準備
二話目の投稿です、よろしくお願いします。
ナナコルに促されて神殿を出ようとすると、爺ちゃんがそのままの格好で行くつもりかと慌てだし、部屋の外に控えていた神官に着替えを用意するように伝え、懐からお金が入っているらしい革袋を差し出して、これは餞別だと僕に渡してくれた。
この時の格好は、僕はブレザータイプの学生服、ナナコルは一目で神様と分かってしまう白いシルクっぽいドレスを着ていたのであるが、ナナコルがこのままではダメなのですかと尋ねると、爺ちゃんはナナコルにしばらくは神の身分を隠してもらうと告げた。
用意された着替えは、旅人の服と呼ぶしかない飾りも何もない質素な服だったので、ナナコルは神官を睨んでいたが、爺ちゃんはクラマに渡した金貨で買えばよかろうと素っ気なく答えた。
着替え用に用意された部屋で、速攻で着替えを済ませナナコルを待っていると、部屋に入ってきた爺ちゃんに学生服は街の古着屋で売れば、ナナコルの好みの服ぐらいは買えるだろうと言われた。
転移時に持っていた、スマホや鞄は全て元の世界に置いて来ていたようで、仕舞う場所を考えていると爺ちゃんが儂から複写した神通力を使えばよかろうと言った。
アイテムボックスはないよなと思っていると、神通力にはお前達の想像する便利スキルなどは全て含まれておるわと笑われた。
武器はナナコルから複写した女神の杖があるからいいかなと考えていると、貴重な杖を普段使いするんじゃないぞと諫められ、護衛をしていた神殿騎士達を指さしあの辺りを複写しておけと告げられた。
デフイン
レベル 29
スキル 剣術
魔法属性 土
装備 騎士の剣、騎士の鎧
マキルス
レベル 26
スキル 槍術
魔法属性 火
装備 騎士の槍、騎士の鎧
スタキル
レベル 24
スキル 弓術
魔法属性 風
装備 騎士の弓、騎士の鎧
複写し終わる頃には、ナナコルも着替えを終えて戻ってきた、女性のおめかしに時間がかかるのは異世界でも同じのようである。
ナナコルは、女神の杖ともう一振りの杖を持ってきており、女神の杖の方を差し出して仕舞っておいてくれるように頼んできた、ナナコルも爺ちゃんから女神の杖は普段使いを禁じられたみたいだな。
アイテムボックス(仮)にナナコルの手渡してきた杖の他にポーションや着替えを収納してから、冒険者になる登録を行うためにギルドへの移動を開始した。
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