11話 映画 リバイアと伝説の湖
11話 モアナ?そんな奴は知らないなあ。
-リバイアさん
それはかつてワビタマ湖のほとりに住んでいた
女性の名前からとったという。
リバイアおばさんこと
アリアナ=リバイアはかつて美しい女性だった
アクア人とのハーフだったこともあり
常にお肌プルンプルンで、湖のように蒼い瞳と髪は
街の男たちをとりこにした。
だがその神秘的な美しさに男たちは近づきがたさすら感じていたろいう。
不細工でバカな不良どもを除いて…
目が細くて知性のかけらもない不良どもは
「うわ、こいつかわいいやりてー」
「ずりーおれもー」
という感じで、両親を早くに無くし湖のほとりでつつましやかに
暮らしていたリバイアを襲いにいった。
もちろんリバイア抵抗したが
馬鹿でバカで莫迦どうしようもない、銭湯で3人ぐらいで入ってきて
もう成人しているのに騒ぐわお湯をかけあうわ
パチスロと女を首絞めて犯したわーみたいな話しかしない
もうマジで死ねよっていう不良たちは
力ずくでリバイアを犯した。
そんでリバイアは輪姦された後、不良リーダーの女になった
幸か不幸か、リーダーは街の造船所の長男で
金はあった。
長男の頭の悪さは天元突破したまんまだったが
それなりに会社を継いでリバイアを嫁にして
5人の娘をもうけた。
聡明で静かだったリバイアにもバカが移り
蒼かった美しい髪は赤と金の2トンカラーに染められ
煙草を吸い、化粧も濃くなった。
しかし、お肌はプルプルだったのでそれでもまだ美しいリバイアは
姉さんと呼ばれ造船所の若い奴らに慕われていた。
ちなみにリバイアおばさんと呼ばれると
げんこつが飛んでくるらしい…
「なんだ、リバイア幸せじゃんとか思いましたか?」
そこまで一息に語ったワッサンは
嵐の中、
雨に濡れたままおでこに髪を張り付かせ
血走った眼を向け問うてきた。
「まあ、田舎ではよくある話だな」
「そうね」
「呪われろおおおおおおおおおおおおお!!」
叫ぶワッサン
「私も…リバイアに思いを寄せる一人だったのです…!
商家を継いで、一人前になったら告白しようと…
それをあの…目が小さいド低能のクソザルどもが!!」
恨みのこもった地団太を踏み続ける
「あの美しく聡明で、まるで湖の女神のような彼女を…
あのサルが汚したっ!!何度殺してやろうかと思いました…暗殺者も雇ったが」
クヒヒ、と笑うワッサン
「だれがあの山猿を守ったと思います?
…リバイアですよ。子供には父親がいるからと水の魔法まで使って
その時の私の気持ちがわかりますか?」
おい怖いよこのおっさん…
「…だから、私は合法的に殺してやろうと思いました
商売ですよ。」
彼はそれから死に者狂いで働き、あらゆる手をまわし
山猿の会社から
クソみたいな値段で船を買いたたくという陰湿な嫌がらせをしたらしい。
しかし…
「薄利多売に切り替えてきたんですわ、あいつら。
安い値段で質のいい小型船…誰の案だと思います?」
グヒヒッとワッサンが笑う
「リバイアですよ!半分アクア人だから水の性質は誰よりもわかっている!
それを使って低コストで船を造りだしたんです!!
今じゃこの街で一番の造船所だ!
名前もエドモンド造船からリバイア商会と名前を変え、船にとどまらず物流にまで!
さらに今年、リバイアは町長選挙にまで出馬する予定です!
はは、ハハハ!」
壊れたように笑いガクリと膝をつく
「…去年にはわたしの息子が、リバイアの次女と結婚しました
あの山猿に似ておらず、それは美しい女性です」
完全敗北じゃねえか、それで迫ってくる魔物?と
その話何の関係があんの?
「…ええ、そんな傷心の私が湖のほとりで嫁に自殺をほのめかしていると」
「くそ迷惑な旦那だな」
「お嫁さんかわいそう」
湖のほとりで打ち上げられ瀕死の
小さな生き物を見つけたらしい。
カマスとウナギとタツノオトシゴを合体事故させて
コンゴトモヨロシクしたような生物だったらしい。
「それをみて私は思いました。」
こんなみじめな私にすら生殺与奪権を握られた
哀れな生き物め…と
「こいつ性根くさってんなあ」
「こいつからは性格の悪さが伝染りそうね」
「そんな生き物を持ち帰り、私はリバイアちゃんと名付けかわいがりました。」
『……』
「リバイアちゃんは嫁や息子たちとは違い、私によくなつきました」
『……』
「そんなリバイアちゃんに答えるように、私は高級なエサや成長の魔法薬、生命強化薬などを与え」
「お、おい…」
「リバイアちゃんはリバイアさんになりました
巨大化して飼えなくなったのです」
おいーーーこいつが原因かよ。
「ふふ、今では船を襲い人を食うまでに
今度こそ私が餌になるようですね」
「ばか笑っている場合か!何とかしろよ!!」
おれはワッサンの襟元をつかんで揺さぶる
しかし…
「なんともできないから海の悪魔なのですよ、はは」
やつは力なく笑うばかり
「ははじゃねえ、ついでにここは海じゃねえ!
おい、ルナ!こいつとリバイアを何とかしろよ」
「こいつはほっとくとして、リバイアさんだっけ?
たぶんホタルクラーケンのにおいにつられてきたんじゃないかしら
嵐とともに」
「まじか、イカ臭がリバイアをよび、リバイアが嵐を呼んだのか」
ドカッ!
その時後ろから船から出てくる二人の影
「勇者め、よくも足止めしてくれたな」
「よくも私の肌に精霊火傷を!」
クッキンブラザーズだ。
「おい、そんな事よりリバイアさんがくるぞ!」
「…リヴァイアサン?何を言っている、ここは海ではないぞ」
ちがうちがう、そうじゃないリバイアさんだって!
風邪をひきました‥‥葛根湯うめえ




