表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ステータス表示から始める異生活  作者: Ryo
番外 勇者編
55/56

勇者⑫

久々の投稿でございます!!

勇者編から新年あけましてございます!

次回は本編で会いましょう!

「さて準備もできたし、そろそろ……」


 ギルドについて、初めて話し合った日から数日経ち、ネストには王国騎士団の合格通知が無事に届いた。

 そして今日は、王国騎士団員になる入団式だ。


「ネストよ、準備は終わったかの? 行くぞ」


 テリシアに声を掛けられ返事をし、馬車へと乗り込む。

 ネストが乗り込むことを確認すると、御者に 「出してくれ」 と伝える。


「緊張するか、ネストよ」


「はい。 でも楽しみです」


 その言葉を聞くと、ほほ笑んだ様子で 「そうか」 と返す。

 ネストは胸を膨らませていた。

 合格しているであろう、ジェスに会えるだろうと。


 この馬車は国王が乗っているからなのか、相当質がいい。

 椅子は上質な毛が使われているのか、自分の身体を優しく包み込んでくれ、車輪は衝撃が少なくなるような措置が施されている。

 それらのおかげで、とても快適に目的地にまで行ける。


 少しして、馬車の走る速度が落ちる。 どうやら騎士団の建物が見えてきたらしい。

 完全に馬車が止まると、御者は馬車から降り扉を開ける。


「ご苦労」


 御者は頭を下げ、姿が見えなくなるまでそのままでいた。


「とても広いんですね……」


 ネストは上空を見上げながら、そう言う。

 最後に出てきたアスタリアは 「ええ……」 と頷く。


「私も初めて見たときは驚きました……」


「初めて見たというと?」


「……幼少の頃ですかね……。 自宅と同じくらい大きな建物があるんだと、当時は驚いておりましたわ」


 なんて羨ましい。

 ネストがそんな顔をしていると、前を進んでいたテリシアが 「早くついてきなさい」 と手招きをした。

 何回か廊下の角を曲がり進んでいくと、目の前に少し大きな両扉が現れた。

 テリシアは両手を扉に当てると、同時にその扉を開く。

 間からは光が漏れ、目の前には人だかりが。


「ここは……」


「やっと来られましたか。 国王様」


 そういったのは見知らぬ男。


「すまんな、ナーフよ」


「いえいえ。 ん? 君がネスト君かね?」


 ナーフという男はネストを見据え、尋ねた。


「はい。 そうです」


「ほう。 君が噂の、ゼリアンヌ・フォンスを倒した男か。 すまないが君には新入団者を代表して一言言ってもらうよ」


 ナーフはそういうと、近くにいた兵に 「彼を席に連れて行ってくれ」 と言った。

 意味も分からないまま、ネストは二人の兵に導かれ、その場を離れた。


「す、すみません。 さっきの人は誰ですか?」


『な、なんだと? お前そんな事も知らずに入団したのか?』


 兵士の一人は頭を抱え誰なのか答えた。


『あの人がこの王国騎士団の団長だよ。 これから、新入団者の前で喋られるんだ、よく聞けよ?』


「だ、団長ですか?」


『だから、そうだと言っているだろう……。 それにして国王様に会えたとは……運が~……』


 兵士は説明を終えると、国王に会えた喜びを噛みしめていた。

 それから廊下を進んでいくと、また両扉が現れた。

 開かれたそこには、多くの新入団者と思われる者たちが居た。


『一番前に椅子があるだろう。 そこに座って待っていてくれ』


 兵士はそういうと、元来た道に戻ってしまった。

 初めて見る顔に見られながら、ネストはその椅子へと向かった。

 座ると同時に、椅子の正面にあった扉が開かれる。


「諸君! まずはこの言葉を贈ろう! 入団おめでとうと!」


 中から姿を現したのは、団長であるナーフだった。


「しかし、それと一緒に言わせてもらう。 地獄へようこそと」


 初めの祝いの言葉とは一転し、明らかに声のトーンが下がっていた。


「恐らく、今まで君たちが行ってきた訓練とは桁違いの訓練量だろう。 だが! 君たちはここで生き抜かなくてはならない。 何故なら、君たちはこの王国騎士団へと入団したのだから!」


 ナーフは胸に拳を置き高らかにそういった。

 その後もナーフは話を続け、テリシアに出番が回ってきた。


「あー。 皆知っておるとは思うが、現国王のテリシアじゃ。 皆、死なぬようにな。 以上じゃ」


 圧倒的少なさ! しかし分かっていたこと。 こうして、団長、国王の話は終わった。


『それでは、試験にてもっともよい成績を収めた代表として、ネストよ。 前に出て一言』


 とうとうこの時が来てしまった。 ネストは立ち上がり、一歩一歩と壇上へと近づいていく。

 すでに頭の中は真っ白、何も話が浮かばなかったのである。

 そしてついに。


「えー、皆さま。 今回こうして、皆様に挨拶ができることをありがたく思います……。 そして、このような僕を一番に評価してくれたナーフ団長に感謝の言葉を。 僕らは皆、未熟者ですが。 ご指導のほどをお願いします」


 特に何かあるわけなく、硬直した動きでネストは壇上から降りる。

 そして、入団式は無事に終わった。


 ネストが席で頭を抱えていると懐かしい声が聞こえてきた。


「よっ! よかったぜ、あの一言!」


 そう茶化してきたのは、ジェスだった。


「そういわないでくれよ……。 それよりも受かっていたんだな。 よかった」


「ああ、当たり前じゃないか! ミリアムも受かっていたぞ」


「ミリアム……。 ああ、副団長の息子の……」


 副団長といった瞬間である、また懐かしい声が耳に飛び込んできた。


「んんん~? 呼んだかな」


 目をキラッとさせ、登場したのは副団長のフォンだった。


「副団長……」

「いやぁ~! 呼ばれた気がしてね! 実はおじさんもここに来てました~!」


 その話が終わる前に二人で場所を離れるのであった。


さて、入団式も終わりますかね。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ