豚
だんだん李糸が変わっていく...悲
【3日目】
ぐぎゅうぅるるる
蛇を食べ始めた日からだろうか......、この通り腹の調子が悪いんだ......。
「うっ......ヤバイ。 また来る......」
今日はこれで5回目だ、そろそろ死ぬのではなかろうか。
と、とりあえず安静に休むとしよう......。
そして、この日一日は寝て過ごすことになる李糸だった。
(結局7回行った)
【4日目】
一日休んだら腹の調子もすっかり良くなっていた。
そして、朝確認したら新しく【消化強化 Lv.1】と【毒耐性 Lv.1】というスキルを手に入れていた。
やはり毒があったのかッ!!!
得をしたのか損したのか分からないな......。
それはともあれ、四日間ほとんど飯を食べていない。 以前とは違い体力量が多くなったため、まだ少し持つが......。
そろそろ持たなくなってくる。
なので、今日は魔物をいくつか食してみる!
(こりてねぇな)
......毒ないやつにするから、多分大丈夫!
いつものように隠れながら獲物を探す李糸、その姿もだいぶ様になってきた。
近くで何かが動く気配を感じた李糸は、それのステータスを表示させる。
〔名前〕 ハナバク Lv.9
〔年齢〕 5
〔性別〕 男
〔種族〕 魔獣
〔称号〕
【ステータス】
HP 397/397
MP 337/337
SP 211《減少》
最大体力値234
最大攻撃値117
最大防御値213
最大魔力値359
最大魔操値299
最大抵抗値256
最大俊敏値103
〈スキル〉
【操作 Lv.6】【物体浮遊 Lv.7】【投擲 Lv.4】
【自然治癒力 Lv.3】【自然力回復 Lv.3】
見た目はバクだな、頭に花が生えてて二足歩行......。
なんかキモイ、けど食えそう。
あれくらいなら素手でやれそうだな、よし!
すたっっ、おりゃ!
{経験値を得ました}
さてどうやって食おうかな......。
光矢使って皮をはいでー(わざわざ天の使者装備してます)、内臓抜いて―、部位ごとに何となく切ってー、焼く!!
今の力と体力があれば火を起こすなんて楽勝なのだ!
シュボッ
テッテレテレレテッテレテレレテテレンテテレンテンテンテンテンレン♪
オイシクヤケマシター!
さぁ! 実食!
まずは腕の肉を......、はぐ。
......。
「まっず! 何ていうか、ぼそぼそしてて、筋多くて、臭みが......」
でも食べないとなぁ......。
*****
「ご馳走様でした......」
こいつはもう食べない。
さて新しく探しに行くか。
耳を澄ませば~......。 そこか!
先手必勝! 光矢!
「ぷぎゃいぃぃいぃ!」
ドサッ
見た目は......、豚だな。
てか豚。
さっきの要領で剥いで切って焼いて、完成!
ちょっと怖いけど......。
「頂きます!」
ハムっ
......。
な、なんだこれは。
味付けも何もしていないのに、素材の旨味か!
肉はぷりぷりとしていて柔らかい!
肉汁がすごいがこってりとしていなく嫌な癖が何もない!
うますぎるぅ!!!
*****
あっという間だった、もう一匹だけ、そうあと一匹だけ......。
そういい李糸は豚を探しに森を徘徊するが、一匹も見つけることなく朝日を迎えるのであった。
【5日目】
「結局豚は見つからないか......」
レアな動物だったのだろうか......。
まあ、あんだけうまかったら他の魔物がほっとかないよな......。
はぁ~あ、もう一度食いたかった。
ともあれ、腹は膨れたし少し休んだら魔物狩りにするか!
*****
さて、疲れも癒えたし!
魔物狩りだ!
たくさん狩ってスキルを早く手に入れるぞ!
「おーー!」
そういえば、【気配察知 Lv.1】ってスキルを手に入れていた。
早速使ってみよう、えい!
お、おお~! なんかわかるぞ!
すぐ近くに魔物がいっぱいいるとこがあるな、見に行ってみようかな!
気配遮断で近づいて~、チラッ。
ひぃ、ふぅ、みぃよ。 五匹で、見た目は緑でちっこい......。 まさか!
ステータス表示!
〔名前〕 ゴブリン Lv.8
〔年齢〕 3
〔性別〕 男
〔種族〕 魔物
〔称号〕
【ステータス】
HP 417/417
MP 113/113
SP 224
最大体力値224
最大攻撃値219
最大防御値177
最大魔力値123
最大魔操値75
最大抵抗値154
最大俊敏値217
〈スキル〉
【盗術 Lv.5】【自然体力回復 Lv.7】【自然治癒力 Lv.8】
【投擲 Lv.7】
き、キターーーーー!!
異世界来たらゴブリンだよな!
よし! 実力も見たいし素手でやってやる!
相手武器持ってるけど何とかなるでしょ。
まず気配を消して一人を後ろから......。
グォキッ!
「グェア?」
「ガァ! ガァ!」
「ガフガフ!」
なんか喋ってる?
まあいいさ、殺気。
「ウガ......」
ここで一撃!
6mほど吹き飛ぶゴブリン、殴られた箇所はいびつな形をしている。
「すっげぇな......」
「ぐ、グガァ!」
「お、やっと武器を握ったか!」
まずは、おっと! 突きか。
懐に入って~、アッパー!!
ドゴンという音とともに、ゴブリンの頭が宙に舞う。
「残り二匹! 速攻で仕掛けるからなー!」
走ってー、ドロップキック! かーらーの、兜割!
もう一匹は目つぶしからの、なぶり殺し!
ふう、終わった。
......。
ちょっと、猟奇的過ぎたな......。
自重します。
ゴブリン倒したらやることは決まってるよね!
「あさるぞー!」ワクワク
剣とか鎧ほしいよなー!
お! これとか良さそう!
やったー!
こうして装備を整えたり、猟奇的な狩りをしていく李糸であった......。
なんか猟奇的な主人公が完成してしまいました...ごめんなさい。