第2話 変化
ヴーウィは辺りを見回し、そしてエアンにこう言った
「ノ…ノワスは…も、もう…」
そう言うとエアンは慌ててヴーウィの口を塞ぎ、言った
「それ以上言ってはだめだ…だめだよ…」
だがヴーウィは…
「だが…だがっ…くそっ俺は…ノワスと一緒に朝ごはんを食べたかった…なのに…俺は…いつものようにっ…」
そしたらエアンがそっとヴーウィの肩を抱き、言った
「きっと大丈夫だよ…ノワスはきっと見つかる…いや…絶対見つけなければいけないから…」
そしたら家の入り口から女性の声がした…
「…で、あなたはどうしたいの…?」
この声はノワスの声とは違い、感情を押し殺した声だった。
そしてその女性がおもむろに取り出したのがヒモに小さな水晶をつけたものだった…そしたら女性が何か言い出した。
「…そろそろくるわ」
「そろそろ…?」
エアンがそう言うと女性が持っているペンダントが動き出しそしてしゃべりだした。
「(…気分はどうだ…くやしいか、ヴーウィ)」
ガタンッ
「だれだ…てめえ…どこにいる!」
血相をかえてヴーウィが言ってるのを聞いたペンダントは
「(それだ、その感情…それがいい……ん…何だどうした)」
そしたらペンダントの声が入れ替わり別の声が聞こえた
「(たっ大変です!ひっ人質が動いていますっ)」
「(その人質は今どこにいる?)」
「(そっそれが…うわっ)」
その一連の会話の流れを聞いてエアンとヴーウィは
「……………」
呆気にとられて何も言えなかった…
登場人物(第2話):ヴーウィ主人公(男性) ペンダントを持ってる女性
エアン(男性アンドロイド) ペンダントの声 (いろいろ)