「毒のニオイがする」
換気扇は回してるよ!
ひどい話もあったものである。
好きなスパイスを合わせているだけなのに。
牛乳飲み放題(違)ができていた頃は、濃く淹れたコーヒーに牛乳をたっぷり入れて飲んでいた。紅茶も同様に、ウバセイロンの濃いものに牛乳を少し。
それとは別に、マサラチャイを飲みたい時期が不定期に訪れる。
シナモン、クローブ、カルダモンをベースに、そのとき入れたいスパイスを足す感じが好みである。最悪、カルダモンさえあれば(主に香りの面で)なんとかなるんじゃないかと暴論をかましてみる。
生姜やブラックペッパーを入れるのもすき。
スパイスはホールで煮立てた方がよいのだけど、都合によりパウダーばかりである。粉っぽさを気にしなければ(大雑把
ところが。
沸かしていると、家族から苦情が出る出る。
できたものは躊躇なく口にするくせに。
早く豆乳を分離させないよう温められるヒトにならねば。楽しみが三分の一以下なんだもの。
スパイスを使ったお菓子も好きである。
一時はドイツのクリスマス菓子、レープクーヘンを焼くのにはまっていた。ケーキとクッキーの間の子みたいなお菓子である。初回は自分で作っといて思った。「あれ、これ……げたんは?」
げたんは、とは。鹿児島のお菓子である。かなり好き。通販するとそればかり食べてしまうので、しないようにしている。
黒糖の風味と、スパイスから受ける感じが似ているのか、わたしの感性に問題があるのか。どっちも好きだから(わたしには)問題ないのだが。
ナッツをたっぷり入れるレシピ(エリーゼン・レープクーヘン)の方は、シートタイプのオブラートが手に入らなかった(薬を包みやすいように三角錐になっていタイプはあった、これじゃない)から作ったことがない。あとたぶん、日本で売ってるオブラートだと薄いと思う。
いつも粉と蜂蜜のレシピで作っていた。
これでお菓子の家(ヘクセンハウス)を建てて置いておくと、家の中がスパイスのいい香りになる。荒みがちな年末の気分を落ち着かせてくれるのだ。
さすが宗教菓子、蜂蜜等の配合割合が法律で決まってる。貧富の差に関係なく口にできるよう配慮されたという歴史が存在するとか。ドイツすごいな。
で、レープクーヘン用のミックススパイスが当時は一般的でなかったので、入手可能な範囲で揃えて自分で合わせる。これがまた、けっこう強い香りを放つんだな。
いろんな配合があるけれど、わたしが使っていたのはコリアンダー、シナモン、アニス、ナツメグ、クローブ、オールスパイスを合わせるタイプ。
そしてまた、タイトルの文言が出る。
できたものは躊躇なく口にするくせに(二回目
自分の手持ちのレシピだと、焼きっぱなしにしておくと時間の経過とともに歯が立たないブツに変貌を遂げる。蜂蜜水を塗ってチョココーティングするのだけど、チョコレート作業とわたしは相性がよろしくない。
蜂蜜水を塗っただけで終わらせてしまう大雑把さでも、わりと長くもつ(笑
このお菓子、スパイス好きな人でも好みが別れるものだから、あまり人にはおすすめしていない。
かぼちゃでお菓子を作るときは、ナツメグとオールスパイスを入れるのが好き。
ジンジャーブレッドはもっと好きだ。生姜&シナモン&黒糖、最高である。
これだけ調合スパイスに拒否反応を示しておいて、料理となると寄ってくるんだよね。腹立つ~~~!
セロリ大量調理(株で買ってきてしまう)の日と、ねぎ油を作った日の方がすごいニオイになるのに、そこに苦情はこない謎。




