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FACTOR-1 発生

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 意識が覚醒し、耳に入り込んだのはピンッピンッという特定の周期で発せられる電子音。心電図の音だろうか。

 だとするのならば、ここは病院か。

 そのとき、神原雄司は(かんばらゆうじ)は思考した。

 目に光が入ってきているのは分かるが、景色はぼんやりとしている。だがどうやらベッドで横たわっているらしい。自分の体勢など、見えずとも分かる。


「く……ッ」

 体に力を入れて立ち上がろうとするも、まるで筋肉そのものが死んでしまっているかのように動けない。


「当分は動けないわよ」

 そのとき突然、雄司の耳に二〇後半ぐらいの女性の声が入った。


「あなたはつい先程まで硬直状態だったんだから」

(硬直状態……? なんだ、それは)

「でも大丈夫。あなたにはどうやら素質があったみたい」

(素質だと……)

「そうね……貴方は生まれながらにして選ばれた者。運命的に?はたまた細胞的に? まぁ、どっちでもいいけど。とりあえず、あなたは今進化した」

 と、女性の声は続けて――


「生命では越えられない壁を乗り越えて――死を越えて」

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