悪徳業者の横顔
各県や市のHPで注意喚起がなされているとは思いますが、宅地内の下水道排水管の掃除・点検を要求し契約を強要する悪徳業者の事例があるようです。
そして実家にも、似たような業者が直接営業に来たようなのです。母が言うには相手は30代くらいの女性で腰に名前と写真の入ったプレートをつけ、優しそうな方。ただ、名刺はもらえず、会社名も名乗らなかったとのこと。
そして
「住宅敷地内の下水配管は市の管轄ではないので、私どもが点検・掃除を行っています」
「私は、このあたりの担当で毎年、顔を出しています」
「どんなに気をつけていても、排水管にゴミは流れてしまうのです。そしてそれが溜まり詰まる可能性があるんですよ。だから掃除は絶対に毎年必要なんですよ」
それに対し母は
「毎年って、こんな飛び込み営業は初めて来たけど」
「ここに住んでもう30年以上経つけど、1回もそんな掃除やったことないわよ」
と反論してたそうですが、相手もそこはプロ!?なので、あることないこと説明してきたそうです。
ここで問題なのは、この飛び込み営業がクリーンな会社か悪徳な会社かという問題はまず置いといて、話の切り出し方がまず『あなたの敷地内の排水管は汚い』前提で話を進めている点です。つまり日常において確認のしようがない見えない部分に対し必要以上に不安を煽ってくる。そうして話の主導権を握り、掃除・点検が必要なんですという流れに持ってくる。
2つ目は『敷地内の排水管は市や区の管轄外』だと強調する点です。これによって、暗に『市や区に相談しても対応してくれませんよ。だからウチにお任せください』という雰囲気に持っていく。『市から委託された』とは言わず、それでいて紛らわしい言い回しをする。ここらあたりが営業話術のいやらしいところでもあります。
母は結構な時間、話を聞かされたそうですが最終的に断ったそうです。そして終始優しかった話し方で営業スマイルのその人が諦めて去る瞬間、その横顔が急変し『怖い顔』になっていたそうです。その印象がとても恐ろしかったと言ってました。
「必要ない」「今は忙しい」という断り方よりは、「即決出来ないから、家族に相談する」という返事の方が、話を長引かせないコツかなぁ〜と。他に対処法があれば教えていただきたいと思います。
皆様もご注意くださいな