表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ステータス表示から始める異生活  作者: Ryo
番外 勇者編
49/56

勇者⑥

ネストのお話です。

17/12/12 勇者編を番外編として移動するために、この話は一度消されました。

元掲載日 : 17/12/3 23:38

「いたた……。 ネ、ネスト大丈夫か!」


 土煙が舞う中、ネストを心配したジェスが声をかける。


「だ、大丈夫!」


 少しすると煙が収まり。

 気が付くとネストの目の前に、試験監の大男が立っていた。


「これをやったのはお前か」


 ネストは渋々。


「は、はい……」

「そうか」


 大男はそれだけ言い残し、また椅子に座ってしまった。

 すると今度はジェスが。


「え。 あれってネストがやったの?」

「えっと、そうみたい?」


 なんで疑問文、と笑いあう二人。

 丁度審査が終わり。


「これで試験を終了する。 次の会場に行け」


 そういい、一斉に移動が開始される。

 会場につくと、そこにいたのは副団長だった。


「お! やっと来たね~!! 待ってたよ~ん!」


 副団長は会場に集まった人たちに手をフリフリしていた。

 ある程度の人たちが集まると。


「さて、大体集まったかな! いやぁ~、聞いてるよ! 今年はなかなか粒ぞろい。 ってね!!」


 じゃあ早速始めちゃおうか! と言い、会場の壁に向かって魔法を放つ副団長。


 ボァドーン!!!


「え、ちょおーーっ!!!!」


 煙が立ち込める会場、混乱するネスト、目の前に広がったのは。


「あれここって、確か初めに集まった剣闘場……?」


 ネストがそう呟くと。


「正解!! 君たちは一周して帰ってきました! そして今からここで戦ってもらいます!」


 今度は大きな紙を、板に張り付ける副団長。

 その紙には、ネストを含めた大勢の名前が書かれていた。

 ここで、ネストは副団長に一つ質問をした。


「すみません! 僕の名前だけ上のほうにあるんですが……、なぜですか?」

「え~と、君がネスト君? いやぁ~、おじさん聞いちゃってね! 君すごい強いみたいだから、シード枠作ろうかなって!」


 そしてネストはシード枠として、トーナメントに参加することになった。


「すごいなネストは!」

「あ、ジェス。 急に困っちゃうけどね……。 あはは」

「けど仕方ないよ。 あんなもの見せられたら……ねえ?」


 あんなものとは、先ほどネストが見せた斬撃の事だろう。

 あの場でネストのほうを見なかった者はおそらくいないだろう、そしてあんな斬撃を見たものもいなかっただろう。


「あれには僕自身も驚いちゃったよ……」


 そんな話をしていると。


「それじゃあ、そろそろ始めるよ~! 第一回戦の人たちは集まってね!!」


 第一回戦の選手が待機する、二人とも屈強な体をしていて強そうな雰囲気を醸し出している。


「すっごい筋肉だね~! 武器は使っていいからね! ただし殺さないこと! そんじゃはじめ!!」


 戦いは始まると、長髪の男が 「うおぉぉぉおおお!!!」 と声を張り上げ、相手の短髪の男を威圧する。

 短髪は武器を構えて受けの体制に入り、長髪が声を張りながら短髪に向かって行った。

 長髪が剣を振りかぶって、重い一撃を短髪に放った。

 短髪はその一撃を剣で受け流し、前蹴りで長髪を遠ざける。

 その動きは洗練されており、長髪が汗をにじませている中、短髪は涼しい顔で戦いを続けていた。

 相手の攻撃を受け流し攻撃する、どこか華のある戦い方をする男だった。


「いやぁ~、短髪の男。 なかなかやるねぇ~!」

「うわ!」


 ネストの横にはいつの間にか、副団長が座っていた。


「あ、そういえば名前を言っていなかったね。 ゼリアンヌ ・ フォンスって言うんだ~! フォンって呼んでよ!」

「え、えっと。 フォンさんは何故ここに……?」

「んも~! 傷つくな~! 君に会いに来たんだよ!!」


 足をバタつかせながらフォンはそう言った。


「あ、試合終わったね」


 剣闘場を見やると長髪の男は膝をついていた。


「実はシード以外にもう一つ、サプライズがあるんだよねぇ~……」

「サプライズ……?」

「さて、司会に戻らなければっ!!」


 颯爽とその場を立ち去るフォン。


「行っちゃった」

「なんか副団長と喋っていたらしいけど、なにかあったの?」


 今度はジェスが聞いてきた。


「まだサプライズがあるとか……」

「へぇ~、なんだろうね。 なんか驚くことなんだろうな」


 そこからは、再び対戦を観戦した。

 何回か見ていると、ジェスの番が回ってきた。


「あ、呼ばれた! それじゃあ行ってくるよ!」

「応援しているよ。 頑張って!」


 剣闘場に降り、相手と対峙するジェス。

 剣を抜き深呼吸をすると、第二の試験で見せた技を使った。

 相変わらず早い剣先は捉えることができず、相手を一瞬で行動不能にさせた。

 判定が下されジェスが帰ってくる。


「相変わらず早いね! 相手は大丈夫そう?」

「峰内だから骨折位だと思うよ。 それからネストに比べたらまだまだだよ。 あ、次の試合が始まるみたいだ」


 そしてこのまま試合は進み、とうとう4人だけが残った。

 残ったのは、ジェスと最初の短髪の男、ずっとフードをかぶった男にネストだった。

 試合順は、初めにジェスと短髪。

 次にフード男とネストだった。

 早速ジェスたちは剣闘場に降り、審判の合図を待った。

サプライズって何でしょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ