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防衛戦

麻里サイドです。

 李糸たちが天使を救出している一方、神殿では。


「大天使様! ご無事ですか!」

「む、メアリーか。 大丈夫だ、それよりも何が起きているのだ」

「魔族の大群が……。 まだ、ここまでは来ていませんが時間の問題かと……」

「そうか……。 今戦えるものはどれ位いる」

「大体25名程かと」

「分かった、集めてくれ」


 麻里は人手を集めるために飛び出した。

 そして、そうしないうちに人数は集まり。


「急に呼び出してすまないな、皆わかってはいると思うが魔族が天界に攻撃を仕掛けてきた。 ここ、神殿の防衛と天使の救出をするんだ。 今回は私も戦場に出る」


 大天使が言い終えると周りは急に騒ぎ出した。


「お待ちください! 大天使様自ら戦地に赴くなど!」

「そうです! 危険です! おやめください!」


 その言葉に大天使が一喝する。


「黙れ! この緊急事態に抜かしたことを言うな!!」


 静まり返る場。

 反論なんてできるものはいなかった。

 が、提案する者がいた。


「大天使様。 失礼を承知の上で申し上げます。 戦場に赴く条件として、大天使様には前線へ出ず、後方からの援護をお願いしたいのです。 これを神に誓ってはいただけませんでしょうか」


 この天界において、神に誓うというのは破ることのできない絶対的な契約のようなもの。 麻里はそれを大天使に提案したのである。


「言っている意味が分かっているのか」


 その言葉にはとてつもない圧力があった、大抵の者なら一言もしゃべることができないほどだっただろう。


「……重々承知の上です」


 大天使は一拍置き。


「分かった。 誓ってやろう。 我は戦場において、前線へ出ず後方からの援護のみに徹底することを神に誓おう」


 そうすると、大天使の左手の甲に印が現れた。 これは神と契約したときにのみ出る印、これを破ることはいかなるものにもできないのである。


「ありがとうございます」

「それでは、早速行動に出るとしよう」


 そして、その場の天使たちは全員持ち場についた。 あるものは戦場に赴き魔族と交戦し、あるものは生きている天使の救出に向かった。


「大丈夫ですか! すぐに安全な所へ……」


 麻里は戦闘力があまりなかったので、救出班に加わっていた。

 被害は想像していたよりもひどく、中には間に合わなかった者や致命傷の傷を負っているものがいた。

 彼らを迅速に神殿へ連れて行き、回復魔法が得意な者に治してもらうのだ。

 なるべく多くの者を救うため、麻里は休む間もなく次々と救出に向かった。


 一方防衛班では、神殿を中心に一定距離の所で網を引き、その近辺にいる魔族を討伐していった。

 前衛には戦闘力の高い天使たちを置き、後衛に大天使と遠距離魔法、回復魔法の使い手を置いて防衛を行っていた。

 魔族たちは基本一人行動をしていた。

 その為、魔族1に対して天使2で挑むことによって、こちらの被害を最小限に抑えることができた。

 大天使の活躍もすごく、彼女が放った遠距離攻撃魔法は一寸の誤差も出さずに魔族を攻撃していた。

 大天使は広範囲の察知スキルを展開しており、そこに引っかかった魔族を攻撃していたのである。

 正確にして無慈悲、魔族達はこの攻撃にだんだんと恐れを感じ、攻めが弱まった。

 この瞬間を天使たちは見逃さず、一気に畳みかけた。

 それは成功し、多くの魔族を討伐することに成功した。


 防衛班も順調に事が進み、作戦は成功したのである。

 大天使のスキルにも魔族の反応が完全に消えた。

 短く感じた防衛戦は10時間も経過しており、天使たちの魔力も切れかかっていた。

 一度神殿に戻り状況の確認をする。


「皆、よく頑張ってくれた。 おかげで魔族の侵攻を防ぐことができた。 恐らく、まだ攻撃は続くだろう、我々は戦力拡大のため、隠密部隊と合流をしようと考えている。 皆知っている通り、あそこにはシェリーがいる。 彼女はこの天界で二番の実力があると我は感じている、そんな彼女であるが、現在連絡が取れなくなっているのだ。 そんな彼女探す任務についてほしいのだが、これをメアリーに頼もうと思っている。 なにか不満があるものはいるか」


 大天使の言葉反対する者はいなかった。


「それでは決まりだな。 メアリーよ頼んだぞ」

「はっ!」

「よし、解散せよ」


 大天使が天使たちを解散させた後、麻里は大天使に質問をしに向かった。


「大天使様、なぜ私をこんな大事な任務に……」

「お前は李糸という男と家族だったな。 向こうの世界でその男に会い天界に来るよう伝えるのだ、それが我の考えた最善の一手だったのだ」

「しかし、彼が人間界に戻っているかは……」

「……分かっているさ。 しかし、賭けるしかあるまい」


 大天使は今まで聞いた中で、一番弱気な声で麻里の質問に答えたのであった。

実は無事でした。

果たして合流できるのか。

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