表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夏の奇跡  作者: YUI
4/6

名札のおかげ

おばあちゃんの家に戻り、早速裕一の部屋に向かった。

「有香、智哉と一緒に部屋に行ってて。」

「うん、わかった。」

わたしは智哉くんを裕一の部屋に案内した。

「裕一の家ってでかいんだな。」

「でしょう。わたしの家よりも大きいもんね。」

「裕一の部屋もめちゃくちゃ広いし、俺もこんな家に住んでみたいな。」

裕一の部屋を見て、とても羨ましがっている智哉くんだ。

「二人とも、お待たせ。」

裕一が部屋に入ってきた。

それと同時に、裕一は質問をしてきたのだ。

「お前らって、今日初めて会ったんじゃないの?」

「たぶん、そのはず。少なくとも、わたしは初めてかな。」

「俺もたぶん初めて。もしかすると、何回かすれ違ってるかもしれないがな。」

「は? どういうこと?」

「実は、智哉くんは去年までわたしの通ってる学校にいたんだって。」

「えっ、そうなの?」

「ああ。今年の春にここへ引っ越して来たからな。

「そんでさっきね、智哉くんと初めて会ったとき、智哉くんはわたしの学校の名札を見て反応したもんだから、話を聞いたわけ。それで、意気投合っていう感じ。」

「そういうことか。なんでかなと思ったけど。」

ようやく疑問が解けた感じの裕一だ。

「まさか、こんな田舎町で前の学校の子に知り合えるなんて、びっくりだな。」

「ホントだね。たぶん、この名札がなかったらわたしたちはまだ仲良く話なんかしてないだろうね。」

ある意味、学校の名札を付けたままでよかったのかもしれない、そう思うわたしだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ