第一章(4)
〔そっち行ったわよ!クレハ!〕
「わかってるわよっ」
ザシュッ
やっぱり槍はいいわね、ある程度の距離から攻撃できるし。なにより、リーチをかなり自由に変更できるのは嬉しい……。
「ああ〜もう!うっとおしいなあ!」
なんなのよ〜!オークジェネラルを狩りにきたはずなのにオークばっかりくるじゃない!
〔やっぱりこうなったかあ〜〕
「やっぱりって何よ!やっぱりって!」
納得のいく説明よこしなさいよ!
〔だって?オークは強いやつ目掛けて襲いかかってくるからね〜。クレハは強いからね〜〕
あ………。納得〜〜…………するわけあるかあ〜!
「何その戦闘狂はあ〜!!!!」
〔私に文句言うんじゃないわよ!そもそもクレハが強すぎるのが問題なんでしょう!?〕
それはほめられてるのか?それとも貶されてるの?
って、めっちゃオークきてるじゃん!
「考えてる時間は無いってことね!」
スキル<鎌鼬>
衛兵さんとの訓練で手に入れたスキル。風を薄くして刃のようにしたものを打ち出すもの。私が切れると思ったものならほとんどなんでも切ることができる。
〔はあああああ!!!??何!?あの馬鹿げたスキルは??!!や、山をスパッと切るなんて熟練の魔法使いでもできないわよ!?〕
「できるんだからしょうがないでしょ?」
何をそんなにおどろいてるのよ?ここは幻想世界なんでしょ?常識なんて通用しないのがこの世界の普通じゃない。そもそもスキルなんてものもこの世界に来てから習得したものだしね!
〔だからできるからで山ぶった斬るなんておかしいって言ってんのよ!!〕
それにさっきスキル使ったことで白玖丸のレベル上がったし、結果よし!
〔で、でも、オークジェネラル倒せてないんだから、まだ探さなきゃいけないけど?〕
「それぐらいは頑張るわよ!」
ってかあいつら逃げてない?それになんか乗ってない?ずるっ!
〔隊長クラスはあの赤いやつね、知能が高いから弓とか使ってくるよ!〕
うわっ……。それ一番厄介なやつじゃん……
ガキッ……
「うわ……。ほんとに矢飛んできた………。遠距離って嫌いなのよね……」
矢に毒とか塗ってあったら直撃したら死ぬかもだし。まあ、それは近距離戦も同じなんだけどね。
それよりも、あいつらずっと弓ばっか使ってない?
「もしかしてこっちの体力切れ狙ってる……?」
〔それあり得るわね。だってオークジェネラルは狡猾だもの〕
だったら。スキル<縮地>で一気に距離を……詰める!
「<鎌鼬>!」
スパッ
〔……本当にそのスキル切れ味すごいわね〕
なんかちょっと引いてない?
「とりあえず、クエストはクリアしたんだし街までの道案内お願いね」
〔毎回毎回、目印決めなよって言ってるじゃない〕
あはは……。ちょっと申し訳ないかな…。
〔まあ、いつものことで慣れたからいいけど。だったらさっさとかえるわよ!〕
次話は街での買い物です。クレハの装備も登場します。




