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李糸強化計画

ちょっと書き方を変えてみました。

こっちのほうが見やすいですかね?

良かったらTwitterで意見をください! (感想でも可)

 あれから訓練は続き10日が過ぎた。


「よーし! ウォーミングアップは終わったな。 訓練始めるぞ!」


『ハイ!!』


 天使たちは軽く腕立て、スクワット、背筋を100回こなし次の訓練に移る。


「マラソンだ。 天界一周するぞ!」


 李糸の掛け声とともに、天使たちは天界を駆け巡る。

 天界を一周という時点で、十分すごいのだが。

 彼らは全速力といっていいほどの速度で、天界を走った。

 彼らが天界を走り始めてから3時間ほど経過したころ。

 一周が終わりシェリーの前までくる。


「ストップ! 続けて次の訓練! 全員かかってこい!!」


 天使たちが一斉に李糸にとびかかる。

 当然天使たちに武術の心得はない。

 無鉄砲な攻撃だが訓練のおかげか、速くて重い一撃が李糸に降りかかる。

 しかし、それらを一撃一撃受け止めては打ち返す李糸。

 李糸をまともに殴れるのは、極わずかである。


「おい! ぬるいぞ!! もっと速さ上げろ!!!」


『ハイ!!!!』


 攻撃は加速する。

 もはや常人には何が起きているのか分からないだろう。

 さながらD・Bの世界である。

 次の瞬間、李糸は吹き飛ぶ。


「うべぇは!!」


『り、李糸さん!』


「おい、李糸。 なんだこれは……」


 横から蹴り上げられた李糸。

 蹴ったのはシェリーだった。

 それを見て、天使の一人が。


『シェリーさん! 急に蹴るなんてひどいですよ!!』


「黙ってろ!!」


 天使はシュンとした様子で、隅のほうへ行ってしまった。


「何するんですか、隊長!」


「何をするんだじゃない! どうなってるんだ!」


 李糸は、何のこと? といった顔でシェリーを見上げる。

 それに対して、少しイラつきながら。


「何故天使たちがこんなことになっているんだ! って聞いてるんだ!!」


 何を言っているんだといった感じで、李糸は答える。


「え? 訓練したからじゃ……」


「普通、こんな訓練内容でも、こうはならない!!」


「うえぇぇえ! そうなんですか?!」


「当たり前だろう! 異常だ!」


 少し考えてから、李糸はハッとする。


「も、もしかして。 俺のスキルが関係してるんですかね……?」


 シェリーはその言葉を聞くと、もうやめてくれ……。 というような顔で李糸を見る。


「何でもありか……」


 はぁ、とため息をつき。


「大天使様に報告しに行ってくる……。 訓練続けとけ……」


「あ、はい」


 とぼとぼと歩いていくシェリーを横目に、李糸は訓練を再開する。


 *****


 目の前に広がる大きな扉、シェリーがその扉を両の手で開く。

 その先にいるのは大天使。

 椅子に掛けて書類に目を通している。


「失礼します」


「ん、シェリーか。 どうした」


 書類を机に置き、シェリーのほうを見るミッシェル。


「天使たちの訓練についての経過報告です。 現在10日経過し天使たちは皆、異常なほどのスピードで成長しています」


「と、言うと……?」


「簡単に言うと、李糸のような感じで……。 天使たちの平均レベルも10は上がっております」


「な、なぜそんなことに」


 大天使、ミッシェルは困惑した様子でシェリーに問う。


「恐らく李糸のせいかと……」


 それを聞くと、またあいつか。 といった様子で頭をかかるミッシェル。


「例のスキルのせいという事か?」


「恐らく、その可能性は高いです」


 今、考えられるものの中で、一番その可能性が高いだろう。

 なぜなら、それ以外に異常のあるスキルなどが見当たらないからだ。

 ミッシェルは頭を抱え、うつむきながら。


「最近、私は寝不足になってきたよ。 理由は言わずともわかるだろう……」


 それに賛同するように、シェリーも。


「はあ、私も最近体調が悪いですね。 部下ができてから……」


 はあぁ。 と大きなため息が広がる。

 以上になりますと、経過報告を終えたシェリーは部屋から出て、もう一度訓練場の様子を見に行く。

 訓練場では、ちょうど訓練が終わったようで。


「よし! 今日はここまで! 明日は休みにする!」


『えー、休みかよぉ』


 こんな言葉を聞く日が来るとは、天使たちはすっかり洗脳されていた。

 シェリーに気づいた李糸が。


「あ、隊長! お疲れ様です」


「あ、ああ。 お疲れ。 ……お前の身体、最初に比べるとだいぶ締まってきたな……」


 元々、無駄な脂肪が付いていなかった為すっきりとはしていたが、今回の事で筋肉が大量につき、李糸の身体は隆々としていた。


「え? ああ、そうですね。 俺も一緒に訓練やってるんで、後は訓練狂って称号を付けているからですかね」


 聞きなれない称号が出てきて、シェリーはそれが何なのか聞くと。


「たしか、身体を鍛えるとステータス上昇しやすいってやつですね」


 この称号のおかげで、李糸のステータスはとんでもなく上昇していた。

 レベル差があるのに、シェリーのステータスに届きそうな、それくらい成長していた。

 今回の天使訓練計画はある意味、李糸強化計画ともいえるだろう。


「お前、自分のステータスは確認したのか?」


「そういえば、まだ見てないですね。 明日休みですし、明日見てみようかと思います」


 ここで、シェリーは気になった。


「なぜ明日休むんだ?」


「休みを与えないつもりですか?! ……そろそろ学校行こうかなと思いまして」


 ずっとこっちの世界に来ていたので忘れていたが、李糸はまだ学生なのである。

 現実世界と時間が違うとはいえ、流石にずっと戻らないというのは不味いのだろう。


「そうか、お前は人間だったな。 すっかり忘れていたよ、人間離れしすぎているからな……」


「し、失礼ですよ!」


 人間に失礼である。


「とりあえず、もう休んだらどうだ。 メアリーと一緒に行くのであろう?」


「あ、そうです! 呼ばないと!」


 そして、すごい速さで李糸が離れていった。


「ここまでくるとキモイな……」


 シェリーは帰って寝ることにした。

なんか、人間ってことを忘れそうですね。

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