・獣人観察日記
ここで一つ、ユナについて話しておこう。
ユナは17歳の獣人だ。
理由あって俺の使用人として働いている。
身長は俺より少し高い。
肌の色は褐色で、毛の色は白。
目の色は青。
爪と犬歯はかなりとがっている。
そして三角形の耳が頭についている。
とっても可愛い。
あと尻尾はふさふさしていて、触ったら気持ちよさそうだ。
見た目に関しては、狼系の獣人のお手本みたいな格好だ。
そして、身体的特徴として忘れてはいけないものがある。
おっぱいだ。
年の割には結構大きいと思う。
一度でいいから触ってみたい。
脚もムチムチで最高!
くびれも健康的で、イイ!
……身体のことはこれぐらいにして。
ユナは鼻がいいのだ。
食べ物の匂いを嗅いだだけで鮮度を判断したり、火薬の匂いに気付いて近くに山賊が来ていることを当てたりもした。
大変便利な能力だが、困ったことがある。
「主様。昨日の夜、発情期だった?」
「ギクッ」
そう、ばれるのである。
ナニがとは言わないが。
ユナは人語を話せるが、ちょっとカタコトだ。
また、たまにこっちの言うことが理解できないこともある。
獣人は言葉よりも表情や体で気持ちを表現することに慣れている。
そのため、ご飯が美味しかった時は、
「おいしい」と言うよりも、
満面の笑みで食べ続けるほうが気持ちを表すには効果的だ。
ユナも最初はガチガチだったが、最近はかなり表情を変えてくれる。
もう少しすればもっといろんな表情を見せてくれるだろうか。
ちなみに、感謝を伝えれて、かつユナの一番喜んでいる顔を拝む方法がある。
なでなでだ。
思いつきでやってみたが、なかなか良かったらしい。
ユナは料理もできる。
味は「美味い」というより「旨い」が正しいだろう。
ユナは煮ると焼くしかできないが、
調味料の扱いが上手く、肉や野菜の本来の味を引き出しているような気がする。
あと、これはユナというより獣人の問題かもしれないが、
衛生観念がちょっとずれている。
ベッドでは寝ずに、カーペットの上で寝る。
身体はあまり洗わない。
歯磨きもしない。
服を脱ぎたがる。
などなど。
基本的にはユナの意志を尊重しているが、流石に歯は毎日磨かせるようにした。
服に関しては、「乳首と股関が隠れてればいいだろ」って感じで、際どいものを好む。
外に行く時は露出度の低い服を着ることを約束したが、家の中では半裸状態だ。
目のやり場に困る……。
とまあ、こんな感じでユナと楽しく暮らしています。