帰還
久々の本編ですね!
こちらでも言わせていただきましょう!
あけましておめでとうございます!
本年もよろしくお願いいたします! と!
ティエラを探すため、町のすぐそばにある森を探索する李糸とグランツ。
李糸が気配感知を使いティエラの後を追うが、行く道を魔族によって阻まれてしまう。
李糸が魔物達を食い止める中、グランツは彼女の後を追うため、魔物を片付けながら進む。
しかし、最後に待ち受けていたのは地面に倒れる李糸と、ゴブリンなんかとは比べ物にならない強さの魔族。
グランツと魔族の戦いはあっけ無く敗北し、とどめを刺されようとしているとき、李糸が立ち上がり魔族を倒したのであった。
そして今、李糸が気配感知でティエラを探し、背後にグランツがついて進んでいた。
「グランツ、大丈夫か?」
「はい! まだ行けますッ!」
一度、魔族との戦いで気を失っていたグランツに声を掛けながら李糸は進んでいた。
李糸はあの時、部下を殺そうとした魔族に対して怒りという感情を抱いていた。
だが、同時に大事な部下を守り切れなかったという事実に、自身の未熟さを痛感していた。
「……ん。 おい、見つけたぞ! ティエラちゃんかもしれない!」
その時、李糸の気配感知に反応があった。
「すぐに行きましょう!」
グランツは怪我を負った個所を抑えながらそう言うが、李糸はその様子が気になり上手く動けずにいた。
しかし、そんな李糸にグランツは一言。
「いい加減にしてくださいッ! 僕たちはいま、大事な任務の途中なんですよッ!! それなのに貴方がそんな様子でどうするんですかッ! しっかりしてください!」
部下に一喝された李糸、その言葉にハッとしたのか気配感知で反応したところに急いで向かう。
「おーい! ティエラちゃんいるかーッ!」
反応が近づく、次第にその反応はハッキリと形を成していく。
行きついた先には少女が一人、横に倒れている。
「おい! ティエラちゃん! 大丈夫か!?」
掛け着いた李糸は少女の方を揺らし、意識があるか確認する。
「うぅ……」
微かに意識はあるようで、李糸の呼びかけに対して反応をした。
「李糸さん! ティエラちゃんはいましたか?!」
後から駆け付けたグランツが傍による。
「生きている、大丈夫だ。 とりあえず町に戻ろう」
こうして、三人は森を抜け町に戻ったのであった。
*****
「あぁ……! ティエラや……!!」
「母さん! 母さん……!」
町に戻り、二人はあった事を店主に伝えた。
ティエラの母親は娘を抱きながら涙を流し、ティエラもあったことを忘れるかのように、母親の名前を何度も何度も呼ぶ」
「本当にありがとう、李糸君にグランツ君! なんてお詫びしたらいいのやら……」
父親は二人に感謝の言葉を送り、無事だった喜びを噛みしめていた。
「いえ、良いんですよ。 俺たちも無事にティエラちゃんを救うことができてよかったです」
普通の冒険者ならここで何か、要求するところだろう。
しかし彼らはあくまで、休暇中にバカンスで冒険者をしているのだ。
それに亜人の国にはほとんど行かず、欲しい物も特にないのだからようう球をもらう必要もないというものだ。
ちょうど、帰宅の途中にシェリーから連絡が入り 「明後日から仕事があるから戻ってこい」 という事だったので、これに合わせて帰ることにした。
「僕らはもう帰るので、お気になさらず。 これからはくれぐれも気を付けて」
横で荷造りをしていた李糸は準備を終え。
「それじゃあ、俺らはもう行きます、お元気で! グランツ、行くぞ!」
「ああ! 本当に、本当に! ありがとうございました!! またのお越しお待ちしています!」
店主は頭を深々と下げ、同時に娘と母親も頭を下げて見送ってくれた。
日は昇り始め、辺りは明るくなって来る。
「露店で飯でも食いながら帰るか?」
「そうしましょう! シェリー隊長にも何か買わないとですね~」
李糸は 「あ、そうだった……!」 と忘れていたという顔で、慌ててお土産を探し始めた。
その様子に苦笑いしながら見守るグランツ。
「あ、これなんていいんじゃないですか?」
露店で出ていた食べ物を指さし、李糸に提案した。
その食べ物は揚げ物らしく、香ばしい匂いが程よく食欲を誘った。
「良し! おっちゃん! これを5つくれ!」
*****
「さて、土産もたくさん買ったしこんなもんでいいだろう!」
「ですね。 ……李糸さん、帰るまで競争をしませんか?」
「ほほう……、この俺に勝負を挑むか。 ぅイーだろう! 乗った!」
唐突な競争が始まり、李糸とグランツは位置に着く。
そこは既に人目になく、あるのは木々ばかりだった。
構えていた二人は、同時に一歩を踏み出す。
同時に、辺りの落ち葉は舞い上がり視界が塞がれる。
「負っけませんよォー!」
「俺が負けるわけにだろう!!」
二人は全速力で足を動かし続けた。 視界に映った木は一瞬で視界の端へと消え、残像だけがそこに残る。
彼らは10分としないうちに目的地へ着くことだろう。
さすがに李糸の速さに追い付けないか、後続に抑え込まれるグランツ。
「どうしたぁ!! お前の全力はそんなもんかぁ!! グランツ!」
その挑発にうまく乗っかったグランツは、自分の限界を超え速度を加速させる。
そして。
「ぃいよっしゃーー!!」
ゴールしたのは李糸だった。
「やはり……、勝てませんね……!」
息を切らしながら、グランツはそういった。
「お前もよくやったぜ! ……ん? おお!」
「どうしました?」
「新しいスキルがあるぞ! これは……見たことないな……」
グランツは新しいスキルを手に入れていた。
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