おちんぽ様、かく語りき
フィクションです
「主よ、此度も拝謁の栄に浴し、感無量の思いです」
「よい、よい」
極黒魔羅塔の頂、謁見の広間にて傅く筆者。
対する人物は、おちんぽ様。筆者は彼に身も心も捧げた卑しい虫けらである。
おちんぽ様は玉座にどっしりと腰掛け、あまり皮をだぶつかせて弄んでいる。
「して、朕に贈り物があるとな?」
「はッ!!今宵の献上品にございます」
傅いたまま、恭しく突き出した筆者の手には、束になったスチル画板が大事そうに握られていた。それをひったくるように奪うおちんぽ様。
ぺらぺらとスチル画板をめくるおちんぽ様の表情が、だんだんと険しくなっていく。こわごわと上目遣いで様子を伺う筆者は戦々恐々たる有り様だ。
「――永相画伯の作であるか」
「御慧眼です。永相画伯に頼み、肥えたる美女の春画を用意いたしました」
「陰毛兵。火炙りにせよ」
どこからともなく現れた糸きれのように細い黒尽くめの男たちが、筆者を担いで隅っこの火刑台へ引き摺っていく。なぜ謁見の間に火刑台があるかは、一切不明である。
喚き散らす筆者。
「ふざけんな!!このちんぽ風情が!!偉そうにうなだれやがって、てめぇもうデブでしかちんちん勃たねえだろうが!!あれ、お前がちんちんで勃たせてるのは俺で??とにかくもはやちんちんはデブ絵でしか勃たにぃんだよやめろ!!何が不満だ!!」
おちんぽ様は火刑台の十字架状のオブジェクトにぐるぐる巻にされる筆者を氷のような目つきで眺めている。
「永相画伯の春画。あれにはもう飽いた」
陰毛兵に着火されてメラメラ燃える筆者。
「死ねボケ陰茎!!包茎!!右曲がり!!勝手に飽きるな!!お前が勃たねえからこっちは頑張ってなあ!!ぽっちゃりAVのキャプチャーから完全自分用の最強ぽっちゃりlora(追加学習により生み出されるパッチのようなもの)までこさえて!!そんで量産した最強☆ぽっちゃりAI絵に何の不満がある!!!」
「もう絵では抜けぬ」
「6枚目を見ろ!!今夜の最高傑作だ!!!PCの前に座ること3時間!!!PCファンは唸りを上げ暖房機器と化す!!!ブオオオオ!安普請アパートの一室に響く轟音!!対抗してエアコンフル稼働!!!ビビビビビ(ボロエアコンのファンが内部で接触する音)!PC直当てサーキュレーターは悲鳴を上げる!バババババ!!クソみたいに膨れ上がる電気代でもう財政は破綻寸前です!!!SDGsよりもポルノを優先する自己中心な生き様に南極のシロクマさんも怒っとりますギギギー!!!ということで自作最強ぽっちゃりlora+アヘ顔lora+正の字lora+汚い竿役のおっさんlora+使用済コンドーム&現金散乱シチュ+school swimsuit under serafukuのぽっちゃり体型ハマーン・カーンだ刮目しろ!!!」
「……弱火にしておけ」
全盛りみたいなアヘ顔ハマーン・カーンをちらっと見て、ちょっとたけ緩んだ顔をして弱火を指示するおちんぽ様。
それまで火力係の陰毛兵はほっぺを膨らませて一所懸命に筒のようなものでふーふーしていたが、指示を聞いてほっぺを膨らませるのはやめた。でもふーふーはやめなかった。ラーメン冷ます感じ。トロ火でチロチロと足先をあぶられる筆者。
「貴様が永相(AI)画伯に連日絵を描かせ続けてから、我が国土は荒れ果てる一方だ。昨日よりも今日はより強い刺激を。エロースの興進。そんなことの繰り返しで、朕はすっかり精神が摩耗した。ただの豊満女ではもはや勃たぬ。もはやドスケベ痴態ハマーン・カーンでしか隆起せぬとは――」
「いや、分かるよ。行き着くとこまで来た感はある。これ以上盛れるかっつったら、盛れねえもん。もう抜けねえって言われたら、しゃーないなと」
「では、ここで止めるか。この空虚な、連日の自慰に終止符を」
「だめだめ!!ぼくオナニーしないと寝れにぃんだもん!!今日もオナニー行くぞ!!ちんぽ出していきましょう!!エーザイ!!」
「あきれた虫けらだ。生かしておけぬ」
王の目配せに、親指を立てた火力係がほっぺを膨らませるのを見て、筆者は慌てた。
「WAIT!!主よ、お待ち下さい!!私はよほどのことがない限り――これは修学旅行や社員旅行を指す――毎日オナニーに勤しみ、オナニーとともに生きてきました!!インフルエンザの日はオナニー!ノロウイルスでゲロ吐きながらオナニー!新型コロナ40℃の高熱で朦朧としながらオナニー!振られたらそいつをオカズにオナニー!5ちゃんねるでレスバに負けてもオナニー!オナニーしなきゃ俺じゃねえ!!なあ分かるか?俺がオナニーをやめたら俺じゃなくなるので俺のちんこであるお前ももう俺のちんこじゃない持主不明の野良ちんこ!!だから落ち着いて俺の話を聞け!!二分だけでもいい」
「なんというあきれた虫けらだ」
筆者は自分のちんこを絶句させることに成功した。
「いやその、マジで危機感はある。俺がデブ好きになったのは、そもそも巨乳好きが発端だ。いや、ふとももだったかな――ともかく、乳はデカけりゃデカいほどいいと思っていた。んでAI絵生成を始めた初期は、とにかく巨乳女の絵を出力していた。プロンプト:Large Breasts(巨乳)な。愚かにも辞書登録までしてやがるので入力がスムーズだ。それが物足りなくなるとHuge Breasts(爆乳)になって、しばらくしたらGigantic Breasts(超乳)になった」
「ポケットモンスターの三段進化のようであるな」
「でもさ、Gigantic Breasts(超乳)超えてまだ抜けるかって、抜けなかった。不思議なことにこの、不可視のガラスの天井にぶち当たった瞬間、Large Breasts(巨乳)でもHuge Breasts(爆乳)でも抜けなくなった」
「リザードンを知ってしまったらヒトカゲでは満足できぬよな」
「で、こうなるとむしろMedium Breasts(並乳)の方が抜けるんだよな」
「ではそれがフシギダネであるな」
「んでSmall Breasts(貧乳)になる」
「フシギソウであるか?」
「最終的にFlat Breasts(壁乳)に行き着いたが、これは抜けんわ」
「フシギバナであろう」
「こうなるともう、おっぱいではもう抜けないんじゃないか?という恐怖に駆られる」
「ゼニガメたちはどこであるか」
「ポケモンで喩えるのやめない?無理があるだろ」
「ぬぬぬ」
主は不満そうである。青版は令和の世においてもハブなのだ。
「恐ろしいのが、Large Breasts(巨乳)→Flat Breasts(壁乳)に逆走して乳自体に虚無的感情を抱くまでに至るのに2ヶ月位なんだよ。ぽっちゃり性癖に開眼するまで数年だぞ?それに比べて、あまりにも爆速すぎないか。んで、しょうがないから他の性癖を開拓する方へ行く。色々試したなァ……」
「ゼリー排便なる珍奇で抜けと要求されたとき、朕はさすがに貴様の愚かさを噛み締めた」
「それで、結局全部抜けなくなって全盛りハマーン・カーンに至るんですよ!!もうこのちんちんはおしまいです」
「技術の発展速度と性癖の変性速度は比例するのであるな。だかそれはそもそも朕が冒頭から言っていいるように、絵画に飽きたのだ。もはや絵では抜けぬ。活動写真を用意せよ!」
「無理。AVでシコろうにも、我が人生の結晶、ドスケベ・AV・ライブラリーが崩壊したので」
「なんと!あの膨大な貯蔵量を誇る電子蔵が崩壊したというのが!!何があった!!」
「お茶零したンゴ」
「強火にせよ!!」
筆者は総計12TBのNASにみっちりとAVデータを詰め込んで「これね、一生分のオカズ」などと嘯いていたが、数週間前に2リットルのお~いお茶が全てを水浸しにしたので火炙りになります(強火)。
「待って!!DMMであたらしいの買うからゆるして!!」
「貴様も理解していよう!!豊満女の活動写真は吉と出るか凶と出るか、まこと読めぬものであるぞ!!その大半は凶と出る!!砂漠でひと粒の金剛石を探すに等しい行いだ!!吉を引く頃には我が国の財政破綻は間違いない!!」
ぽっちゃりAVはマジで当たり外れが激しいというか、人によって適正量が異なる上にパッケ詐欺(ここでは体型を指す。上振れも下振れも含む)が普通のAVのそれに比べてもう酷い(当社比三倍)。筆者は篠崎かんなの一番太っている頃の体型が一番刺さるのだが、彼女はもうだいぶ前に引退済みなうえに出演作はすべて視聴してしまっているのでやはり筆者は火炙りになります(強火)。
「じゃあ!!!オナニーじゃなくてセックスするから!!!」
「貴様は花柳病であろうがたわけ者!!!!」
筆者は色々あって性病 (らしきもの)に罹患した(まーた包皮炎か、などと思って放置していたら性病だったんですよ。筆者は重度の仮性包茎なので発覚が遅れた。そして性病でもオナニーはやめない)ので当分セックスできず、やはり火炙りになります(強火)。
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人生は、ちんぽに支配されている。男が人生の岐路において重要な決断を下す時、たいていは脳ではなくちんぽがコントロールしているものである。そしてそれは、おおむね悪い方に転ぶ。銀河の法則として、物理学で決まっているんですよこれ。
「いやあ、悪いことって重なるものですね」
メラメラと燃え上がりながら独りごちる筆者。足元を見やると、陰毛兵がほっぺ膨らませて一所懸命にふーふーしている。
「そもそも陰毛兵ってなんだよ。ほっぺ膨らませながらふーふーして筆者を燃やしているこいつはいったい誰なんだ」
それは誰にもわからない。
完
Hey Siri!!おすすめのぽっちゃりAV女優を教えて