表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
怪傑!OLレンジャー☆ごくごく普通の働き女子が迷惑なあいつをこらしめる!  作者: 高山流水(高山シオン)
OLレンジャーのち女子会
20/81

20

説明しよう!


OLレンジャーの正体は普通のOLである!(まんますぎて草)

メンバーは3人!正体を隠すべく、それぞれ別々の会社に勤めている!(若干不便)


三樹はピンク色が好きなのでOLピンクをやっている。


この他のメンバーは、OLオレンジ(本名は多摩川和泉)、OLさくら(本名は下北沢さくら)だ。


色に偏りがあるが、個人の好みなので仕方がない!

特にOLさくらの本名が「さくら」なのは、ツッコミどころだ。


さくらもピンク色が好きなのだが、それだと三樹のカラーと被ってしまうため、あえて薄めのピンク色をチョイスして、「さくら色」ということにしてしまった。


「なんか、かわいいし、それで良いじゃん」

という彼女の一言に、反論の余地などなかった……!(え?)


もちろん、ユニフォームもある。OLピンクは白いブラウスにピンク色の事務職系のベストとタイトスカート。同じ色のヘアバンドには花のモチーフ。


OLオレンジは同じく白いブラウスにオレンジ色のスラックス。オレンジ色のヘアバンドには星のモチーフ。


OLさくらは半袖のパフスリーブの白いブラウスに、胸元にハートの形の穴が開いた薄いピンク色のミニのワンピース。同じ色のヘアバンドにはハートのモチーフがついている。


詳しいシステムはよく分からないのだが、OLレンジャーの3人には、それぞれに呼び出し用のPHS(以下ピッチ)を持たされていた。


決してスマホやタブレットではないところが時代と逆行しているが、そういうところは気にしてはいけない!


必要に迫られたとき、そのピッチが鳴るというシステムだ。ピッチの着信を受けたメンバーの中で、出られる人が出動する。


これも科学では証明されていないのだが、特殊な方法にて瞬間移動するのだ。


まず、リーダー格のOLピンクのピッチが鳴る。どうしてリーダーになったかというと、残りのメンバーになんだかんだ言われて、なんとなくその気になったためである。


(あれ?普通は格下のメンバーから呼び出されて、それでもどうにもならない場合に格上のメンバーが出てくるよね)

(企業でもそうだよね。クレームの対応とか、まず平社員が出て、それから順番に役職のついた人が出てくるよね)

と、思うのだが、OLレンジャーはそうではなかった。これについても、理由は判然としない。「なんとなく」だ。


年上順?……それとも逆あいうえお順か……。


そもそも、レンジャーの3人に「格」などというものは存在していない。「リーダー」というのも名ばかりである。今流行の「名ばかり管理職」というやつだ。


それで、OLピンクが出られなければ、OLオレンジが呼ばれ、それでもダメな場合はOLさくらにおはちが回る。

これだとOLピンクの負担が多そうだが、彼女はもともと残業が多いために出動できないことが多く、ある意味でバランスが取れていた。


ひとりでは対応しきれなさそうな場合には、特殊な呼び出し音が鳴る。


ちなみに、ピンク、オレンジ、さくらと連絡が行き、誰もつながらない場合は、ダメ元でもう一度ピンクに電話がかかってくる。

ほんとうに大切な電話なら、一回かけただけで諦めることはしないはず、という人間の心理をついたやり方でもあるのだ。


(なんだそれ)


そのうえで、3人とも都合がつかない場合、少々お待ちいただくか、我慢して諦めていただくのだ。


(なんだこれ、ほんとうに意味が分からない。企業のお客さま相談窓口か)


「ただ今おかけの電話番号は大変込み合っております。このままお待ちいただくか、お時間をおいておかけなおしください」


ただOLレンジャーが呼び出されるようなケースでは、お時間をおくことは非常に困難だった。時間が経っちゃうと、そもそも出動する必要性がなくなってしまうことが多いせいだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ