表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/56

闇魔法取得!

よくありますよね、謎スキル。

 前回のあらすじ。

 李糸の成長スピードは異常だった。


「うーん、ステータスをよーく見てみようかなあ」


 そういい李糸は早速手に入れた【集中】で、自分のステータスを隅から隅までを確認してみた。


 えー……と、これじゃない。 これでもない。

 と数分間、周りには見えないモニターとにらみ合い。


「あ……、これだ」


 と小さく呟いた。


 何があったの? とサテラが言うと。


「読めない、変なスキルが隠れてた」


 ];\[ という文字化けでもしたかのようなスキルが、確かにそこにはあった。


「じゃあ、そのスキルが原因で異常なレベルアップがあったわけね」

「そうみたいだな。 とりあえず、原因もわかったんだし訓練を続けないか?」

「……そうね。 それじゃあ、次の訓練ですが。 ご飯を食べたら真っ暗闇の部屋に入ってもらいます」

「また、やるのか……」


 *****


「腹ごしらえも済んだし、始めよう」

「また、入ればいいんですね……」

「そう。 あと、コツなんだけど、集中を使いながら自分の体が闇に溶けるような感じでやるといいよ」

「助言ありがとうございます! それじゃあ行ってきますね」


 そういい部屋の中に入っていく。

 部屋の中は言われた通り、真っ暗で何も見えなかった。

 李糸は一度深呼吸をし、精神を落ち着かせてからイメージした。


 闇に溶ける……。 俺は闇。 闇。 …………。

 ………分かる。 今自分がどこにいて、どこを向いているのか。

 正方形の部屋だったのか……。 今なら走り回っても壁にぶつからない自信がある。

 ……。

 走り回っても音がしない。

 スキルを会得できたのか?

 案外すぐに覚えれたな。


「サテラさーん。 終わりましたー!」


 すると扉が開いた。


「どうだった?」

「多分覚えることができました! ちょっと確認してみますね。 えーと」


 そこには確かに【シャドウサイレント】の文字があった。 そして、レベルは。


「あの……レベルが”完”ってなってます」

「もう驚かないぞ」

「あはは……。 あ、それからシャドウグラスプってのもありますね。 レベルは10」

「なぜ教えてないのに覚えてるんだ!」

「えっと、走り回っていたからかもしれません……。 テヘペロ!」


 李糸は殴られた。


「いやー、でも数分で出てこれるとは思っていませんでした!」

「何を言ってるの? 一日たってるぞ?」

「え? でも、すぐに出てこれたような……。 あれ?」

「集中しすぎて時間がわからなくなったんじゃない?」


 そういうものなのかー、と李糸は納得した。


「次は何を覚えるんですか?」

「覚えるの早すぎて私もう疲れたんだけど……。」

「まあまあ! 攻撃系のやつお願いしますよ!」

「……そうだな。 それじゃあ次はシャドウカッターって攻撃魔法にしよう」

「やったー! どうやるんです?」

「まあ、そんなに慌てないで。 これは影さえあれば、そこから相手を切りつけることができる」

「すごい魔法なんですね」

「イメージとしては、陰に隠れて自分がそこから攻撃するような感じかな」

「なるほど、やってみますね!」


 多分……、こうかな。


 次の瞬間、離れたところにあった木が真っ二つに切れた。


「ありえないから! 初めて使って木が切れるって……」

「なんか、すんません……」

「はあ、今日はもう終わりでいいよ……」

「お疲れ様です」


「終わりましたよー」


 李糸がシェリーに向かって終了の報告をした後、サテラに礼のあいさつをしてから帰った。


「いやー、魔法って楽しいですね!」

「因みに何を覚えたんだ?」

「えーっと、集中とシャドウサイレンス、それからシャドウグラスプとシャドウカッターですね」

「なるほどな……。 それでサテラが頭を抱えていたのか」

「なんか、すみません」

「謝る必要はないさ。 とりあえず、大天使様に報告だな」

「あ、それから変なスキルが隠れていたみたいで……」


 そういいながら李糸はスキルの名前を地面に書いた。


「こんなスキルは見たことないな……。 これは天界の学者に聞いてみるさ」

「ありがとうございます!」

「最後にステータスはどれほど上昇したんだ?」

「えっと、ステータス表示」



 〔名前〕 明宮 李糸 Lv.25

 〔年齢〕 17

 〔性別〕 男

 〔種族〕 人間

 〔称号〕 魔物殺し


【ステータス】

 HP 1459/1459

 MP 677/677

 SP 1001



 最大体力値 1274

 最大攻撃値 1453

 最大防御値 1588

 最大魔力値 759

 最大魔操値 937

 最大抵抗値 1324

 最大俊敏値 1116



 〈スキル〉

【閲覧〈完〉】【瞬間治癒力 Lv.1】【瞬間体力回復 Lv.2】

【痛覚耐性 Lv.12】【筋力 Lv.10】【物理攻撃耐性 Lv.13】

【脚力 Lv.9】【頑固 Lv.13】【殺気 Lv.5】

【気配遮断 Lv.9】【消化強化 Lv.5】【毒耐性 Lv.2】

【気配感知 Lv.7】【魔力隠蔽 Lv.2】【精神強化 Lv.5】

【集中 Lv.18】【シャドウサイレンス〈完〉】【シャドウグラスプ Lv.10】

【シャドウカッター Lv.14】【魔力操作 Lv.1】


 ですね」


 ここで頭を抱えるシェリー。


「魔力操作って……。 まずは基本魔力操作を、レベル20までにしてやっと手に入るスキルなんだからな」

「知らないうちにカンストしたんですね……」


 帰るまでシェリーは上の空だった。

シェリーがかわいそうになってきますね。

李糸が成長しすぎ!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ