11章 20話 You knou me?
それでは始まります、It's show time!
〈武田将軍side〉
ハァハァと息が荒くなる。
くそ、こんな遠くまで走らせやがって。
村に入ったところで膝から力が抜け、倒れこんだ。
あー、無理しすぎた。
そう思っていると、村の子供とおぼしき少年が武田将軍の顔を覗きこんだ。
「お兄ちゃん、女神様のお迎えの人?」
「……え……?」
「女神様にね、お迎えが来るの。男の人なの。女神様の落とし物を取りに来るの」
そこで武田将軍はピンときた。
リュウノスケ隊員が言ってたのはこういうことか。つまり女神様の落とし物とはトーカ姫の胴体。
お迎えが何かはわからないが、勘違いしてくれているならそれで構わない。もらって帰ろうじゃないか。
「ああ、そうだよ。女神様の所まで案内してくれるかい?」
そう言うと、少年は「こっちこっち!」と武田将軍の腕を引っ張った。
連れていかれたのは祭壇だった。
確かに女の子の胴体が祭られている。さぁ、早いとここれを……
「まて、そこの殿方!」
「!」
誰かが武田将軍を呼び止めた。
ゴツい身体つきをしたでかい男が武田将軍を睨み付け、「こんな子供がほんとに……?」と呟きつつ、手招きした。
「巫女様がお呼びだ、先に顔を出せ」
巫女様?僕にはそんな知り合いなんていただろうか。
怪訝に思いつつも武田将軍は薄い透けたピンク色のカーテンをくぐり、膝まずいた。
「顔をあげてください。武田将軍殿」
武田将軍がふと顔をあげると、そこには巫女装束を着た、女の人が座っていた。
「私はアルカ。あなたのことは少年の記憶で見ました」
「少年?」
「んー……『雪女』を見た、って言っている部下はいないかしら?」
!
日比野か。
「あなたのことは『ドSで部下をいじめ鍛えるのが趣味の……』」
「おい、まて日比野ぉッ!!!!!」
あいつは僕のことをなんて風に思ってんだ!?
あいつ減給だな……と武田将軍は心のなかで思った。その頃当の本人日比野隊員はくしゃみをしていた。
「最後まで聞いてくださいな。彼には『部下思いで困ったときに頼りになるリーダー』とも記憶されていましたよ」
よし。給料アップしてやろう。
その頃日比野隊員は「なんかわかんないけど得してる気がする!」と松浦隊員に話していた。
「だからこそ、あなたに女神様の落とし物、いえ、『トーカ姫の胴体』をお返しします」
「!トーカ姫をご存じ?」
「ええ。私は元創造神ですから。」
元、創造神。
ああそういえば、見覚えがあるような。
昔、ずっと昔……僕がこの世界にきてまだ間もない頃……
そんなことを考えていると、アルカがこう言った。
「さぁ、武田将軍。持っていきなさい。あなたなら、あなたの部下達ならきっと古代兵器を悪用しないと信じています」
はい、と言い、武田将軍は頭を下げ、部屋から出た。
(ル)た、武田将軍をあんな無下に扱う男の人大丈夫なんですか……!?
(武)ああ、僕が本当に盗っ人じゃなかったとわかった瞬間ペコペコ頭を下げてたよ
(日)うわーさすがド、
(武)そうだお前、僕のことをドSだとか部下をいじめ鍛えるのが趣味とか思ってたんだってな?
(日)へぇぁ!?そ、そんなこと……
(武)よーしこっちこい✨
(日)いやぁぁぁ誰か助けてぇぇぇ
そのあと日比野隊員を見た者は誰もいなかった……(笑)
読んでくださりありがとうございました!




