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18話 濃いの呪文は「マッスルマッスル、私の筋肉ムキムキになーれ

今日もヘブンかーい?

今日はそんなキブンかーい?

かまぼこはキウンかーい?


「今日は他の勇者に会いに行こうと思う」


「既視感だわ!」

そうね、昨日も言ったわ


「昼はラーメンか?」

アビスは脳みそがラーメン油に

侵されてしかったようだ。もうだめかな。


「アビス、今日はラーメンじゃないよ」

俺は血液の代わりにラー汁が体内をめぐっている

アビスに優しく言った

「なぜだ!」


もうだめだな。

3日連続はさすがに飽きるんだよな。

しかもこってり系だし。


「いいかいアビス、ラーメンは太るぞ?」

「かまわない」


くっ、伝家の宝刀が通用しない。

このままだとアビスのミドルネームがブクブクフトルになるが…

「ならば何も言うまい、お昼は別々だ」

「その手があったか」


こいつどんどん頭が悪くなってくぞ

リバイアさんに食われたお兄ちゃん助けて。


「まあ、その前に色と欲にまみれたクソ坊主たちの巣窟にゆくかー

アビスはお留守番ね。」


「ラーメン」


おっ、返事がラーメンになった。

こいつはパーティから外して庵野ラーメンに就職したほうが幸せかもしれないな。

要検討。




そして俺とルナは再び大聖教会の白くてでっかい門の前に来ていた。


「門番がいるな」

「そりゃいるわよ」

「きっと後ろめたいものを隠しているから警備が厳重なんだぜ

俺の世界でも宗教は金と権力と癒着と性犯罪の温床だったんだ

ロリコン神父殺す!」

「この世界はそんな事ないと思うけれど…」

「いやいや、きっとあの門番もコネで雇われているに違いないぜ、ほら聞いてみろよ」

「えーっ、どうしようかな…」



「おい、聞こえてるぞ!」


俺たちがこそこそと話していたら門番が声をかけてきた。

「きゃあ!話しかけてきたわ!」

「ほらー勇気出して聞いてみなよー、コネなんですかって。ファイト!」

「う、うん‥‥あの、採用ってコネなんですかぁ?」


「…冷やかしなのか君たちは」


「いや、冷やかしっていうか勇者だけどな。」

「勇者?怪しいな…」


怪しいってのは

俺が勇者っていうのが怪しいのか、怪しい勇者なのかどちらだろう。

たぶん後者だな。

まあイケメン勇者もいれば、デブでチョコバーむさぼっている勇者もいるだろう。

おれは怪しいタイプの勇者ってだけだな。


「おれは怪しい勇者だ。」

「そうなのよ、怪しいけれど勇者なの…」


なんかルナが何かを諦めたような顔で

俺の首筋を門番に見せる。

何が書いてあるんだ、いい加減自分で確認したい。

実はちんこの絵とかじゃないよな?


「!!」


首筋の落書きを確認した門番は

ちょっとここで待て、と言い残し大きな門の横にある

小さな扉へ駆け出して行った。


「…帰ったのかな。」

「いや、待てって言ったじゃない。待ってみましょう。」

「じゃあ3分間だけ待ってやるか」

「はあ…狭量ね」



俺はルナに白髪を抜いてもらったりして時間をつぶした。

3分ぐらいたったがまだこない。


「来ないな、帰るか」

「あっ、帰ろうと踵を返した今まさにこの瞬間、誰か来たみたい!」


小さな扉から門番とガタイのいい角刈りマッチョの鎧おじさんが出てきた。

「すまない、お待たせした!」


声が玄田哲章みたいなマッチョおっさん、略してマッサンは

どすどすとこちらに近づいてくる。

でっか。2メートル近くはあるぞ。

ち〇こじゃねえぞ、身長がだ。


「儂は、聖騎士団長をしておるダグラウス団長だ、よろしく頼む!」

「よろしくな、マッサン!俺はセイゴ、イマシノセイゴだ」


俺は差しされた手をがし、と握る。

「セイゴ殿、儂はダグラウスなのだが」

「いや、今日からマッサンにしてくれ、もう俺の中では確定だ!」


マッサンが困った顔でセミ妖精を見つめる。

「お主が導きの妖精か、すまぬ。この者は一体何を言っているのだ?」


「ごめんなさい、転生時に頭を強くぶつけて少しおかしくなっているの

申し訳ないけれどこの子に話を合わせてあげてくれない?」


「なんと不憫なっ…分かった。

では君からはマッサンと呼ばれることにしよう」


そういって涙ぐむマッサン。

握手の手に一層の力がこもる、イタイイタイ。

しかしあれだな、このままだと俺は

心が壊れてキャンディを欲しがる格闘家みたいな扱いになってしまうな。

うん、まあいいか。



そんなわけで俺たちはようやく、ほんとようやく大聖都の大聖教会へ

入ることができたのだ。

ここから物語が大きく動くといいな…

その前にトイレ借りよう。


ネズミよ、なぜ風呂場の石鹸をかじるのか…

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