魔王軍の戦力は?
「最初の仕事は・・・とりあえず魔王軍の戦力確認かな。」
仕事の一つである魔王軍の管理。しかし、戦力を知らなければ管理のしようがない。
…ん?なに?お前ただの高校生なのに軍の管理なんか出来るのかだって?
ふっふっふ…実は私は生徒会長を務めていた時期があるのだ!人をまとめるのは朝飯前だ。
軍の運用は、戦略ゲームで鍛えてあるのだ!…ん?現実とゲームは違うって?まぁその時はその時で…などと、癖である自問自答をしながら魔王城の廊下を歩いていた。
ちなみに、魔王軍と言っているが、この要塞のようになっている魔王城に、勇者が簡単に魔王様のところに行けないように、罠を設置したり、魔王城に入ってきた輩を排除するように人材を派遣するのが主な仕事だ。・・・ときどき人間をを攻めたりすることもあるらしい。
「・・・っと!着いた」
私の目の前の扉は、訓練所につながる扉だ。
魔王軍の兵士は、普段は此処で訓練をしている・・・らしい。
実際に見たことが無いから、不安だなぁ。
だって、兵士達を私がまとめないといけないのだから。
「私・・・最初は絶対舐められるよなぁ。」
戦闘になる可能性がひじょーーーに!高い。
どうしよう・・・戦闘したことないよ・・・けど、負けたら絶対舐められて仕事できなくなる・・・!
「たしか・・・魔法に「魔法創造」があったはず。」
ステータスを開いてみる
個体名: レイ
種族名: 聖なる悪魔
ジョブ: 魔王の秘書
加護: 魔王の祝福
魔法: 魔法創造
耐性: 物理攻撃耐性、状態異常耐性
特殊能力: 形態変化、魂操人形、思考加速
なんかステータスが増えてるんですけど!
えっ?えっ?ジョブって前は「全て」だったよね?「魔王の秘書」になってる。
個体名・・・は、いいとして・・・
なんか「加護」っていうヤツが追加されてる・・・
名前をつけたらこんな風に変わるんだ・・・
ーレイの賢さが1上がったー
・・・そんな声が聞こえてきそうだな。
「とりあえず、魔法を作ってみるか」
魔法創造を発動してみる。
すると、半透明の画面のような物がピコンッと現れる。
よくSFであるよね、こういうの。
画面には、火、水、風、雷の文字が浮かぶ。
えぇっと・・・?コレは属性ってことでいいんだよね?
とりあえず「火」を押してみる。すると、次の画面に切り替わる。
次は、集中型、範囲型、遠距離型、付与型、という文字が浮かぶ。
えーと?じゃあ集中型でいいかな?ポチッとな
すると、次は数式のような文字列がズラッと現れる。
えぇ・・・めんどくさい・・・ムリムリ、コレでいいよもう・・・。
えーっと?この魔法は「火球」でいっか。
・・・という感じでポンポン魔法を作っていった。
作っていく過程でわかった事がある。
それは、最初の属性の画面で違う属性をそれぞれ同時に押すと、新しい属性がうまれる。
例えば、火と水で「爆発」の属性が作れる。
あと、属性を一旦、数式化してから分解すれば、また新しい属性を作ることができる。
途中から楽しくなって、作りすぎた気もしないでもないような気がするけど、まぁいいよね?
ここまで、結構時間が経った気がするけど、思考加速しているから、実際にはそんなに時間は経っていない。思考加速って便利だな。
よし!いざ行かん!
・・・ガチャリ
堂々とドアを開けて入る。
ザワザワ「誰?」ザワザワ「侵入者か?」
おぉっとぉ!侵入者という言葉が聞こえたな。ひどいじゃないか。
「おい、貴様、何者だ!」
まぁそうなるわな。
「私はゼノス様より、軍隊の指揮を任された、秘書のレイだ」
堂々とした態度でね。舐められるから。
「お前がレイか。ゼノス様より聞いているが、俺達は自分より弱いヤツに指揮されたくないからな。今、この場で模擬戦をしろ。勝ったら認めてやるよ。」
予想通りの展開だな。このために、さっき準備してきたからな!
「わかった。魔法は使ってもいいよね?」
すると、ヒョイと模擬戦用の剣を渡される。
「ああ、5人連続で倒してみろ。」
えぇ・・・コッチが不利じゃん。まぁ頑張っていこう!
・・・
・・
・
「・・・始め!」
ーシュン
合図と同時に襲い掛かってくる。普通なら見えないほど速い。普通ならだけど。
ーサッ カキーン!
1撃目を避けて、横から剣を弾く。
「なっ!?」
体制が崩れたところを見計らい・・・反撃する
ードスッ
鈍い音がなり、相手が崩れ落ちる。
ーよし、初めてにしてはいい感じかな?思考加速がなかったら負けてたかも。
それに、さっき作った「剣技強化」の魔法が大活躍だったな。あんな動きが出来るとかすごすぎる。
「次は誰?」
「ーでは、私と魔法対決です!」
魔道士のような人が進み出る。
・・・
・・
・
「・・・始め!」
「ー赤の魔力よ、敵を穿て!炎の雨!」
おぉ!詠唱か!カッコイイ!私はする必要ないけどね。
当たったら痛そうだから、無力化しとこ。
「ー無力化!」
無力化は、相手の魔法の数式が解析できれば無力化できる。こちらには「思考加速」があるから、解析なんて簡単なのだ。
「んなっ!」
驚いてる驚いてる。次は私のターンだよ!
「ー光の嵐!」
「ーいやぁあああああ!目がぁー!目がぁー!」
光の嵐は、光が刃物のようになり、目くらましも出来る優れものだ。
やりすぎた?というか、そのセリフどこかで・・・?
とりあえず、死んではいないようだ。(当たり前でしょーが!
怪我させてしまったので、回復魔法を行使する。
「回復魔法・序」
ーフワッ キラキラ
「えっ!?治った!?」
よし!成功だ!
「えーと、やりすぎましたすみません・・・」
「えっあっいえ・・・」
「あの、次の人どうぞ」
・・・
・・
・
「これからよろしくお願いします!レイ様!」
ー結果から言おう。私は兵士達の信頼を得ることができた。
いやぁー。圧勝でした。こんなに弱いとは思わなかった。
これだけ弱いと、不安だなぁ。
とりあえず、信頼を得たからちゃんとまとめないと。
けれど、これだけの数の兵士を一人で管理するのは厳しい。
けれど、私には考えがある。
よく、ゲームであるあの有名なアレを使って、部隊を分けさせるのだ。
アレ、というのは・・・
ー「四天王」である!




