物さんもっつ~

もつ煮にホッピーハッピッピ―♪

翌朝俺たち卵焼きとマッシュポテト、そしてパンとぶどう水という

質素だけれどそこそこ腹にたまってしまう悔しいごはんを終え

再びピロティーに集まった。

会議室だけれどピロティーって響きが好きなので

俺はここをピロティーと呼ぶことにする。


「ピロティー」

「またセイゴが謎の言葉を使っているわ、それも地球ってところの言葉?」


「ああ、ピロティーは吹き抜けで、ベロチューはいやらしい行為だな。」

「なんだか罪深い地球ほしね」



「おい、朝から変な話をしないでくれ!」

「おっ、ドスケベ1号がなんか言ってるぞ」

「きっとあのエロエロ妖精とべろちゅーしてるんでしょうね。」


ギギギと顔を赤くしている勇者一号をマッサンがたしなめ

再び勇者会議は始まる。





「つまり…魔人の発生源を抑えるわけ?」


俺たちが脱線したり脱線したりお茶したり脱線したりしていた会議を

今まで黙ってみていた黒井未沙が、もうあきた、と言わんばかりのタイミングで

まとめた。


「あ、ああそういうことだ。」


1号が返す。


つまりはこうだ。

勇者とともに集まった巫女3人をこのまま大聖都にて防衛する組と

魔人の発生源のである瘴気の穴、それも最大限大きい穴が開いてる

死の谷へ、魔人を討伐する組に分かれ行動すると。


「で、でも…ここが潰されたらおしまいですよね?」

人妻松本がおどおどしながら言う。


「大丈夫よ、大聖都の結界と私のJCフィールドがあればね」

エセ大阪弁をやめた空音がふふんと笑う。


なんでも彼女のウルトラスキルJCフィールドは

彼女がJCでいる間はどんなものも通さない結界をほぼ半永久的に張るらしい。

ただしJCでなくなった瞬間からスキル自体が消滅する。

はかない。


「限定的だけど、その能力自体はアルティメットスキルを凌駕するだろうね

個々の防衛は空音に任せたいと思っている」


「ドスケベ1号、気安く名前呼ばないでよ」

「ぐっ、わかった戸部頭さん」


「で、ほかの内訳はどうするんで御座候?」

オーク7号が話を進め、内訳は以下のように決まった。


討伐組


勇者1号 乃木坂修一     高校生      アルティメットスキル/エックスカリバーン


勇者2号 シェーン・ケイシー 抹茶好きの大学生 アルティメットスキル/もっと解剖パラダイス

 

勇者7号 土方歳三      偉人と同名のデブ ウルトラスキル/ブタの嗅覚


勇者12号 戒能清吾      無責任漫画家   アルティメットスキル千差万別



防衛組


勇者6号 松本由紀      成城学園の人妻  アルティメットスキル/完全なる飼育   


勇者10号 戸部頭空音     エセ大阪人中学生 ウルトラスキル/JCフィールド


勇者12号 黒井未沙     舌ピゴスロリ女  ウルトラスキル/黒ミサ




「能力的にもこれが妥当でしょうな。」

マッサンのお墨付きをもらいこう決まった。


「いろいろ決まったはいいが、聞きたいことがある」

「なんだ?」


俺はドスケベ一号こと修ちゃんから

視線を円卓に沿ってスライドする。


そして眼鏡の金髪三つ編みねーちゃんこと

シェーン・ケイシーを見た。



「あのメリケンは何で話さないんだ?」


金髪眼鏡がびくっとなる。


「ああ…そういえば説明していなかったな」

ドスケベ一号があごに手を当てる。

動きがいちいち絵になるので、なんか小さな不幸がこいつに起きますように

と祈りながら耳を傾ける。



「ケイシーさんは、人と話すのが少し苦手みたいであのように…」


ケイシーが隣に控えている執事風の羊にこしょこしょ話している。

文字通り人間大の羊が執事服を着ているのだ。

こいつが金髪眼鏡の妖精か。モコモコじゃないか。


「おいルナ、モコモコ度合いが負けてるぞ?」

「なによ、私にモコモコを求めないでよ、

私こそモコモコに飛び込んで12時間ぐらい惰眠をむさぼりたいんだから」

「おいおい、寝すぎだよ。俺なんて8時間以上寝ると絶対悪夢見るんだぜ?」


トントンと羊が円卓をたたく。

「メェー――――――、メッメッメ――――」


「……」


「と、このように彼女の小さい声を執事のメリアンが訳してくれるんだ」

「訳してねえよ!」


一号への素早い俺の突っ込みに皆がぽかんとする。


「セイゴ何言ってるのよ、ちゃんと訳してくれてるじゃない。」

「ルナばっか!お前は城八木さんからのお手紙を食べずに

シュレッダーにぶち込む黒八木さんとこのくそジジイか?」


ちなみに俺の親戚にいる城八木さんとこの実話である。

相手は黒木さんだったが。



「またセイゴのよくわからない例え話が…じゃなくって

ちゃんと自己紹介してたじゃない!」


うんうんと周りがうなずく。

おいおい、勇者だけならどっきりグランプリだと思うが

真面目で頑固一徹なマッサンまでうなずいている。


「俺…ヤギの鳴き声しか聞こえなかったんだけれど?」

「メー…」


メリアンの悲しそうな鳴き声が部屋に響いた。


幸せとエロスは作るものです。

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