表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
191/261

てこね寿司

いつの間にやら、そんな季節がやってきていた。


初鰹。


薬味に埋める勢いで食べる刺身も好きなのだが、それよりも好きなのが、三重県の郷土料理てこね寿司である。三重県の親戚のところでは食べたことはないが。

由来としては、漁師さんが捕れた魚(鰹)を船の上でさばきヅケにしたものを、持ち込んだ飯と手で混ぜ(こね)て食べていたとされているもの。伊勢湾(というか志摩)の鰹漁師が行っていたといわれている。


……。

近海漁で船上のメシってあるんかな?


という疑問はさておいて。



戻り鰹よりも初鰹の方が好きなわたし、少し小ぶりではあったが生鰹のサクを見てしまったらもう止まれなかった。さっくりと手にとってお買い上げ。

早速ごはんを炊く。炊いている間に、ヅケ用のたれと酢飯用の甘酢をそれぞれ煮立てて冷ましておく。すし酢も一度煮きってまろやかにした方が好みなのだ。

酢のきつさが苦手ともいう。


炊きたてごはんにすし酢を混ぜて、冷ます間に薬味を刻む。大葉、新生姜、茗荷。もう新生姜も出ていた。早いな。

グラム単価がいいお値段していたから迷ったのだけれど、てこね寿司にはやっぱり新生姜だなあ……たっぷり入れたいし……と手にとってしまった。いちばん小さいものを。それでも一〇〇グラムほどあった。

薬味とは別に、きゅうりをスライスして塩もみしておく。


満を持して鰹のサク登場。

由来ではぶつ切りだがそんな贅沢ができるほどの量はないため、薄めにスライスしてタレに漬ける。一〇分もあれば漬かるだろう。


冷めた酢飯に鰹をタレごと、水気をよく絞ったきゅうり、薬味を加えてさっくりと混ぜる。このとき大葉を少し残しておいて、仕上げに乗せても。

同じく仕上げに錦糸卵を添えたりもするようだが今回は省略。鰹を堪能したいのだわたしは。



ほぼ同時進行で適当に煮ておいた豚汁を添えて。

唐突に、水煮野菜の具を利用してみようと思ったのだ。最近よく目に留まることもあって、食べきりにちょうど良さそうだなと思ったから。

豚汁の具、筑前煮の具、シチューの具、と並んでいた。筑前煮の具だけ三種類のパッケージがあり、数も多かった。需要あるのかな。

他のものはわからないが、今回買ってみた豚汁の具はパッケージに記載されていたレシピの水の量に脊髄反射で突っ込んだ。三~四人分の豚汁に水一~一.五リットルって、どんだけ汁飲ます気よ。

結局そこらへんは綺麗にスルーして、適量のだし汁と豚肉を少し、油揚げと豆腐にねぎを追加、煮えたら味噌を溶き入れれば完成する。

便利だね。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] ああ、よだれ案件。 刺身と野菜って合うよねー… それに薬味が加わって… ご飯エンドレスってやつだわ。
[良い点] ケンミンショーで見たヤツだ(๑╹∀╹๑) 旬を取り入れる食生活は、見ててほんわか(◍´ᯅ`◍) うちにはない光景だから!!←やれよ 汁沢山レシピww きっと、開発者は豚汁を丼で飲んでいた…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ