第一章(3)
「おはよう、玲奈」
翌朝、衛兵に話を聞いていると玲奈が起きてきた。
〔朝からよく動き回れるわね……〕
私のことをなんだと思ってるのよ………
「言っとくけど私は早起きの癖がついてるだけだからね」
〔わかってるわよ…。それより、武器とか装備とかはどうする気なの?いつまでもその服と槍だけで戦う気?〕
そう言えばそうだった。この世界に来てから白骨死体の近くに刺さってた槍と元々着てた服だけで動いてたな…………。ってか装備とか整えるにしてもどこに行けばいいのよ?衛兵さんはそこらへんのことなんも言ってくれないし………。
〔どこに行けばいいのかわからないなら、月詠は?〕
つくよみ?知らないなぁ………
〔月詠は武器屋なのよ。旅人の装備品も取り扱ってるし何より価格が安いのよ。もちろん、粗悪品なんて置いてないしね〕
なら安心かなぁ、でも今は衛兵さんの手伝いでもらった銅貨五枚だけなんだよなぁ。クエストボードに依頼とかないかなぁ
「あ、"オークジェネラルの討伐"これいいかも」
早速クエストを受けた。
〔………あのねぇ、クレハ?オークジェネラルってただのオークじゃないのよ?オークの三段階の進化系統の内の最終進化よ?その槍で倒せると思ってるの?せっかく鑑定スキルがあるのにもったいないなぁ〕
隣でぶつぶつやめてほしい……………。鑑定、ねぇ。しっかりやったわよ。そしたら"魔槍・白玖丸Lv1"なんて結果だったらレベル上げするしかないじゃない。………レベル上がったらどうなるか楽しみだし。まぁ?霊奈には教えてあげないけど、レベル上がった時の驚く顔見たいもん。
「霊奈、ぶつくさ言ってないでどんなやつなのか教えてよ。私はオークジェネラルの姿なんて知らないんだから」
〔はぁ……クレハは自由ね…………。ちょうどあそこで群れてるのがそうよ、基本は棍棒で殴りかかってくるわ。でも群れの場合は連携してくるから気をつけて、アレぐらいで死なれたら困るもの〕
………バカにされた気がする。いいわよ、だったらオークジェネラルなんて八つ裂きにしてやるわよ。
「霊奈、覚悟しときなさい、私がちゃちゃっと討伐してみせるわ、霊奈が驚くほど早く、ね」
次回は紅葉の初討伐クエストです。




