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ステータス表示から始める異生活  作者: Ryo
番外 勇者編
54/56

勇者⑪

お待たせしました!

一日開けてしまいましたね......。

とりあえず、勇者編です。

 無事、王国に帰る事ができたネスト達。  着いて早々、ネストはテリシアの部屋に誘われた。


「おお、来たか! 先ほど話していたギルドの事をな。 どうじゃ、時間はあるか?」


 ネストは微笑みながら、テリシアの問いかけに答えた。


「もちろんです。 それで……、僕は何をしたらよいのでしょう?」


「そうじゃな、アイディアやアドバイス、そういうことを共に考え、論していきたいんじゃ」


「なるほど……。 僕なりに全力で考えて見せましょう!」


「そうか! ……早速じゃがよいかの? 先ほど馬車の中で、魔物を倒した報酬に何かを与えると言ったが、その確認はどうするべきかと考えてな。 あいにく、わしは魔物の事についてよく知らんのじゃ、だからどうしたらいいのか分からんくてのう」


 ネストはそのことについて考えた。 魔物を倒した時の確認方法、すぐに思いついたものそれは。


「実は魔物の中には”魔石”というのが入っているんです。 それを取り出すのはいかがですか?」


 魔石というのは知能の低い魔物や魔獣たちが、体内で魔力を作り出し魔法等を生成するためのモノである。 また、魔石の存在しない人間はどうやって魔力、魔法の生成をしているのか。 実は、元から高い知能を持った生物は魔石を使用せずに魔力、魔法の生成を行えるのだ。 その為、人間などの生物は魔石を体内に持っていない。

 簡単にまとめると魔石とは、魔力を作り出し、その魔力を使って魔法を撃ち出す銃と言ったところだろうか。

 魔力の弾倉を作り出し、それを消費して魔法の弾を撃ちだす。 こうも簡略化されると、恐ろしいものだ。


 と、ネストが魔石を取り出すという案を、提案した直ぐ後だった。 別の男の声が 「それはどうかな」 と異議を唱えてきた、男は。


「それだと、本当に”目的の魔物”を討伐したのか、わからんではないか。 魔石から調べるとしても、手間と時間がかかりすぎる。 しかし、その考えは悪くない、魔石は我々にとっても貴重な資源だ」


 急に話をしだした男、ネストがキョトンとした目で見つめていると、テリシアは慌てて紹介をする。


「おお、そうか! お主たちは合うのが初めてだな。 ウェンス、この青年はネストじゃ。 ネスト、この男はウェンスじゃ。 二人ともギルド開発のメンバーじゃな」


 なんとも簡単な紹介だろうか。


「えっと。 ウェンスさん、よろしくお願いします」


「ネストか。 くれぐれも足を引っ張るんじゃないぞ」


 それに第一印象は最悪である。


「とりあえず、先ほどの話に戻るが……。 魔石の案は悪くない、持ち帰ったらその分報酬を多くするというのはどうだ?」


 間を入れずに、話は続いた。 ウェンスの今の提案に異議するものはいなかった。


「それじゃあ、魔石を持ち帰ったら報酬は増えるという事で……。 肝心な討伐確認の仕方はどうしましょうか」


「そうだな……。 魔物は種類によって採れる素材が違う。 その魔物特有の何かを、討伐の証として持ち帰り収めるというのはどうだ?」


「おお! さすがじゃのう、ウェンス!」


 ウェンスの提案はほぼ完ぺきだった。 そこにネストは己の頭をさらに捻り考える。

 そして考え付いたことを話す。


「それだと同じ魔物から複数の素材を採取できてしまい、一体だけの討伐しかしてないのに、複数討伐したという嘘をつけてしまいます。 なので、討伐した魔物の舌を引き抜くというのはどうですか?」


「な、なんか気持ち悪いのう……」


 テリシアはこういっているが、ウェンスは手を口に当て、静かに考えていた。

 そして少しすると、口から手を放し言う。


「素晴らしいな……。 確かに、それならば不正はできない、しかも魔物によって舌の形が違うから見分けもつけることができる。 舌のない魔物は、一体に一つしかない何かを証として渡せばいいのか……。 それではそれと一緒に素材を渡した場合、報酬に上乗せされるという事をすればよいのだな」


 こうして彼らは、各々の考えることを言い合うことで、その考えを確実なものへと固めていった。

 この日に決まったことは、魔物を討伐した際の確認方法だ。

 他にも議論はされたが、決まるまではいかず。 また別の日に考えることとなったのだ。


「ネスト、お主が加わって本当によかったわい! 今日一日でここまで話が進むと思っておらんかったからのう」


「いえいえ。 テリシア様やウェンスのおかげですよ。 こうして考えるのも悪くないですね」


「最初はどうかと思っていたが……。 ネスト、お前の考えはとても刺激的だ、素晴らしい!」


 第一印象は最悪だったウェンス。 しかし、彼らと議論していくうちに、お互いを認め合うまでになった。

 議論は今後もされていくだろう。 その度、ギルドの形はゆっくりと、しかし確実に形を成していくのであろう。

 こうして、何千年経った先でも、ギルドは形を無くすことなく存在して行くことができる。


「それでは、また明後日考えるとしよう! 二人とも、よくやってくれた、それでは解散するとしようかの!」


 こうして、彼らはギルドを作っていった。

勇者編の続きはギルドとは別の話にしようかなと、考えていますがどうなるでしょう。

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