カステラ(写真があります)
だいぶ前の、オーブン使い放題だった頃のお話。
一日分の新聞朝刊(枚数が多いものが望ましい)で紙工作、角型の紙製箱を作る。
電子レンジではなくオーブンだから、ホチキスで留めていく。厚いからきちんと留まらないけど、複数箇所で留めるし崩れなきゃいいんだよという大雑把さを発揮。
アルミホイルを敷いた上にオーブンペーパーをさらに敷いたら、型の準備は完了。
理想はわら半紙なんだがなかなか入手できないし。コピー用紙は違うからなあ。
ちなみに新聞紙型は何回か使える。
そんなサイズの型だから、使う卵は八個。別立てのレシピもあるけれどわたしの好みは共立て。どっちにしてもハンドミキサーください。
誰だよバトンを回すみたいな手首のスナップ云々言ったの。バトンは回せるけど泡立てできないぞ。すぐ疲れる。そしてバトンは埃をかぶっている。
一年しかやらなかったからできるのは基本だけとはいえ、持ってはいるのだ。
まあなんだかんだと手順をふんで、きちんと焼けたものがこちらに。
既に切られたものが。というか、これしか写真出てこなかった。
端を切り落として三等分し、テキトーに切り分けられたもの。これがあと二本存在することとなる。
わーい、カステラ食べ放題。
というのは、きちんと焼けたからできることなのである。
これは焼きが甘かったうえに、焼きたてを返しておくのを忘れた回。
本来なら、ラップを敷いた上に裏返して載せ、敷き紙とともに包んで二~三日おいて馴染ませる。
でかすぎるから、焼きたては端がパサついていて中央部はしっとりを通り越したじっとりなのだ。馴染ませている間に、中央部の水分が端まで行き渡って全体がしっとりになる。
そこを焼いたままで冷ましたから、腰折れするは中央が凹むはの大失敗。
めげつつ切ってみると。
ほら、予想通りの断面。白っぽいところはパッサパサで、色の濃いところはねっとり。とてもじゃないけどおいしくいただくことはできない。
かといってまだ食べ物しているものを捨ててしまうのはいけない。薄めにスライスしてオーブンで乾燥焼きを試みる。ラスクだね。
写真撮らなかったみたいで出てこなかった。とりあえず、おいしそうにみえなかったことと、ゴリゴリで思ったのと違うやつだったことは記載しておく。
手順を変えてはいけないのだ。
というか、この中央凹みはこれを皮切りに三回連続でやらかしている。
卵もったいねえ。
せっせと食べたけど、卵を食べ過ぎるとおならがくさくなるんだよね。
なんでこんなにハマったんだろう、当時のわたし。




