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密偵部隊と新たな仲間

さて、今回の話はタイトルの通りです!

「それじゃ」


「 『 『 『 お疲れ様でぇーっす!!! 』 』 』 」


 李糸と天使たちは、果実の液体が酌まれているコップを、カツンと当て一気に飲み干す。


『李糸さぁん! 僕は不安だったんです! でも、訓練を遂行出来てッ!! うぅっ!!』


 李糸は 「よく頑張ったぞ!!」 と泣き出す天使たちの相手をしていた。


 これは何なのか。 簡単に言ってしまうと、それは 【魔界の訓練達成祝会】 だった。

 無事にみんながスキルを覚えて帰ってきたことに対して、李糸が 「たまには良いだろう」 という事で開催したものだ。


「よーし! みんなはまだ自分のスキルがどんなものか、正確には把握していないだろう! 俺が見てやるぞ!!」


 すると、周りは一斉に静まったと思いきや、今日最大の喧騒となって返ってきた。


「一気に見ることはできないから一列に並べよー?」


「おい。 あんなこと言っていいのか……」


 李糸がみんなを並べていると、シェリーが声をかけてきた。 恐らく、天使の数を言っているのだろう、一人でこれだけの数を相手に出来るのか? と。


「大丈夫っすよ!! 何とかなりますって!」


 しかし、彼はその言葉を公開することになる。


「ええっと……、君は【筋力 Lv.1】だね……。 はぁ……、次……。」


『お、お願いしますッ!!』


 これで五十人目だ、結構な数を相手にした。 したはずだが、まだ半分も終わっていないのだ。


「お、おい……。 大丈夫か」


「へ? ああ、隊長ぉ……。 らいじょーぶです……」


 魂が抜けたかのように無気力な声が返ってきた。


「し、しかしな……。 なんだか頬がこけてないか?」


 しかし、シェリーの心配を振り切り、ステータスを見続ける李糸。

 何が彼をここまでさせるのか……、そんな時だった。


「はい……、次。 ……ん? あれ。 んん?? おおおお!!」


 急に変な声を上げる李糸、天使たちもシェリーも何なのかと李糸に問う。 そして李糸はその答えを言う。


「お前すごいな!! 【気配遮断 Lv.1】 だぞ!!」


 この言葉にいち早く反応したのは、シェリーだった。


「何だと?! おい! お前名前は!!」


「は、はい!! グランツと言いますです!!」


 そう答えた天使、グランツはピンっと背筋を伸ばし名前を言う。


「良し! お前密偵部隊に入れ!!」


 シェリーの急な勧誘に、周りの天使たち、当人のグランツ、そして李糸もが声を上げる。


「え?! ちょ、唐突すぎませんか隊長!」


「うるさい! お前はすぐに覚えたから分からんだろうがな! 気配遮断のスキルはレアな部類なんだよ!!」


 李糸は 「そ、そうだったんですか?!」 なんて驚いていた。

 通常、スキルを覚えると言ったら身体能力向上のスキルが一般的なのだ、もしくはその種族専用のスキル、例えば天使なら【光矢】を覚えるといったように。

 そのため、それ以外のスキルというのは専用の訓練を行わなければ、基本的には取得できないのだ。


 結局、勧誘の話はシェリーとグランツ二人で話すことになり、李糸は他にレアなスキルを持っている者はいないか、探すことになった。

 他の天使はというと、自分がレアなスキルを持ってないか! という期待を胸に抱きながら鑑定をされた。

 残念ながら、グランツ以外は身体能力向上のスキルがほとんどだった。 当然ながら、期待に胸を膨らませていた天使たちはシクシクと肩を組んでいた。

 そして、無事に祝会は終わった。


 *****


 場所は移り、密偵部隊の兵舎。


「ただいま戻りました~……」


「やっと戻ったか」


 祝会を終わらせ、帰ってた李糸を迎えたのはシェリーとグランツだった。


「えっと、グランツか。 結局どうするんだ?」


「はい。 シェリーさんに話を聞かされて、僕なんかでも天界の役に立つのかなって思ったら……」


「やってみたくなったか?」


 グランツは 「はい」 と答える。 李糸は小さく 「そうか」 と応える。


「一つだけ言っとくぞ。 ここは超きつい」


「分かってます!!」


「いいか。 毎日やってる訓練なんかよりきつい……。 それに、急にムチャぶりを要求される……」


「それはお前だけだ」 とシェリーが話に入ってきた。


「しかし、訓練がきついのは本当だぞ。 何せこの私が直接訓練を教えるのだからな……!」


 シェリーはニタリと笑みを浮かばせ、グランツを脅す。


「だ、大丈夫です……! ここまで来たらとことんやり遂げて見せます!!」


 そして、グランツの入団が決まり、密偵部隊は団員数が三人に増えた。

 まだ、名目上だが後に大天使の所に向かい申請をする。


 ここで、急にグランツは話しかけてきた。


「所で、訓練っていうのは何をするんですか?」


 これに答えたのは李糸だった。


「そうだな、主となるのは肉体強化だな。 そして、新しいスキル取得やレベルアップなんじゃないか?」


「違う。 それはお前専用だ。 常人がそんなことできるか」


 そこにシェリーが加わり、正しい訓練内容をつたえる。


「基本的なのは李糸が言ったとおりだ。 それ以外だと、まずは固定スキルを使いこなしてもらう」


「という事は【光矢】ですか?」


「そうだな、そのスキルのスキルレベルを上げることと、もう一つの固定スキル【治癒矢】を覚えてもらう」


「なるほど……って、結局新しいスキル覚えるんじゃないですか!!」


 なに嘘ついてるんですか?! と言わんばかりにグランツは驚いた声を上げる。


「そう声を上げるな……。 そう不安になるな、【治癒矢】は天使の固有スキルだから直ぐに覚えることができる。 話はここまでだ。 今日はもう遅い、早く帰るんだな」


 そう言い、シェリーは無理やり話を終える。

 グランツは礼と、これから世話になることを伝え帰っていった。

 姿が見えなくなり。


「大丈夫ですかね、グランツ君」


「努力はするさ」


 こうして、騒がしい一日が終わった。

お読みいただきありがとうございます!!

何回か言ってるかもしれませんが、ここまで続けることができたんですね.......。

正直、ここまで見てもらえるとも思っていませんでしたし、続くとも思っていませんでした。

ありがとうございます! 皆さまが居てこその僕と作品です!

これからもどうか、お願いします!!

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