表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ステータス表示から始める異生活  作者: Ryo
番外 勇者編
50/56

勇者⑦

ジェス君と短髪の男との戦いです。

17/12/12 勇者編を番外編として移動するために、この話は一度消されました。

元掲載日 : 17/12/7 22:46

 ジェスと短髪の男が対峙する。

 二人は合図を待っていた、そして。


『始めッ!!』


 審判の掛け声とともに、ジェスは居合切りのような攻撃を放つ。

 しかし、短髪はその攻撃を避ける。

 敗退していった選手たちは一斉に声を上げる。

 そして、ネストも。


「すごい。 ジェスの攻撃を避けるなんて……」


 ネストが驚くのは、今までジェスの攻撃に反応できたものがいなかったからだ。

 ジェスはずっと、この攻撃で対戦相手を沈めてきた。

 それも、すべて一撃で。


「いやぁ、やっぱ強いでしょ! 短髪の男!」


 またいつの間にか副団長、フォンが座っていた。

 ネストは少し驚くも。


「え、ええ。 今までジェスの攻撃を見ることができた人はいなかったんですが……」


「ふふ、君にそう言ってもらえると嬉しいなぁ~!」


 え? というような反応。

 実はね……、と。


「あれ、おじさんの息子なんだよね~」


「ええ?! そうなんですか……、すごいですね」


 へぇ~、と深く驚いた様子でネストは答える。

 すごいと言われたことに喜んじゃったおじさんは。


「まぁっね!! おじさん直々に訓練させてきたから! あのくらいの相手じゃ負けないよ!!」


 その言葉に少しカチンときたネストは。


「それはどうですかね……。 ジェスも強いですよ」


「お。 それは挑戦かな? おじさんワクワクしちゃうなぁ!」


 彼らはお互いに、どちらが強いかという賭けをし始めた。

 その間も戦いは続く。


 *****


(こいつ、避けた?! まぐれなんかじゃない……)


 ジェス本人もまた、驚きを隠せないでいた。

 攻撃を仕掛け、すぐに後ろに引き様子を見るジェス。


「お前。 なかなかやるな!」


「まぁな。 親父からみっちり鍛えられたからな」


 へぇ。 ジェスはにやりと微笑みもう一度攻撃を仕掛ける。

 上からの斬撃。 と見せかけ、そこから下に潜り込んで切り上げ。


 ガァキィッ!!


 ジェスの攻撃は、激しい金属音と閃光に変わる。

 短髪はフェイントの攻撃を、持っていた剣で打ちおろした。


「何ッ!」


 思わず声を上げるジェス。


「らぁああああッしゃああ!!!」


 今度は短髪が、持っていた剣を大きく振る。

 それを剣でガードしようとするジェスだが。


「がぁッ!!」


 短髪の重い一撃は、ジェスを軽々く吹き飛ばす。

 これによりジェスは、かなりのダメージを負ってしまう。


 *****


「あ! 不味い!」


 ネストは、ジェスが吹き飛ばされるのを見て声を上げる。

 ジェスは元の位置から4mは飛ばされていた。

 そして、剣を杖にやっと立ち上がる。

 だいぶダメージがあるのか、肩を大きく上下し、剣先は震えていた。


「あらら。 ありゃ恐怖を感じてるんじゃない?」


「え?」


 フォンの言う通り、ジェスはあの重く鋭い一撃に恐怖していた。

 すっかり防御態勢になっている。


「このままじゃおじさんの息子が勝っちゃうね~」


 ネストは見守ることしかできなかった。


 *****


 試合も終盤に差し掛かってきた。

 ジェスの体力はダメージが追い打ちになり、ぎりぎりの状態。

 それに対し短髪は、まだまだ余裕がある感じだった。


「全く……、こんな強いなんて……、聞いてないぜ」


 言葉を切らせながらジェスは言う。

 そして、短髪は。


「俺もここまでやれる男はあまり知らない。 そろそろ決めさせてもらう!」


 そして短髪は、決着をつけるため一気に畳みかける。

 それに全身全霊で受け止めるジェス。

 しかし、動きはぎこちない。

 恐怖か体力によるものか、危なっかしい受け止め方だった。

 ここでついに……。


 キィーン!


 カランッカララ


 短髪が放った最後の一撃。

 ジェスが持っている剣を払うような一撃をする。

 そして、ジェスの手の中から剣が離れ地面に音を立て落ちる。


「もうやめろ。 意地が悪い」


 ジェスはその瞬間膝をついてしまう。

 審判はそれを、負けを認めたと認識し。


『勝者! ミリアム!!』


 こうしてジェスの試合は負けに終わった。


 *****


「ほらぁ! やっぱ勝ったでしょ!」


 フォンは、やっぱりね! というような当然の顔で言った。


「そう……ですね。 でも、最後は僕が敵を討ちます」


 ネスト宣言する、そこにフォンは。


「へぇ~! かっちょいい!! でも息子と戦えるかわからないよ~?」


「え? どういう……」


 ネストが言い終える前に次の対戦相手の名前が呼ばれる。


『次の試合! ネストとフォンス!! 前へ!!』


「は?」


 ふっふっふ、といった顔でフォンは言う。


「対戦相手はおじさんで~す!! 頑張ろうね!」


 そう言い剣闘場に降りるフォン。


「……分かりました。 勝ちます」


 ネストも降りる。

 そして、フォンと対峙する。


「絶対に勝ちますよ」


「やってみな。 おじさん、本気出しちゃうよ?」


 そして。


『始めッ!!』


 試合が始まる。

まさかの副団長でした。

え? みんな気が付いてた?

シッーー!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ