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妖怪モジクイ

作者: 藤乃花

本の中身を食べて生きる生物、その名も妖怪『モジクイ』という獣が存在している事を、どのくらいの人間が知っている事だろう。


『モジクイ』が好んで食べた文字や記号は形が変化したり、完全に消えたりと……パターンが二つに分かれる。


殆どの人間が経験している事だが、遠い昔に読んだ本の内容が大人になって読んでみると僅かに内容が変わっている事が多々あり、記憶が曖昧になっているものだと考えがちなのだ。


だが、安心してほしい。


それは決して記憶にズレが起きているわけではなく実際問題、文章が変化している!


妖怪『モジクイ』の仕業によって。


近年書物はデジダル化しており、妖怪『モジクイ』は紙の書物だけでは物足りずサイトの文章にまで手を出すようになってきている。


紙からデジダル、デジダルから紙……という感じで書物を行き来してあらゆる作家の作品を食い荒らしている。


けしからん!


作家が魂を込めて仕上げたストーリーを食べ散らかしては、次のストーリーへと移動する。


その事案のせいで、まるで作家自身が誤字脱字をおかしたように思われているのだ。


とんだ濡れ衣だ!


だいたい作家を目指しており、普段から書物を読み込んでいる人々が、誤字脱字をするわけがなかろう!


これまで起きていた誤字脱字事案は全て、妖怪『モジクイ』の仕業に違いないのだ!


この先誰かがもし妖怪『モジクイ』を見付けたら、直ちに捕獲し退治してほしいものである。


以上だ!

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― 新着の感想 ―
なんだか、お久しぶりです。 そうですよね!全部、こいつらのせいですよね(笑)
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