麻婆冬瓜(写真があります)
先日、豚すね肉と冬瓜を煮込もうと買ってきたのに、暑さを言い訳にサボった結果、すね肉をダメにしてしまった。
ダメなのはおまえだ>わたし
冬瓜はかろうじて無事である、切り口は溶け始めていたけれど。
いただきものの家庭菜園冬瓜が大量にあったときにいろいろ作ってみた結果、豚肉と炒めた冬瓜がけっこう好みだったのと、それに気をよくして麻婆にしたことを思い出した。
豚挽き肉は冷凍庫にある、にんにくも生姜もねぎもある。
甜麺醤がないくらい。豆板醤はあったのを忘れてひと瓶増えたが。
というわけで、麻婆冬瓜の出番である。
ごはんに乗せて、麻婆冬瓜丼になった。
問題があるとすれば「熱い冬瓜は、熱い」という点くらいか。
それは豆腐でも同じだ。
適当にみじん切りにしたにんにくと生姜、豚挽き肉をよーーーく炒める。水分がなくなってフライパンににじみ出てくるのが脂だけになるまで。ここまで炒めると肉はだいたい茶色くなっている。
そこへ、皮とわたを取って食べやすい大きさに切った冬瓜を加えて、炒める。その後煮るから適度に炒めたところで、豆板醤、あれば甜麺醤、練りタイプの中華スープの素(あっさりにするなら鶏ガラスープの素)を入れて全体にまわるようにする。好みでオイスターソースを加えても。
酒と水(ひたひたより少なめ)を注ぎ、沸いたらしょうゆを加えてしばし煮る。冬瓜の大きさ次第で五~十五分ほど。
小口に刻んだねぎを加えてざっと混ぜたら、水溶き片栗粉でとろみをつける。
とろみがついてからも少し煮立てて、木べらで鍋底に線を書ける程度のかたさが水っぽく感じなくてほどよい。
学生の頃になんとなく視ていた料理番組で、周富徳さんが話していた、麻婆のポイント。
豚挽き肉の炒め具合と水溶き片栗粉を加えてからの煮込み具合。ちょっと気にするだけで、全然違うのだ。
周富徳さんは弟の周富輝さんと、共演されていた金萬福さんとともに「浅草橋ヤング洋品店」でやっていた中華大戦争(だったっけ?)のイメージがすごくて(ひどい)。後に参戦された譚彦彬さんがとても大人しかったのが印象的だった。たぶん前者三名の勢いにに呑まれていたのと、ご本人の性格によるものと思われる。
彼らは番組内での料理もすごかったから、普通の料理番組で姿を見かけるのがとても新鮮だった。
今考えれば非常に失礼極まりないことを思っていたものだ。皆さんすごい料理人たちなのにね。
そんな料理番組で覚えたコツを駆使(?)しての麻婆はいつでも好評である。毎回目分量なのとその日の気分で調味料が変わるのとで味が違うけど。
ざ・家庭料理。
麻婆といえば、塩麻婆もいける。ちょっぴり多めのにんにくに鶏ガラスープと胡椒をきかせるのだ。しょうゆは香り付け程度。
これはきのこが合う。何種類かのきのこを混ぜて作ると、よりよい。
おまけ:とりたてて美味しいわけでもないけれど、なんとなくキラキラしてきれいな冬瓜のジャム
皮とわたを取って粗みじん~みじん切りにした冬瓜と、その正味量の三五パーセント程度の砂糖(グラニュー糖がすっきりした甘さでよい)、かぶるくらいの水を鍋に入れ、冬瓜が柔らかくなるまで煮たら、仕上げにレモン汁を適量加える。
あまり細かくしても刻むのが大変なのと、大きいとジャムとして機能してくれない(とろけないから)から、その辺は好みとの兼ね合いが必要になる。
刻むのが億劫で、ここ何年かは作っていない。また安価で手に入ったら久しぶりに作るかなあ。




