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青い猫と赤い糸  作者: 空海
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胸のざわつき

夢の中で俺は誰かに電話していた、男ではなく女だでも誰だが分からない、声から聞いて彼女ではない、電話の内容も忘れたが覚えてるのはとても楽しかったことだお互いに笑いあって話したのを覚えている。会いたい電話じゃなくて実際にこの人に会いたいと思った時、頬から涙が流れた。

そしてそこでその人との電話が終わってしまった。


深い眠りから目を覚ました俺は夢のせいで少し頭がぼーとしていた、あの人は誰なんだ?彼女では絶対ない、彼女は少し上から目線な会話だしあんな楽しくて心から癒されることなんかないはずだ、夢ってのはその人の願望が現す妄想のようなものだし、俺きっと疲れてたんだな…


そう勝手に解釈した俺はベットから降りてとりあえず気持ちを変えるため顔を洗うことにした。

洗面台までいって鏡を見て驚いた、「何で、俺泣いてるんだ?」頬からは涙が流れて涙の跡がうっすらと残っていた。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


日付は気づいたら次の日になっていた、とりあえずまたゴミ山を処分するため作業する。


作業しながら、俺が彼女に買ってあげた服がタグがついた状態で見つかった、呆れながらも勿体ないがゴミ袋に入れる、ぐちゃぐちゃなので新品でも売れないのだ、ゴミ袋に入れながら俺は本当に彼女のことが好きだったのかと振り返っていた。


彼女との出会いは合コンで知り合った、最初の印象は可愛い人だと思った。見た目は可愛くて清楚で明るい俺が好きなタイプだったのを覚えている。付き合いたくてLINEを交換して、やっとの思いで付き合うことができてとても嬉しくて喜んで、初デートの時は緊張してしまい待ち合わせよりも早く来てしまったことや胸がドキドキして幸せな気分だったのを今でもよく覚えている。


だが、俺が彼女の裏の顔を知ったのは付き合って1年もたたないうちに同居した辺りだった…

その時俺は今もたまにあるが…休みの日に会社に行くときがあり、その日は彼女との買い物の約束があった日だったが急に会社に行かないといけないことになってしまい、彼女にごめんと謝った時のことだった。謝ったら彼女は怒ってしまい、それからドラマとかで言うであろう定番の「私と仕事どっちが大事?」と俺に怒鳴って聞いてきた、それを聞いて俺は何言ってるんだ?この女と思ったし、仕事が一番大事に決まってるだろっと怒鳴りたかったが、そこは我慢して何とか彼女だよ、と言った。でも仕事には行った、金の方が一番大事なのだ、彼女は俺と付き合ってから何も働いていないので金が無いと何もできないのだ…その後、俺は会社が終わったらコンビニで高いスイーツを買って帰って彼女の機嫌をとったのをよく覚えている。他にも同居していてとても大変で辛かったのを痛いほど覚えている、彼女は何でもイベントにする女で初めてデートしか日とかキスした日とか嬉しそうに俺にプレゼントをねだってくるのだ、忘れていると物凄く怒ってその日は口も聞いてくれない日もあった、プレゼントも安いと機嫌を悪くするし、高い物だと喜んでキスをくれた毎日貧乏な俺はプレゼント以外でも高い物をねだられ、正直俺は彼女の彼氏ではなく財布だったのかもしれない…

じゃあ?別れて良かったじゃん?!

と考えたらとても良かったと思った、彼女といると例えるなら家の鍵やガスの元栓をちゃんと閉めたか不安になるような気持ちがずっとしてたから別れてからその不安もなくなった、返信のメールも返すのが遅いと怒る女だ、次の男(財布)は物凄く大変だなと考えながら笑う、にしても終わらない…よく貯めたなあの女、でも高いブランド物は持っててるし抜かりないなあの女、やっぱり金かよと思いながら呆れてまたゴミをゴミ袋に入れる。

めんどくさいので見ないで全部両手で掴んで捨てることにする彼女の物なんかみたくないのだ、少しずつ入れていくと終わらないし、自分自身惨めな気分になる、ゴミ袋に無理にゴミを押し込んだ時、袋から1つゴミが落ちたすぐにゴミ袋に押し込むため拾ったら、意味もなく胸がドキドキしたなんだ?と思いもう一度そのゴミ(物)を見る見てると意味もなく心がざわつく、これは彼女の大好きな…


その時、気のせいか俺の右手の小指辺りが少し痛く感じた気がした。


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