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ステータス表示から始める異生活  作者: Ryo
番外 勇者編
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勇者⑩

ネスト君のお話でーす!

次辺りで王国に帰るでしょう。

 ラビアと別れを済ませたネストは、馬車に乗り王国に向かっていた。

 馬車にはネストのほかに、現国王テリシア、その孫アストリアが同乗していた。


「そういえばネストよ、試験はどうじゃった?」


「筆記の試験は難しかったです……。 村で習ったことは、あまり生かせませんでしたから。 技術試験では、剣を振ったら大変なことになってしまって……。 そのせいで最後の試験では副団長と戦うことになっちゃったんです」


 ネストは起きたことを正直に、ありのまま話す。


「何とか副団長に勝つことができて、その息子にも勝てたんですが、自分の中でいろいろな思いが絡まってしまいまして。 その時に、そこで友達になったジェフってやつに助けてもらったんです」


「ほう、なるほどなあ。 自分よりも強大な敵と戦い、勝つことはできたが、それが一体自分自身の力なのか分からなくなってしまった。 というところかのう」


 そこまでは言っていないのに、見抜いてしまったテリシアに仰天の目を向けるネスト。


「な、なぜわかったんですか?」


 テリシアは、フフっと笑みを浮かべ答える。


「わしはこう見えて国王じゃからの。 国民の事はすぐわかるのじゃよ!」


「さ、流石ですね」


「まあ、私がこっそり教えていたんですがね」


 それは言わない約束でしょ~……、と落胆しているテリシアを見て、意味を察するネスト。


「そういえば、アストリア様は人の心を読めるのですか? 以前もそのようなことをしていましたよね?」


 以前というのは、ネストが初めて王国に来た時のことを言っているのだろう。


「そろそろ言ってもいいかもしれませんね。 確かに私は人の心を読むことができます。 現に貴方の心も読めているんですよ」


 アストリアは微笑みながら、言葉を続ける。


「貴方が初めて王国に来た際も私はいましたよね? あの時は、貴方が嘘を言っていないかを調べるためだったんです。 結果として、貴方は嘘をついておらず、今はこうして騎士団の入団試験を終え、我々と共の馬車で帰っているわけです」


「す、すごいんですね。 そんな力が使えたら、トラブル何て起きないでしょう!」


 ネストは感じたことをそのまま話した。 しかし、その言葉はアストリアにとっては、あまりいい言葉ではなかったらしく。


「そう、ですかね。 私はあまりそうは思わないんですよ。 今までこの力のせいで不幸になってきた人や、私自身が後悔するような、そんなことがありましたから……。 貴方が悪気をもってその言葉を発したわけじゃないってことは分かっています。 それも、この力で知ってしまいますから」


 彼女の言葉はどこか切なく、暗い表情を見せた。


「そんな風に自分の力と向き合っていたとは……。 知らなかったとはいえ、申し訳ないです……」


 すると、彼女は驚いた顔を見せ。


「そ、そんな! 頭をお上げください。 貴方に悪気はないってことは私が一番知っておりますから」


 そんな、二人の会話を、何もできないといった顔で見つめるテリシア。

 彼は、孫のアストリアが苦しんでいても、自分ではどうすることもできないという事を知っていたのだ。

 苦しむ彼女を見て、何もできない自分、彼自身も辛かっただろう。 当然アストリアも、そんなおじを知っていたため、何も言えずにいた。


「そ、そうじゃネストよ」


「な、なんですか?」


「実はな、今新しい組織を作り上げようと考えて居るのじゃ……。 その名は……」


「その名は……」


 無駄に言葉を溜めるテリシアに焦らされながら出た名前は。


「その名は、ギルドじゃ! どうじゃ、何か響くじゃろ」


「そ、そうですか……? なんか、パッとしませんが」


 なんじゃい! と突っ込む国王。


「ま、まあよい。 それでな、まだこのギルドってのは考えてるだけで実現してないのじゃ。 そこでな、ネストよ。 お主にギルド開発を手伝ってほしいのじゃ」


 急に何を言い出すかともったら、ギルドという得体のしれないモノの開発を、手伝わないかという誘いだった。

 さすがにこれだけでは不安なネストは、ギルドとは何なのか聞いた。


「そうじゃな……。 魔物は当然知っているじゃろう。 お主自身あまりいい思い出はないじゃろうが」


 当然知っている、ネストの両親はこの魔物に殺されたのだから。


「その魔物が最近増えてな。 国民の被害が相次いでいるのじゃ」


「?!」


「あまりにも魔物の数が多くて、国の兵士も対応に追い付かなくてな。 そこでギルドじゃ。 ここでは実力のある者たちが集まり、魔物を倒す。 そして、その報酬として何か特典や、金を授ける。 というのを考えていたのじゃ、どうじゃ?」


 ネストは少し考える。 もし、このギルドが成功したら、魔物の被害は減り、自分の様に親を失う子供は少なくなる。 ネストは少し考えこう言う。


「手伝いましょう!」


 国王は喜んだ顔でネストの手を掴んだ。


「おお! わしは信じていたよ! 詳しいことは王国についてから話そう!!」


 こうしてネストはギルド開発の一員となる。

実は、まだギルドはできていませんでした!

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