休息 1
湖に向かうにあたり、色々と準備する物がある。まずは水着。コレがないと始まらないといっても過言ではない。
次に食事。なくてもなんとかはなるけど、最近外で食べる食事は格別に美味しいと気づいた。せっかくなのでピクニックとしゃれむのはとてもいい事だと思う。
次に移動手段。ラーデシュから近くの湖までは、歩いて丸一日かかるらしい。だから竜族に頼んで運んでもらう事にした。
水着に関しては、サリアさんに相談した所喜んで準備してくれる事になり、私達は何も心配する事はなかった。
食事は魔族の食事係という人から食材をわけてもらって、それで解決。
それらの準備を終えてから、私達は竜族の背に乗せられて湖へと飛び立った。
メンバーは、私とリズとユリエスティに、ルレイちゃんとサンちゃんだ。皆美少女であり、天国の予感しかない。
ちなみに私達を乗せた竜族の男達は、現地に到着してから帰ってもらった。日没前に迎えに来てもらう予定で、それまでは私達女の子だけの空間となる。
「湖、か。確かに長閑で良い場所じゃな」
湖畔に立つユリエスティが、無表情でそういった。本当にそう思っているのだろうか。
湖は、中々の大きさだ。水はキレイだし、太陽の光に水が反射してキラキラと輝いている。泳ぐには申し分ないというか、逆にキレイすぎて泳ぐのが申し訳ない。でも入らせてもらう。
じゃないと、皆の水着姿が見れないので。
「う、うちまでついてきて、本当によかったんすか?」
「勿論です。ハルエッキさんが同行できなかったのは申し訳ないですけど……」
「それは全然大丈夫っす!ハル君に水着姿の皆さんは早すぎるというか、取られたら困るというか……と、とにかく大丈夫っす!」
さすがに水着姿を男の人に見られるのは、リズやルレイちゃんも抵抗があるようだ。という事で、男の人の同行は全会一致で否決される事になった。
まぁルレイちゃんはもともとビキニ姿で、いつもそんな姿を周囲に見せつけているんだけど、何故水着だとダメなのだろうか。
「んな事はどうでもいいから、さっさと泳ごうぜ!オレ泳ぐのって初めてだから楽しみだ!」
「ちょ、ちょっとルレイさん!?」
その場でいきなり脱ぎだしたルレイちゃんに、リズが慌てて声をかけて止めに入る。
「あ?なんだ?」
「いくら私達しかいないからといって、堂々としすぎですよ!一応ここは外なんですから、木の陰に隠れて──」
「オレ達しかいないんだから大丈夫だって。お前も脱げ!」
「きゃあ!?」
ありのまま、目の前で起きている事を言う。
ルレイちゃんが自分のビキニを脱ぎ捨てて上半身すっぽんぽんになると、次はリズの服を脱がせ始めた。抵抗しようとするリズだけど、抵抗して服が破ける事を心配しているのかあまり強くは抵抗できない。ルレイちゃんの手際はとてもいい。リズの服がどんどん脱がされて行き、その白く美しい肌が露わになっていく。
一応、リズの裸は見た事がある。でも何度見たってリズの裸は美しく、とても良い物だと思う。
「シズ!?見ていないで助けてください!と、というかじっと見つめないでください!」
「……はい」
涙目のリズに訴えられたら、嫌われたくないので見つめている訳にもいかない。残念ながら目を逸らす。
というか私は既にリズのあられもない姿を見てしまっているので、別に恥ずかしがる事もないと思うんだけどな。まぁそこは状況にもよるか。
そういえば、サリアさんが用意してくれた水着ってどんなのなんだろう。リズとルレイちゃんが早速脱ぎだしてしまってるし、用意しておかなくちゃ。
そう思って水着が入っているはずの袋をあけて、中身を取り出してみる。
「……」
そこに入っていたのは、かなり過激めの水着であった。なにこれ、面積狭……お、お尻隠れるのコレ……?
そんな水着が上の方にまとまっていたけど、中には普通の水着もあった。リズには、この清楚そうなフレアトップの水着を着てもらおう。ルレイちゃんはこっちの、黒色のかな。サンちゃんはおっぱいが大きいから……このオレンジ色の水着なんてどうだろう。私はワンピースタイプのでいいや。ユリエスティは……。
「妾はコレを着よう」
「え」
ユリエスティが手にしたのは、かなり面積が狭そうなピンク色の水着であった。サイズ的には合いそうではあるけど……本気で着るの?と尋ねる間もなく、ユリエスティは水着を手にして離れて行ってしまった。
少しして皆の着替えが終わると、私の前に天国が広がる事になる。
「あ、ああ、あ……り、リズ、凄く、可愛いです」
「シズこそ、とっても可愛いです!黒髪に白色のビキニが映えますね」
「い、いや……銀色の髪の毛に、白色の水着の方が、よく似合っていてとっても可愛いです」
「いいえ。シズの方が可愛いです」
「い、いえ。リズの方が可愛いです」
「いやいや」
と、私とリズはルレイちゃんの前でちょっとした言い争いを始めた。
だって、本当にリズの水着の方が似合っているんだもん。銀色の髪の毛に、白色のビキニ。おへそは勿論丸出しで、白い肌もいつもよりもふんだんに露出している。後ろを見ると、お尻の割れ目のあたりが少し見えてしまっているローライズの水着は、清楚さと色気を交えてリズの魅力を存分に引き出してくれていると思う。
一方で私は、最初ワンピースの水着を着ようとしていたけどリズに止められた。そして代わりの水着を着せられる事になってその水着を着ている。
リズとお揃いの、白色の水着だ。今まで着たことのないビキニの水着で、大切な所を覆う布以外、紐で繋がっていてとても心もとない。当然おへそやらお尻の辺りは露出しており、かなり恥ずかしい。それにリズと比べて私の胸は控えめなので、それがまた恥ずかしくなってしまう。
「そのやりとりは、なんだ?オレへの当てつけか?」
そんなつもりはなかったんだけど、私とリズの褒め合いの何かが気に入らなかったルレイちゃんが、私達を睨みつけて来た。
言われて思ったけど、確かにこのやり取りは、ルレイちゃんとサンちゃんのどっちが強いかの言い争いに似ていた。似ているという自覚があるようで、眉間にシワを寄せて抗議してきた。
そんなルレイちゃんは、黒色のスポーティな水着を着こんでいる。なんか、いつもより胸の露出が低くなった気がする。けどいつもと違う装いのルレイちゃんは新鮮で、可愛いと思う。
「る、ルレイちゃんも、か、可愛い、です」
「そ、そうか?オレはよく分かんねぇけど……それよりユリエスティ。お前すげぇな」
「何がじゃ?」
ルレイちゃんにそう言われたユリエスティが、首を傾げる。ユリエスティは、恐らくこの中で一番セクシーな水着を選び、それを着こんで堂々としている。ユリエスティの水着姿は、本当に大切な所しか隠れていない、面積がとても小さな、危うさ満点の水着である。というかコレを着るくらいならもう裸でいいんじゃないか。そう思える程の卑猥な水着だ。
サイズとかは何故かピッタリで、まるでユリエスティ用の水着みたい。その幼げな体に、このセクシーな水着は本当に危険な香りしかしない。
ただ、お尻の方には竜の尻尾があって、それでお尻は少しは隠せている。というか、お尻、紐……?見たいけど、あまりジロジロは見ない方がいいだろう。
「ふふん。似合っておるじゃろう?」
誇らしげに胸を張るユリエスティの感性は、よく分からない。
「う、うん。似合ってる」
でもなんか可愛いから、とりあえず褒めておいた。すると満足げに鼻をならし、笑うのも可愛い。
「み、皆さん水着似合いすぎっすよー……。ハル君が来なくて、本当に良かったっす」
「……」
そう安堵の声を漏らすサンちゃんに、私達全員の視線が向いた。
彼女はオレンジ色の明るい色の水着を身にまとっているんだけど、皆の注目を集めたのはその大きなおっぱいだ。首の後ろで結ばれた水着により、おっぱいが持ち上げられて見事な谷間がそこに出来ている。とてもキレイな谷間だ。見ているだけで幸せになれる。
この中で、サンちゃんは間違いなく一番視線を集める存在だ。ハルエッキがいても、きっと彼女に釘付けになるだろう。
……何これ。ぶるんぶるん動いて、まるで別の生き物だよ。
「え?なんすか、ルレイさん?」
「……」
「んぎゃー!何するんすか!?」
「でけぇから、偽物なんじゃないかと思って。でも本物だった。サリアばーちゃんと同じだ」
ルレイちゃんは、終始真顔でサンちゃんのおっぱいを揉んだ。ようやく解放されてからサンちゃんが顔を真っ赤にして抗議するも、ルレイちゃんはサンちゃんのおっぱいを揉んだ手をにぎにぎして、何かを思い出しているかのような仕草を見せる。
いいな、私も揉みたい。
「……」
そのおっぱいの魔性の魅力にひかれ、一歩踏み出そうとするも、私は隣の気配に気づいた。そこには1人の天使が立っており、見るとちょっと恥ずかしそうに身をよじり、その仕草がまた彼女の魅力を引き立たせている。
リズを見た私は、我に返った。女の子の魅力は、おっぱいの大きさではない。私はこの世界で一番大切な存在に、その事を教えてもらった。
……でもやっぱり、サンちゃんのおっぱいは規格外だな。揉みたい。




