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千田さん家シリーズ

千田さん家の裏口は、異世界への入口

作者: たかつど

 最初に言っておこう。異世界に召喚されたからといって、すべての冒険が命がけで、涙と血にまみれているわけではない。むしろ、時には――そう、千田さん家のように――異世界は歩いて五分の場所にあったりするのだ。


 鳥内瑠散とりうち・るちるがその日、少し焦げた鮭の切り身を皿にのせてため息をついたのは、全ての始まりだった。


「また焦げた……!どうしてだよ、もう……」


 母は仕事で不在。妹のミチルはテスト勉強中で構ってくれない。コンビニ弁当にはもう飽きた瑠散は、己の手で夕飯を作ろうと奮起したのだったが、結果は炭色の魚の残骸である。


 そこへ、玄関のチャイムが鳴った。ピンポーン、と軽やかに。


「……誰だよ、こんな時間に」


 扉を開けると、そこには隣に住む千田さんが立っていた。なぜか今日は金色のローブを羽織り、手には杖を持っていた。どう見ても魔法使いである。


「あなた、鮭がうまく焼けないんですってね?」


 第一声がそれだった。


「え、ええと……はい?」


「なら、うちに来なさい。異世界に召喚してあげるわ」


 普通なら、変なおばさんの妄言で終わるところだろう。しかし、千田さんの家には昔から奇妙な噂があった。夜中に屋根の上で猫が空中浮遊しているとか、ポストから火が出たとか、二階の窓から覗いていたのが人間じゃなかったとか。要するに、千田さん家は昔からちょっと“おかしい”。


 そして、瑠散は鮭に絶望していた。


「……行きます」


 こうして、彼はスリッパのまま、異世界に向かうこととなった。


 千田さんの家の玄関を抜けると、そこは―― 魔法の広間 だった。宙に浮かぶシャンデリア、うねうねと踊る絨毯、口を利く植木鉢が「ようこそ」と彼を歓迎する。


「ここ、普通に異世界じゃん……!」


 千田さんは言う。


「ここは“千田界ちだかい”。私が築いた異世界よ。鮭が上手に焼けるようになるまで、少し修行してもらいます」


「焼き魚の修行で異世界!?」


 だが、それは序の口だった。

 地下には迷宮ダンジョンがあり、鮭の焼き加減を司る火の精霊が棲んでいるという。隠し部屋ではトースターが魔法具として進化を遂げており、タイマーに意思がある。なぜか猫の姿をした剣術師が住んでおり、鍛錬の合間に毛づくろいをしていた。


 それでも、心配は無用だ。帰りたくなったら、千田さん家の裏口から出ればいい。そう、歩いて五分で家に帰れるのだ。

 ただし、焼き魚が焦げていたら、また召喚されるという呪い付きで。


 異世界“千田界”に来て三日目、鳥内瑠散は焦げない鮭の焼き方を学ぶどころか、火の精霊に追いかけられ、絨毯に飲み込まれ、トースターと口論していた。


「俺はただ、表面がパリッとして中がふっくらの鮭を焼きたいだけなんだよ!!」


「それが一番難しいんじゃああああ!!!」

 ――と、叫んだのは浮遊トースターのトトスである。彼は明らかに疲れていた。精神的に。


 その日、久々に裏口から現実世界へ戻った瑠散は、肩を落として歩いていた。ほんの五分なのに、なんだかすごく遠かった気がした。


 そして、家の角を曲がったとき。


「ふーん、千田さん家、行ったのね」


 そう言って現れたのが折茂おりもさんだった。


 折茂さんは近所でも有名な“何でも知ってる謎の女性”である。年齢不詳。日傘を差しながら、いつも庭でミントティーを淹れている。誰に教わったわけでもないのに、海外の占星術に詳しく、毎月の満月には「今日は危ない日ね」とだけ呟いて買い物に出ない。


「な、なんで知ってるんですか……?異世界のこと……」


「知らないわけないじゃない。あそこ、私の実家よ」


 ――この折茂さん、何者!?


「あなた、今は“初級召喚者”ね。千田界では“お魚クラス”と呼ばれてる」


「魚……?」


「大丈夫。私も最初は“こんにゃく”だったから」


 謎の階級制度に混乱する瑠散に、折茂さんはにっこりと笑った。


「そうね。せっかくだし、あなたに紹介しておくわ。師匠を。上手に鮭を焼くには、火を“理解”しなければならないの。火を支配する者、つまり――」


 ぱたん。折茂さんは、手にしていた日傘を軽く地面に突いた。


 すると、空気がぱしりと弾けたかと思うと、住宅街の真ん中に古代ギリシャの神殿のような扉が現れた。


「開けたら、すぐ“炎の塔”よ。中には、私の師匠であり千田界の火の守護者――ゾクヤケシャ様がいるわ」


 瑠散は思った。

 なぜこんな重要キャラを、近所の人が勝手に紹介してくるんだ。

 だがもう、異世界召喚とはそういうものだと理解し始めていた。



 ゾクヤケシャ様のもとへ向かうべく、「炎の塔」の第一層に足を踏み入れた鳥内瑠散は、思いのほかのどかな空気に面食らっていた。


 天井は高く、あちこちに浮かぶ火の玉たちはまるで提灯のように赤く揺れており、どこからかカレーの匂いが漂ってきた。


「……異世界でカレー?」


 鼻をくすぐるスパイスの香りに導かれるまま、瑠散は塔の中央にある、赤い布の敷かれたピクニックスペースにたどり着いた。


 そこには一人の女性が座っていた。年の頃は三十代。長い黒髪を後ろでゆるく束ね、エプロン姿で三つの小さなお弁当箱にご飯を詰めていた。


「あら。あなた、新入り?」


 ふと顔を上げた女性は、にこやかに微笑んだ。だがその背後では、三人の子どもたち――全員が炎をまとう小さなモンスターと楽しげに追いかけっこをしている。


「え、あの子たち、火ついてません!?あぶないですよ!」


「大丈夫よ、うちの子、もう耐火スキル持ってるから」


「子どもが!?」


「ええ。火の精霊たちもすっかり懐いてるわ。長男の陸が生後九ヶ月のときに召喚されてから、だいぶ経つもの」


「え、ちょ……!?」


 彼女の名は周東 香澄しゅうとう・かすみさん。三児の母であり、千田界に召喚されてもう八年目。

 異世界育児歴八年目。熟練の“火弁当術師ひべんとうじゅつし”である。


「なんで召喚されたんですか……?」


「そうね……確か、次男の誕生日にキャラ弁を失敗して、サンドイッチがオオタニ侯爵に似たのが原因だったと思うわ」


「だれ!?」


「貴族よ、千田界の。子どものお弁当に顔を模されたのが耐えられなかったらしくて、怒って呪文詠唱しちゃって。気づいたらこっちに来てたの」


 その語り口は、まるでスーパーで野菜が安かった話をするかのように平坦で、優しく、たまにユーモラスだった。


「でもね、ここの食材は本当に素晴らしいのよ。ほら、これが“火炎トマト”。熱すると逆に甘くなるの」


 彼女は器用にそれをスライスし、小さなおにぎりに添えた。


「君……強いな」


 思わずこぼれた言葉に、周東さんは笑った。


「そんなことないわよ。ただ、子育てってどこでも大変なのよ。異世界だろうと現実だろうとね。でも……」


 その視線は、今まさに火の精霊に乗って飛び跳ねている次男の背中へと向けられていた。


「ここにいると、ちょっとだけ日常が特別に感じられる。たとえば、ご飯が焦げなかった朝は、もうそれだけで奇跡みたいに嬉しくて」


 その言葉に、瑠散の胸の奥がきゅっとなった。

 ――そうだ。

 自分も、ただ焦げない鮭が焼きたかっただけなのに、いつの間にか火を操るだの、塔を登るだの、話がややこしくなっていた。


 だが今、目の前で楽しそうに笑う母子の姿を見て、ほんの少しだけ、異世界にいる理由がわかった気がした。


「よかったら、お弁当どう?今朝、焼いたのよ。鮭」


「――食べます!!」




「炎の塔」の最上階。そこには静かな緋色の広間が広がっていた。空気は静まりかえり、ただひとつ、真紅の火が中央で揺らめいている。そこにいるはずのゾクヤケシャ様の姿はどこにもなかった。


「……試練って、どう始まるんだ?」


 瑠散がそう呟いたその瞬間、火がぱっと花火のように弾け、代わりにそこに立っていたのは――


「待ってましたー!」


 軽快な声と共に、火の中から現れたのは、おしゃれなワイドパンツにフリルブラウスを着こなした若い女性だった。片耳に揺れる炎のピアス、ヘアスタイルは完璧な外ハネ。まるで表参道のカフェから転送されてきたようなオーラを放っている。


「はじめまして、荻野 香凜おぎの・かりんです。ゾクヤケシャ様の代理でーす。今日のコーデのテーマは“燃える恋と焼き魚”。よろしくね!」


「代理!?ゾクヤケシャ様は!?」


「今、温泉行ってるの。火山の。神様でも疲れるんだって。あと、私の方が“火とファッションの融合”って意味では上だから、たぶん問題ないかなって」


 問題がありすぎる。


 だが、瑠散が口を開くより早く、荻野さんはパチンと指を鳴らした。


「じゃ、“完全なる鮭焼き試練”をはじめまーす!」


 周囲の空間がぐにゃりとゆがみ、気がつけば瑠散は巨大な溶岩プレートの上に立っていた。周囲には火の精霊たちが円を描き、うねうねと踊りながら熱を送ってくる。


「まずはこれ、鮭の切り身。千田界特産の“クリムゾン・サーモン”。脂が多いから、油断するとすーぐ焦げるよ」


「どうやって焼くんですか!?」


「心で。」


「……は?」


「あなた、火を“使おう”としてるでしょ?違うの。“火にお願いする”の。あなたの鮭が“食べごろ”になるように、“一緒に焼いて”もらうの」


「火に!?お願い!?」


「そう、お願い。火って、実はすごく気分屋なの。でも、きちんと向き合って、気持ちを伝えたら、協力してくれるんだよ?」


 荻野さんはまるでヘアセットのコツを教えるように優しく言った。


「まず、自分の中の焦り、迷い、恥ずかしさ――全部、炎に預けてみて。鮭に集中して。鮭と会話して」


 瑠散は目を閉じた。

 彼の周囲を火の精霊が舞う。

 ジュウ……という音が静かに響き、空気に鮭の香ばしい匂いが立ちのぼった。


 “焦げるのが怖い”


 “うまくいかなかったら、誰かに笑われる気がする”


 “だけど、本当はただ、誰かに美味しいって言ってほしい”


 瑠散の心の声に、火の精霊たちがふわりと集まった。赤く、やさしい光に包まれながら、鮭の表面がカリッと色づいていく。


「……できた」


 荻野さんが微笑んだ。


「うん、いい火加減。香りもばっちり。“真の焼き手”の鮭だね」


 試練の広間が、光と香りで満たされた。

 その瞬間、荻野さんの背中からふわりと炎の翼が広がる。


「おめでとー!“お魚クラス”から“火と和解したサーモン・ハーモナイザー”に昇格だよ!」


「なんか称号がじわじわ来る!」




 それは、千田界で年に一度だけ開かれる、栄誉ある祭典。


 その名も――


「千田グルメ選手権」!


 勝者には「神食の称号」と、千田界のすべての食材を一年無料で使用できる“金のレシピ巻物”が授与されるという。


 さらに今年のテーマは、なんと…


 > 『サーモン


 千田界のどこかで誰かが呪いを込めているのかと思うほど、鮭にまつわる縁が強い。もちろん瑠散も推薦枠で出場が決定した。


「焼くだけじゃない。今日は、世界を美味しさで救う戦いなんだ!」


 気合い十分な瑠散。対するは、名だたる料理魔導士たち……その中でも、特に注目されていたのが――


「お初にお目にかかります。あなたが“炎と対話する少年”ね」


 ぴしりと着た白の調理服に、蒼のスカーフ。ひとつに束ねた髪は艶やかで、まっすぐな瞳が瑠散を射抜く。


 彼女の名は――五十嵐 麗香いがらし・れいか


 “銀の包丁魔女”の異名を持ち、五年連続準優勝。彼女がナイフを握れば、魚は喜びながら身をひらき、野菜は微笑みながら香りを放つと言われる。


 ――ただし、その料理に使う技術は、人知を超えている。


「今年こそ、“あの人”を越えるわ」


 五十嵐さんの目にちらりと宿る執念。

 “あの人”とは、かつてグルメ選手権三連覇を果たした伝説の料理人。今はどこかの温泉火山で休暇中の――ゾクヤケシャ様である。


【第一試合:1対1 鮭バトル】


 試合場は、空中に浮かぶ“風の調理台”。風の精霊が鍋を支え、炎の精霊が火加減を操作、味見は水の精霊という完全中立の審判精霊制だ。


 五十嵐さんは滑らかな手つきで“クリムゾン・サーモン”を開き、香草の魔法をかけたオイルでマリネし始めた。


「ローズ・フレイム、ディルの舞。……いけるわ」


 対する瑠散は、荻野さんから学んだ“炎との対話”をベースに、“想いを込めて焼く鮭”を披露。周東さんからもらったお弁当の包みを懐から出す。


「みんなの味を、僕なりに――やってみます!」


 炎が踊り、香りが広がる。


 そして……


 五十嵐さんは鮭の香草ミルフィーユ巻き 溶岩ソースがけを、

 瑠散は愛情たっぷり焼き鮭弁当・異世界風を完成させた。


 審判精霊たちはひとくち、またひとくち……そして、目を見開き、空中でフルスピンを決めた。


「「う、うまーーーーい!!」」


【審判結果】


 味の深み:引き分け


 火加減:五十嵐優勢


 感情の余韻:瑠散、圧勝



 そして、発表された結果は――


 > 同点優勝!


「まさか……子どものお弁当風でここまで戦えるなんて」


 五十嵐さんは、一歩だけ近づいて、静かに言った。


「あなたに敗北したとは思っていないわ。でも……ひとくち食べたとき、あの味に――懐かしい誰かの笑顔を、思い出したの」


「それはきっと、料理に必要なものですよね」


 その言葉に、五十嵐さんはふっと微笑んだ。



 グルメ選手権の終幕からわずか数日。

 千田界では祭りのような騒ぎが続いていた。


「焼き鮭弁当、うちでも出そうかしら」

「香草ミルフィーユ鮭? あれ再現できるの?」

「五十嵐様のまな板と瑠散くんのフライパン、展示中です!」


 そんな中、千田さん家(異世界ゲート)の裏庭で、ひっそりと異変が起きていた。


「な、なんだこの気配……やばい、精進だ。」


 いち早く察知したのは、千田界の門番を務めるオヤジさんである。しっぽを逆立て、森の奥を睨む。


 そしてその森から――現れた。


 袈裟に身を包み、頭はつるりと丸め、まるで一見すると平和そのものの修行僧たち。

 しかしその懐には、魔力式フライ返し、封印された炊飯釜、呪いをかけられた味噌といった怪しげな道具がぎっしり。


「――ありがたや……素材も味も、煩悩である」


「この地の料理、過ぎた旨味。拝借いたす」


 その名も――


 > 料理泥棒団『精進料理作る団(S.J.C.:Shojin Cuisine)』


 質素を極めた彼らは、“強すぎる味”を封印するという信念のもと、

 旨味の詰まったレシピや高級食材を次々と盗んでいく、まさに“味覚の禁欲僧”。


「目標は明白。“金のレシピ巻物”である」


 彼らは瑠散のもとへまっすぐ向かった。

 五十嵐さん、荻野さん、周東さん、折茂さんも応戦に加わる。


「あなたたち、何が目的なの?」五十嵐さんが睨む。


「我らは味に踊らされた愚者を戒めに来たのだ。肉、油、砂糖、塩分、旨味――それらは食欲という名の魔獣である」


「でも、鮭は魚ですよ……?」


「……ギリ、セーフだが……美味すぎるのはアウト!」


 荻野さんが立ちはだかる。


「なるほど。じゃあ、こっちも遠慮なくいくね?テーマは“食欲という名の魔獣に乗りこなされろ!”」


 荻野さんの手元から、炎の竜が飛び出す。

 その熱で焼かれたのは――脂たっぷりの“甘味噌バター鮭”。


「煩悩の塊ィィィッ!!」

 泥棒僧の一人がダメージを受け、口から湯葉を吐いて倒れる。


 そこへ折茂さんが魔導しゃもじで反撃!

 周東さんは子ども用エプロン結界で防御!


「……母は、食事で戦えるのよ」


 ついに泥棒団の頭領「慈無味じむみ導師」が前に出た。


「最後に問う。なぜ、そこまで味にこだわる? なぜ、料理に心を宿す?」


 その問いに、瑠散は静かに答えた。


「美味しいって、伝える手段なんだよ。

 言葉より前に、“ごはん”で誰かを励ませるんだ。

 だから僕は、味に、心をこめたいんだ」


 そう言って焼いた一枚の鮭。

 慈無味導師がひとくち、無言で口にした瞬間――


「うっ……うま……いや、これはただのタンパク源……だが……この脂の香りと……だし……や、やめられな……ありがたやーーーーー!!!」


 慈無味、諸行無情、堕落


 千田さん家の裏庭では、新たな料理教室が開かれることになった。

 指導は、五十嵐さんと荻野さん。

 そしてオヤジさんは、ちゃっかりエプロンを着けて助手に昇格していた。






【登場キャラ紹介】


 鳥内瑠散とりうち・るちる:異世界“千田界”に召喚された高校生。料理が苦手。特に焼き鮭に苦しんでいる。


 千田さん:魔法使い風のおばちゃん。家そのものが異世界への入り口になっている。鮭にこだわりがある。


 トトス:千田界に棲む浮遊トースター。焼き加減にはうるさく、情緒が不安定。


 折茂(おりも)さん:謎の女性。千田界の出身で、何でも知っている。現在は地球で普通の(?)主婦をしている。召喚階級は“こんにゃく”→“バジル”→“火の召喚士”。


 ゾクヤケシャ様:炎の塔に棲む火の守護者。まだ登場していないが、非常にエキセントリックな人。


 周東 香澄しゅうとう・かすみ

 火属性の召喚者。三人の子どもとともに召喚された異世界ママ。調理魔法と火属性魔物の扱いに長けており、「育児×ダンジョン攻略」という未開ジャンルを開拓中。常に冷静で、誰よりも頼れる存在。戦闘力は低いが、精神力と生活力は最強。


 荻野 香凜おぎの・かりん

 20代になったばかりのファッションと火を司る若き召喚者。ゾクヤケシャ様の代理を務める。火の精霊と感情で会話できる特異な才能を持ち、“炎の美学”を大切にしている。焼き魚の哲学には誰よりも真剣


 五十嵐 麗香いがらし・れいか

 千田界随一の美貌と技術を持つ料理人。クールで完璧主義だが、内心は熱く情に篤い。鮭に対しては特に強い美学を持つ。

 料理スタイルは「静の炎」。

 決め台詞は「食べる前から料理は始まっている」。


 オヤジさん:千田家の裏庭にいつの間に住み着いた犬

 植木の手入れをしてくれるので、とても有難い、


 料理泥棒団︰改心し、現在は「精進しつつ美味しい料理探求団(改名:S.J.D)」として更生中。

●この物語はフィクションです。

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