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昔書いたやつ

炭水化物、あらわる

作者: 粟家 大三治

炭と水でできた

化け物がいた。

右半身が炭、

左半身は水だった。

みるからに

だいぶ弱っているようである。


それもそのはず

この化け物は

本来は右半身が炎、

左半身が氷という

姿なのである。


もちろん、出てきた当初は

本来のあるべき姿であった。


しかし、

さっき、化け物から

いきなり大量の湯気が吹き出てきて、

湯気がおさまったらこうなっていた。


大きさもだいぶ縮んでしまい、

炎のような獰猛さも

氷のような冷徹さも

影を潜めていた。


そして、化け物は

「ホンットもう、勘弁してくださいよー。

 一体、どうなってんすかー。

 超マジ焦ったっすわ。

 誰よりも俺がビックリっす。」

と後輩口調でブツクサ言いながら

足が届かなくなってしまった自転車を

押しつつ

家に帰っていった。

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