表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【プロットタイプ】盤を裏返す

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

諭羅のこんなところが好き〜。

でもやっぱり籠に一番閉じ篭っているから、二人の壁が越えられないんだよ。

創作部のガチ勢は、物を書くこと以外に興味が無いという共通点の他に、周りを客観視するという癖がある。

特定の誰かに感情移入せず、あくまで読者、観客の視点で物を見て、物事を判断する事が多い。つまり自分は何処までも蚊帳の外であり、あまり交わろうとしない。ただの傍観者なのだ。

その事、つまり感情移入しない事で、人の心理を学べないのを、誰よりも早く危惧したのが鏡花である。故に解説策として、誰かの人格を演じる事で、その心理を知る事に至った。

瑠衣もその癖に思うところがあったのか、鏡花の舞台に共に立つことを決めた。常に冷静に、的確に、機械めいた判断を下す瑠衣にとって、其れは前代未聞の事である。

ただ、諭羅だけは依然として傍聴席で人を見る。神の視点で物を判断する。


私が知っている諭羅は、人の事が大好きだけど、大嫌いという矛盾した感情を持っている。人の事を観察対象として見るのは大好きだけれど、人と自ら交流するのは大嫌い。だから滅多に心を開かず、常にこの世界を盤として観察し、駒になる事はない。

其れはまるで『殺戮映画を見るのは好きだれど、その中の登場人物として殺戮に参加するのは御免蒙りたい』という、観客の意見に他ならない。

殺戮映画を見るだけならば、自ら傷付くことも無い。死ぬことも無い。読者の様に繊細なのだ。

ちなみに私も最初から其れに気付いた訳ではない。私の癖、出会って来た人の言動を分析し、導き出された結果である。

「ねぇ、ゆらりぃ。何時になったら私達と同じ目線で語らってくれるの?」

私達はただの観察対象でしかないのでしょう? 貴方は盤の上を眺めるプレイヤーに他ならない。でもそれだと、相手の事を本当の意味で知った上で、人間を書くことは出来ないよ。

諭羅も其れは知っている。知っているけれど、其れをきっと恐れている。行ったら自分の『らしさ』が失われてしまうのでは無いかと。筆を取ることが出来なくなるのでは無いかと。

「語らっているよ」

嘘言わないでよ。貴方のその微笑みは、相手の心理を掌握して、その先の言葉を奪う為に使っている。だから本音は『その会話、続けたくない』『これ以上入ってくるな』である。

「盤をひっくり返しなよ。見える世界、変わるよ」

私が諭羅の視点に立ったように。諭羅の心理を知ったように。

「……気が向いたらね」

甘ったるい微笑みを浮かべた彼が、一瞬、穢れた僕を見るような目線を向けた。其れは冷ややかな本音。決して同じ目線で話すことの無かった諭羅の小さな進歩である。

ガチ勢共って、作者側だから、あんまり感情移入しないんですよ。

もう『暴帝』で良いかな……。

創作物に関して、総じて皆、僕であり、王だから。


これは個人の意見。


※腐女子の話が出ます。


ほら、作者あるあるなんですが、特定の誰かの一人称視点で物を書かないじゃないですか。

盤を上から見下ろす様に、見てるじゃないですか。

腐女子の方々が仰る、

『私は壁なんだよ!! 誰かに成り代わったら其れはおこがましいんだよ!!』

に似てます。


鏡花が演技を始めたのは、孤独にならないため。

明るく振舞っていれば、誰かの傍に居るのを許してくれるから。

でも創作を始める様になってからは、相手の心理を理解する為です。


瑠衣も其れに気が付いて、鏡花の舞台に立つことを決めてます。

※普段は冷静かつ的確に、機械的な瑠衣からしたらかなり珍しい事。

其れもこれも全て、自分の創作物の為です。


その殻を唯一破れてないのが諭羅なんですよ。

如何せん繊細。其れこそ乙女の様に繊細。

言葉で相手を丸め込む。閉じ込める。これが諭羅の名前の由来。

そして其れで自分までも閉じ込めてます。


そのままじゃ、何者にもなれないよ?

という忠告と、

だったら私が引っ張り出してあげる!!

という諭羅の境遇に共鳴した殺し文句です。


自分がそれで孤独だったから、辛かったから、諭羅には同情。瑠衣には羨望を向けてます。


ガチ勢共の感情移入度

高 鏡花

中 瑠衣

低 諭羅

こんな感じ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ