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夏の奇跡  作者: YUI
3/6

お前ら、どういう関係?

「おーい、智哉ともや。早くボールを持ってこいよー。」

向こうから裕一の声が聞こえた。

「呼ばれたみたいだから戻るかな。」

「なら、わたしもついていくね。」

わたしは、裕一の友達の智哉くんと一緒に裕一の元へ向かった。

「遅いじゃねーか。なにやってた…、ってなんで!?」

「オッス♪ 久しぶり♪」

「有香、なんで智哉と一緒にいるんだ!?」

どうやら、わたしたちのツーショットにとても驚いてる様子だ。

「うーんとね。説明すると長くなるから、あとでいい?」

「長くなるからって…。てか、お前なんで学校の名札を付けてるのさ?」

やっぱり裕一も同じことを聞いてきた。

「今日、うちの小学校の出校日だったんだけど、出校日が終わってからそのままの格好で来たから、名札を付けっぱなしなの。」

「ふーん。だったら外せばいいじゃん。」

「だって、ここで外したら無くしそうだもん。」

「あっそ。」

「二人で会話中に悪いんだけど、これからどうする?」

申し訳なさそうに、智哉くんはわたしたちの会話に入ってきた。

「裕一、どうするの? まだ友達と遊ぶならわたし戻るけど。」

「お前らはどうする?」

裕一は、智哉くんともう一人の友達に聞き返した。

「オレはそろそろ帰るわ。塾の夏期講習に行くから。」

友達の一人がそう答えた。

「俺はまだ暇だから大丈夫だけど。」

一方、智哉くんはまだ大丈夫なようだ。

「それなら、智哉はおれの家に来るか? だったら、有香も遊べるだろうし。」

「ならそうしようかな。俺も、有香ちゃんにもっと話を聞きたいしね。」

「…えっ!? わたしの話!?」

急に名前を呼ばれてドキッとした。

「お前ら、本当にどういう関係だよ?」

ますます怪しい目で裕一は見てきた。

「だから、あとで説明するって。」

「わかったよ。」

「それじゃ、オレは帰るわ。」

友達の一人が夏期講習のために帰っていった。

「それじゃ、おれんちに行くか。」

こうして、わたしたちはおばあちゃんの家に戻ることになった。

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