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白き巫女と蒼き巫女【改稿中】  作者: 高階 桂
第二章 海岸諸国編
68/145

68 シェラエズ王女

「ワイコウ王国農務大臣グリンゲと申します。これは秘書官のキュイランスであります。拝謁をお許しいただいたこと、感謝の極みであります」

 グリンゲは、深々と頭を下げた。

「派遣軍総指揮官、シェラエズ。ここは戦場です、グリンゲ殿。堅苦しい挨拶は省略しましょう」

 シェラエズ王女が言って、薄く笑った。

 なんとも印象的な人物であった。背は高く、グリンゲよりも頭ひとつ分は大きい。顔は典型的なタナシス人らしく、細く吊り上がった眼とすっきりと通った鼻筋の持ち主だ。まだ若い……二十歳を越えた程度だと思えるが、王族の血ゆえかかなりの貫禄を漂わせている。まとっている服は、身体に密着した薄手のもので、手足の筋肉がかなり発達していることが見て取れる。腰に吊っている長剣は、おそらくは飾りではないだろう。並みの兵士を越える腕前の持ち主だと、グリンゲは見当をつけた。

 その王女の背後に寄り添って立つ二人の人物も、これまた印象的であった。向かって右にいるのは、高原の民のような白い肌と金色の髪を持つ女性だ。左側には、茶褐色の肌と黒い縮れ毛の女性。二人とも王女より若干背が高い。身なりは王女と同じような薄手のものだが、肌の露出がやや多い。左の腰には長剣、右の腰には短剣を吊っている。グリンゲは、この二人が筋肉を緊張させていることに気付いた。不用意に王女に近付いたりすれば、間髪を入れず抜刀され、斬り付けられることだろう。

「お座り下さい」

 王女が言って、敷物を手で示した。

「恐れ入ります」

 グリンゲは、王女が低い腰掛に座るのを待ってから、ゆっくりと腰を下ろした。背後で、キュイランスも同様に敷物の上に座る。

「ワイコウとは面白い国ですね。農務大臣が、外交交渉に赴くとは」

 皮肉な笑みを浮かべて、シェラエズが言う。

「外務大臣は病に臥せっておりますゆえ、代理としてわたくしが派遣されたのであります」

 グリンゲは、淡々と答えた。

 嘘であった。

 反カキ国王派の一員として活動し、外務大臣という要職を得た若手貴族は、タナシス軍接近の報告を聞くと、職務を放棄してさっさと西方にある自分の領地に引っ込んでしまったのだ。彼以外にも、大臣の多くが王宮から逃げ出した。今の国王は貴族連合の傀儡である。命がけで守ろうとする者は、きわめて少数であった。

「わたくしが、閣下のもとへ参ったのは他でもありません。平和を求めるためです」

 グリンゲは、慎重に切り出した。

「ワイコウ王国国民は、タナシスとの諍いを望んでおりません。ワイコウに軍を進めるのを、中止していただきたい」

「わたしも南の陸塊を征服しに来たわけではない。そちらが当方の要求を呑んでくれるのであれば、兵は退こう」

 意外にあっさりと、シェラエズ王女が譲歩する。

「ありがとうございます、閣下。して、その条件とは?」

「ふたつある。ひとつは、ワイコウにある魔力の源の譲渡だ」

「魔力の源、ですと?」

 グリンゲは、おもわず頓狂な声を上げた。

「そうだ。それを、譲渡してほしい」

「恐れながら、ワイコウの魔力の源は、先だっての平原との戦争の結果、平原と高原の民が作った人間界縮退対策本部という組織に管理所有権が移っております」

「それは存じておる。しかし、いまだ王都内にあるのだろう? 魔力の移し替えをさせてくれれば、それでいいのだ」

「はあ」

 グリンゲは、曖昧な返答をした。なぜシェラエズ王女は魔力の源を欲しているのだろうか?

「ふたつ目は、すべての川船の徴用、食料の徴発、船頭を含む作業用人員の提供だ。むろん、代価は払う」

 グリンゲの当惑を無視するかのように、シェラエズが次の要求を告げる。

「まさか、平原へ攻め込むおつもりでは?」

「その通りだが」

「ということは、ジンベルと高原の魔力の源をも手に入れようとなさる?」

「これ以上は話せぬな。以上二点を受け入れてくれるのであれば、すぐに主力は引き上げさせよう。王都ワイコウには、魔力の源の移し替えを行うためのごく少数の部隊しか入れぬ。もちろん、ワイコウ王国の主権も侵さぬ。どうかな?」

 シェラエズ王女が、誘うような笑みを見せる。妖艶、と言うにはちと色香が足りぬが、異国調の顔立ちと相まって、妙にあだっぽさを感じさせる笑みだ。

「ご提案、しかと国王陛下にお伝えします」

 グリンゲは座ったまま深々と頭を下げた。

「明日の夜明けまでに返答をいただきたい。回答がない場合は拒否と看做す。よろしいか」

 シェラエズが、面をあげたグリンゲの眼を真っ直ぐに見つめた。



「陛下はタナシスの提案を呑むおつもりのようです」

 アタワン将軍が、小声で告げる。

「だろうな」

 グリンゲはうなずいた。ワイコウ国軍は現在千五百名。しかしながらいまだ再建途上であり、その実力は以前とは比べ物にならぬほど低い。市民軍は最大一万程度動員できるが、こちらの士気も低いものにならざるを得ない。一万五千以上と思われるタナシス軍に攻め寄せられたら、三日と持たないだろう。

 すでにグリンゲは、シェラエズ王女との会見の模様を細大余さず、国王といまだ王都に残っている重臣たちに報告してあった。それに引き続いて会議も行われたが、全会一致の方針が定まらぬまま時間ばかりが過ぎ、いったん休憩となった。議論に疲れた人々は、王宮内の食堂で冷たい夜食を採っているところである。

 今回シェラエズ王女が出してきた条件は、はなはだ魅力的である。……戦後のことを考慮しなければ。

 魔力の源の確保が目的であるならば、いずれタナシス派遣軍は本国に引き返すだろう。そうなれば、タナシスに味方した国は糾弾される。ワイコウ王国は先ごろの戦争のように、周辺諸国すべてを敵に回すことになりかねない。前回はカキ国王をいわば生贄とし、その追放で強引に終戦に持ち込むことができたが、次は国が滅ぼされるかもしれない。

「わが国としては、タナシスと正面切って戦うわけにもいきませんし、平原やルルトを敵に回すわけにもいきません。そこで、閣下にお願いしたいのです」

 アタワン将軍が、声を潜めて言う。

「国軍を割る、というのかな?」

「さすがグリンゲ閣下。先が読めていらっしゃる。その通りです。大部分の国軍兵士を率いて、平原共同体に亡命していただきたい。たとえ一部でも、ワイコウ人がタナシス派遣軍と戦った実績を残せば、本国がタナシスに屈し協力したとしても、他国の心象はよくなりましょう」

「その役目は、むしろアタワン閣下のものでは? 救国の英雄が、愛国の念に駆られて部下を率いて脱出、平原とともに戦う、というのは見栄えもいいですぞ」

 グリンゲはそう提案した。

「いや、わたしは平原に伝がありません。閣下には、竹竿の君とも親しいキュイランス殿がいらっしゃる。平原側も、快く迎えてくれるでしょう。この企み、平原に拒否されてはなりません」

「むう」

 グリンゲは唸った。どうやら、他に打つ手もなさそうであった。



「何度目かしらね。ノノア川下るの」

 ぼんやりと河岸の風景を眺めつつ、夏希はぼやき気味に言った。

 繁茂する葦のような植物と、延々と広がっている沼地。重く湿気を含んだ空気をかき回すかのように、首の細長い鶴を思わせる優美な鳥が、その長大な翼を羽ばたかせて飛び交う。

 今回の旅はきわめて少人数であった。夏希と二人の巫女。二匹の使い魔。唯一の護衛役としてアンヌッカ。川船を操るのは、二人の船頭だ。

「エイラ様ぁ~。皆様ぁ~」

 川船上方で浮いていたコーカラットが、急に高度を落とした。

「どうしたの、コーちゃん」

 サーイェナとおしゃべりをしていたエイラが、訊く。

「前方に、多数の川船を見つけましたぁ~。川を遡って来ますですぅ~」

 コーカラットが、相変わらずののんびりとした口調で、報告する。

「タナシス軍……にしては、早すぎるわね」

 夏希は立ち上がって、前方を見やった。

「コーちゃん、悪いけどちょっと飛んで見てきてくれない?」

「承知しましたぁ~」

 エイラの依頼で、コーカラットが前方偵察に出かける。

「おそらくは、ワイコウの船団でしょうね」

 アンヌッカが、意見を述べる。

「ワイコウが陥ちたのかしら。ちょっと早すぎるような気もするけれど」

 夏希は首をひねった。今日は侵攻十一日目である。昨日の段階で入ってきていた情報では、タナシス軍はワイコウ市の手前まで迫っている、ということだったが。

 コーカラットは、五ヒネほどで戻ってきた。

「ワイコウの船でしたぁ~。全部で三十六隻ですぅ~。キュイランスさんもいらっしゃいましたぁ~」

 嬉しそうに、報告する。

「やはり、ワイコウからの脱出組ですね」

 サーイェナが、言う。

「話を聞いておきたいわね」

 夏希はそう言った。キュイランスならば、それなりに情報を集めているだろう。少なくとも、今どこにシェラエズ王女がいるのかぐらいは、知っているはずだ。

 ワイコウ船団が近付いてくると、エイラが船頭に命じて船を河岸に寄せさせた。夏希は立ち上がり、キュイランスの乗っている船を捜した。てっきり難民が乗っていると思われたワイコウ船だったが、ほとんどの船が武装した兵士を載せていた。しかも、国軍らしく装備がきっちりと揃っている。

 と、一隻の川船が夏希らの船に漕ぎ寄せてきた。船首に、キュイランスの姿がある。その船が、船頭の巧みな竿さばきで、夏希らの船に舷側を寄せた。

「お久しぶりです、皆様。さっそくですが、わたしの上司である農務大臣グリンゲを紹介させていただきます」

 深々と頭を下げたキュイランスが、傍らに立つ恰幅のいい老人を恭しく指し示す。

「グリンゲです。よろしく」

 眼光鋭い老人が、頭を下げる。夏希らは、改めてグリンゲに名乗った。

「お噂はうかがっております。キュイランス殿を通じ、いろいろと便宜を図っていただき、お礼申し上げます」

 挨拶が終わると、夏希はあいまいな言い方で礼を述べた。グリンゲとキュイランスが平原に情報を流していたことは秘密である。部外者がいるところで詳細なことを口にすることはできない。

「恐れ入ります」

「それで、グリンゲ殿。ワイコウはどうなりましたの?」

 エイラが、訊いた。

「圧倒的多数の敵に迫られ、国王陛下は臣民の生命を守るために中立を宣言し、タナシス派遣軍指揮官シェラエズ王女殿下の要求を呑むことを決定されました。わたくしはその前に、国軍を率いて王都を脱出、山道を伝ってノノア川河岸に逃れ、事前に集積してあった川船を使い、平原を目指している途中です。平原共同体の許可をいただければ、このまま義勇軍として平原共同軍の指揮下に入り、タナシスの侵略軍と戦い続けたい所存です」

 力強く、グリンゲが言い切る。

「見事なお覚悟です、グリンゲ殿」

 エイラが、珍しく感激の面持ちで言う。

「わたくしは平原で政治的な公職には就いてないゆえに、確かなことは申し上げられませんが、平原の民は皆様を歓迎すると思います。ワイコウ奪還のために、力を合わせましょう」

「派遣軍の要求を呑んじゃったら、中立とは言えないと思うんだけど……」

 夏希は小声で突っ込みを入れた。

「夏希殿。グリンゲ殿のお立場も考慮してさし上げてください」

 サーイェナが、言う。

「そうね」

 中立などと称しているが、実質的には派遣軍に対しワイコウは降伏したのだ。一戦も交えずに屈したことを、他国に非難されないために、あえて中立宣言と強弁しているのだろう。グリンゲがこうして国軍を率いて脱出し、平原共同軍に加わろうとしているのも、ワイコウ王国が決してタナシス王国の味方になったわけではない、というアリバイ作りに違いない。ちょっと状況が違うが、関が原の時の真田家のように、二股をかけた、というところだろう。

「ところで皆様は、どちらへ行かれるのですか?」

 キュイランスが、訊く。

「人間界縮退対策本部代表として、シェラエズ王女殿下に会わせていただこうと」

「王女殿下なら、おそらくノノア川とワイコウ川の合流地点あたりにいらっしゃると思います。平原侵攻準備の真っ最中でしょう」

「平原侵攻準備? タナシスが、さらに南下するのですか?」

「そのとおりです」

 グリンゲが、深くうなずく。

「シェラエズ王女の要求のひとつが、ワイコウから川船と食料、それに船頭を含む作業用人員の徴発でした。ルルト方面からの追加の兵員を合流させたら、派遣軍は南下を再開するでしょう。次の目標は、平原の入口たるマリ・ハの攻略です。当面の戦略目的は、ジンベル王国ですから」

「なんですって?」

 夏希は驚いた。ジンベルのような小国が、戦略目標になるのだろうか?

「どういうことですの、グリンゲ殿? なぜジンベルが、タナシス軍に狙われるのですか?」

「シェラエズ王女の目的が、魔力の源の奪取にあるからです」

「本当ですか?」

 サーイェナが、驚きに目を瞠る。

 グリンゲが、やや声を潜めてシェラエズ王女との会見の模様を語った。

「で、ワイコウは魔力の源をタナシスに譲ったのですね?」

 夏希は確かめた。グリンゲが、うなずく。

「まず間違いなく」

「どういうことでしょう?」

 サーイェナが、エイラの顔を見る。

「わかりませんわ」

「どうせシェラエズに会いに行くんでしょ。訊けばいいじゃない」

 夏希はそう言った。

「それもそうですね」

 サーイェナが、うなずく。

「グリンゲ殿とキュイランスさんは、このままマリ・ハまで行って、情報を駐屯している共同軍に伝えてください。わたくしたちは、予定通りシェラエズ王女を探します」

 エイラが告げた。

「わかりました。ご幸運をお祈りします」

 グリンゲとキュイランスが、深く一礼する。



「……というわけで、グリンゲ大臣とキュイランスのおかげでタナシス派遣軍の戦略が判明した。現在の段階での戦略目標は、ジンベル王国だ。当然、当面の戦略目的は平原の入口であるマリ・ハの制圧と、マリ・ハとワイコウ付近、およびルルト間の兵站線の確立になるだろう。我々は、それを阻止しなければならない」

 地図をテーブルに広げ、拓海が言う。

「なぜタナシスは魔力の源を欲しているんだ?」

 生馬が、訊く。

「わからん。国内にあるものが枯渇したのかもしれない」

「七つ集めると龍かなにか出てきたりして」

 凛が、冗談めかして言う。

 誰も笑わなかった。

「あー、ちょっと思ったんだが」

 生馬が、小さく挙手した。

「タナシスが、人間界縮退問題を解決する方法を見つけた、という可能性はないかな」

「なるほど。それには、もっと魔力の源をそろえる必要がある、とか」

 凛が、推測する。

「だとすると、わざわざ金と時間を掛けて南の陸塊へ侵攻してきた理由がないだろう。こちらの縮退問題担当部局が書簡を送ったんだから、事情はわかってるはずだ。返書や使者を送って、協力を要請すればいいのに……」

 そこまで言った拓海が、急に顔をこわばらせた。

「あー、もしかして、このタイミングで侵攻が行われたってことは……」

「たぶんそうだろうな」

 駿が、陰気にうなずく。

「どういうことだ?」

 生馬が訝しむ。

「そうか。生馬、タナシスが南の陸塊に魔力の源があることを知らなかった、と仮定してみたら?」

 理解したらしい凛が、言う。

「……なるほど。届いた書簡で、こちらの魔力の源の数や位置を知ったタナシスが、それを奪取するために侵攻準備を行ったとすれば、時期的にも符合するな」

 生馬が、顔をしかめる。

「侵攻の引き金を引いちまったのは、俺たちの活動かも知れないわけだ」

 そう言った拓海が、引き攣ったような笑みを見せた。

「まあ、それはあくまでも推測だよ。仮に、本当だったとしても、とりあえず黙っておこう」

 なだめるように、駿。

「そうだよ。起こってしまったことは仕方がないもの。大事なのはこれからの対策よ」

 凛が、自分に言い聞かせるように言う。

「……なんか、最近反省してばっかりだな。気を取り直していくぞ。こちらの戦略は三択だ。前進し、湿原地帯で迎撃する。マリ・ハ前面で戦う。マリ・ハを放棄し、敵を平原へ引きずり込んで戦う」

 地図を指差しながら、拓海が説明を始めた。

「第三案はまずいね。平原そのものが戦場になれば、平原共同体が政治的に揺らぎかねない」

 駿が、指摘する。

「だな。一番準備に時間を掛けられるし、軍事的には優れた選択だが、政治的には採用しにくい。タナシス派遣軍は今のところ、きわめて堅実に前進を続けている。ルルト市を押さえ、クートロア市を占領し、ワイコウを補給基地化した。マリ・ハを明け渡したら、すぐに策源地化するだろう」

「安全なのは、第二案か」

 生馬が、唸る。

「安全だが、政治的にはこれもまずい。もう十日以上経つのに、こちらの戦果はまったく挙がっていないんだ。なるべく早期に開戦し、それなりの戦果を挙げないと、士気を維持できない。各国に、平原共同軍が役立たずと見られるのも困る。そこで、二段構えの戦略で行きたい。まず主力を用いて、湿原地帯南部で迎撃する。ここで大勝し、敵が逃げ帰ってくれれば万々歳。決定的勝利が得られなかった、または敗北した場合は、マリ・ハの北、平原への出口付近で迎撃する」

「策はあるのかい?」

 駿が、訊いた。

「一応は。湿原では、ノノア川の支流に川船を入れて、敵を分断しつつ、側面から叩く作戦で行く。マリ・ハでは土木工事を行って、堅固な防塞を造る予定だ。そうそう、凛ちゃん。すまんがハナドーンの船大工、強制徴用させてもらうよ」

「いいけど……川船の増産でもするの?」

「いや。秘密兵器を突貫工事で完成させるんだ。マリ・ハ正面での戦いに必要だからね」

 そう言った拓海が、いわくありげににやりと笑った。


第六十八話をお届けします。

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