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まったく参考にならない詐欺電話の撃退方法

ぜんぶ、素で対応していたりする。

狙ってはたぶんできないやつ。

それと知らずに、詐欺の事前電話を撃退していた。変な営業電話だなあ、くらいにしか思っていなかったのだ。

宛名は義母。カモリストに載るタイプだから仕方ない。

かといって、迂闊に取り次いで引っ掛かってもらっても困る。

だいたい八割くらい、わたしでブロックしてたんではなかろうか。


当時の詐欺手法は、何かしらの購入権利がどうとかいうパンフレットを事前に送りつけておいて「届いてますか?」と電話をかけてきて「それを譲ってくれ」というパターンが多かった。

「○○さん(義母)はいらっしゃいますか」

「おりませんが」いてもいなくても言う。

「□色の封筒でパンフレットが届いてらっしゃるかと思うのですが」

「なんか見たような気はします」

「それを譲っていただけたらと」

「いやわたし、名義の人でないので無理なんですけど」


「奥様ですよね?」

「違いますけど」この家の権限は義父のものなので、間違ってはいない。

「え、娘さんですか?」

「違います」あれと一緒にしないでいただきたい。←なんかあった

「え……(困惑)では、あなたはいったい」

「留守番のようなものです」嘘は言ってない。正しくもないけど。


別のときは、確認してから送りつけてくる手法だった模様。

「奥様でいらっしゃいますか?」

「いいえ、違います」もはや遊んでいる。

「△色の封筒で、ご案内が届いておりますでしょうか」そこスルーするんだ。

「見た記憶がないですね」

「では、改めてお送りさせていただきますので、下のお名前を」

「嫌。」

「え?」

「嫌です。送っていただかなくていいです」


でもきた。そしてまた電話が。

「△色の封筒が届いたかと思いますが」

「ああ、あの正気を疑う宛名の?」

『○○(姓)様 ご家族様』だったんだよね、宛名が。親展のくせに。

頑なに名前を言うのを嫌がったから。アジトで誰も止めなかったんだろうか。


こんなことをしていたため、警察から電話がかかってきたときも似たような対応をしてしまった。面目ない。

だって「詐欺グループを捕まえたら、お宅との通話履歴が」とか言われたら、詐欺の続きかと思うじゃないすか。

受けた子機だと番号がわからない(表示用の画面がなかった)から、親機まで見に行ったら……ホンモノの警察だったよ、市内局番〇一一〇。やっちまったぜ。

お詫びというわけではないけど、なぜか取ってた記録(電話番号とかかってきた時期。他の詐欺グループのも当然あると思う)を情報提供しておいた。



そんないい加減な対応をしているから、当然トラブルにも見舞われる。

断ってるのにしつこくて、その日は虫の居所が悪かったのもあって「どこでこの番号入手したの」と冷たく言い放つ。

「それは電話帳を使って」

「個人宅へ電話帳使って営業。へー」完全に喧嘩売りモードである。

電話帳を使っての営業自体は違法じゃないんだけどね。

やりかた次第で即、違法行為となりがちな諸刃の剣なのよね。特定商取引法は厳しいのだ。


結果、逆ギレされたのだがなんか方向がおかしい。

「営業なんてしてないでしょ!? 私、なにか買ってくれって言いました?! 譲ってくださいってお願いしてるだけですよね?!」

その後もなにかわめき散らしだした。何を言っているのかよく聞き取れねえなと思ったところで、通話が切れた。おそらく、近くにいた人が切ったのだろう。

詐欺であろうがなかろうが、営業とはなんぞやから再教育しとけっっ。


その後しばらく非通知の無言電話が続いたんだけど、暇なの?



特殊詐欺のあれこれは、手を変え品を変えずっと続いている。

「自分は大丈夫」「自分は引っ掛からない」と慢心せずにいたいものである。


騙された人は悪くない。騙す方が悪いんだよ!


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