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10話 この船は禁煙です、あとピザに吸い殻おとすな

10話

今日はクリスマスイブです。

チキンの半額はありませんでした。

「おい、貴様」


「はい…なんすか」


不愉快さを前面に出しながら、もうかかわらないでくださいオーラを身にまとい答える

とどけオーラパワー


「クラーケンはどうなった」

「…8人死んだんだ」

「なに?」

「8人も死んだんだぞ!!」


俺は逆切れすることにした。


「俺たちに優しくしてくれた乗り組み員達が8人もっ!

それをおまえっ、第一声がクラーケンはどうしただと!?

お前に人の心はないのか!

8人も死んだのにイカの心配か!

せいぜいイカソーメン祭りに身を投じるんだな!

不愉快だ、失礼する!」


そういっておれは奴らの横を通り抜けようとする

しかし、男のほうが俺の肩をガッっと掴む


「…おまえ、勇者か」


「勇者だったら何なんだ?お得意のかぼちゃを食わせる気か?」


「!!」


二人の表情が変わる


「やはりか、妖精の連れにその精霊力みなぎる剣…」

「どうする兄さん、計画がばれている…!」


俺の手にはイカのキモに濡れたミドルソードがあった。


「なんかくさいと思ったら剣をしまっていなかったわね」

「はあ?お前が出したんだからお前がしまえよ!

ってか気づけよ、察しろよ!」


「察したわよ!なんか気に入ってるみたいだから

もうちょっと持たせてあげようかなって思ってたら

しまうこと自体忘れてたの!」


「ったく、そういうとこだぞお前…」

「ごめんてーー」

「まあ今回は俺も悪かったしおあいこだな」

「そうね」


『じゃあそういうことで』


「…ふざけやがって、殺す」


やばい、何か知らんがクッキンブラザーズが絶対殺すブラザーズに格上げだ

うれしくない昇格だ



(ルナ、こいつらなんか変じゃないか

この世界には料理に口出ししたら殺したくなる種族がいるのか!?)


(いま奴らの気を探ってたけれど‥‥何やら変なのよ)

(変?)


(人間のはずなのに瘴気を発しているなのよ)

(なんだそれ闇落ちとかかっこいいじゃない)


そんなことを答えながら俺は内心焦っていた

つまりこいつら魔人とただならぬ関係にあるお二方のようだ

魔人とマッチングアプリでなんかあれでもしたんだろうか


剣を構えて奴らとにらみ合う

殺すブラザーズはいつの間にか漆黒の鎌のような武器を

手にしていた。

強そうだな…構えもプロっぽいし

なんか連携使ってきそうだ

よおし、命乞いしてみるか


「まて、俺の話を聞いてくれ

俺も料理人なんだ」


「問答無用」


問答無用か、どうせなら悩み無用にしてほしかった

とりあえずなにか話を…

奴らの気を引けるような話を…!


「なあ、知っているか?タラバガニはカニの仲間じゃなくヤドカリの仲間だってな!」


あ、こっちに走ってきた、やば!

おれは元来た道を走りながら甲板を目指す


「ルナ!闇の魔法を奴らに!」


「え?なに!?」


通じないみたいだ

この馬鹿!


俺はイカくさくて光る剣を

奴らに向かって投げすてた!


「それをすてるなんてとんでもない!」

うるせえー、お前が俺の思いをスルーしたからだろ

こんなイカくさい剣いらんわ!


だが思いのほか、イカソードは聞いたらしく

奴ら、剣を前にしてたじろいでいる

さすがはイカ臭、どうせお菓子しか作ってこなかったんだろう

魚介をさばけおしゃれパティシエリア充が!


俺は甲板にでた。

なんか嵐になっていた。


「おお、勇者様!やつが、やつが現れた!!」

ずぶぬれで一瞬分からなかったが

俺たちをタダで乗せてくれた子デブのおっさん事

この船のオーナーであるワッサンが俺に駆け寄ってきた。


「やつ!?まさか…」

とりあえず異世界転生したら言ってみたかった

セリフ35位をいってみた。


「そうです、ワビタマ湖最大の魔物、海の支配者、深海の悪魔、婿養子いびりの最悪の姑…」

「このひと混乱しているわね」

「まあまあ。盛り上がっているんだ最後まで」


「人呼んで嵐を呼ぶ島食いの…」


「ひっぱるな」

「あ、私知っている」

「ネタバレすんなよ?」


「リバイアさんです!!!」


「さん付けきた!!」

「ちがう、リヴァイアサンよ」


「いいえ、間違っておりません、リバイアさんです!!」


リバイアさん?


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