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13章 1話 パンドラの匣
「松浦隊員、これ落としまし‥」
ルカが言い終える前に、松浦隊員はばっと振り返り尋ねた。
「あ、さ、さんきゅ‥‥中、見たか?」
「み、見てません」
咄嗟にそう嘘つくと、そうか、と松浦隊員は頷き、
「目が泳いでるぞ」
と言い、ジトーっとルカを見た。(なぜバレた?)
そして、はあ‥とため息をつくと、
「まあ、そういうことだ。中村御兄弟将軍からもらったんだが。‥どうやらサバクには、現実世界を見ることができる鏡があるらしくてな」
現実世界を見る、鏡⁉︎
ルカが唖然としていると、通りすがったカホ様が食いつく。
「それ、本当!?」
あまりの迫力に、松浦隊員はちょっとのけぞりながら(耳が赤いことは気にしない)、
「わ、わからん。俺はその存在とメモをもらっただけだ。真偽は知らない」
と言った。
それを聞いたカホ様はバッとこちらを向き、
「ルカちゃん!行こう!」
と言った。
‥またサバク行くのかぁ〜!




