予習はだいじ
とある日、気圧にまけて力尽きていたところに友人からLINEが。
「酒に敗けてハラも敗ける」回で出てくる友人Bである。
「ライブのチケットがあまりそうなんだけど、この日都合、どう?」
余りそうなチケットって、なんなのさ。
ガチ勢のBは、取りたいチケットはファンクラブ枠やライブで顔なじみ&仲良くなった方々のツテなど、もてる手段をすべてつぎ込んで入手しようとする。
それでも外れるときは外れるので、少し前にものすごく落ち込んでいた回もあったのだが。
今回のように、入手できすぎてしまい人員確保に苦労することもある。
そういうときのおこぼれ要員になっているわたしである。
抽選もののハズレ率が周囲でダントツに高いため、声をかけてもらえるともいう。
……泣いてなんかないやい。
都合がついたので参戦することになったら、もう語りたくて仕方のないBによる「これだけは履修しておけ」リストが届く。
ちゃんと聴いていかないと現地で叱られるやつだこれ。
YouTubeで視聴できるものをチョイスしてくれたのはありがたいが、タブレットを初期化したらアプリの最新版が対応しておらず、Webで視聴しろとのお達しが。
仕方がないのでスマホで視聴することにしたのだが、コリゴリ削られていく電池容量。曲によっては映像作品でほないのに。音量もそれほど大きくないのに。
七年目に突入したからかな、スマホ。
あれやこれやの合間合間に再生して、なんとか視聴しきる。
そんなところに、今度はラジオのご案内である。夜起きていられないようになって久しく、寝落ちは必至。下手をすると開始前に気絶してしまう。
これまで入れよう入れようと思いながら次の瞬間には忘れ去っていた(早すぎ)radikoを、ようやく入れる。これもまた、うちのタブレットは対応してくれなかった。
翌朝、寝起きで再生するなり飲みかけたコーヒーを噴く。
知っていたけれど。知っていたけれども。
初っぱなからトバすなあ。
これ、SNSも愉快なことになっていそうだ。とスマホで聴きながらタブレットを開いてみれば、大喜びのファンだらけ。まあそうだよね。
最初から最後までテンション高かったけれど、ライブ大丈夫だろうか。ちょっと心配になった。
そんなわけで、わたしも笑いすぎでテンションがおかしくなったまま、ライブ参戦である。
ちなみにBはグッズ販売時間前から現地をうろついているはず。仕事はどーした。
聞いたら間違いなく「気になって仕事が手につかないから、出てきた」と言うはずである。
過去に何度聞かされたことか。




