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イギリス海軍の疫病神  作者: 通りすがりの野良猫
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ブレスト近隣の飛行場にて

ブレスト近隣の飛行場には最近、新型が色々きています

「中尉殿」


「どうした、機体の悪いとこあるの?」

「今のところ大丈夫ですけど、こいつに乗られるんですか?」


「曹長が言うのもわかるんですが、なんとなく愛着が出てきてね。」


「まあ、スゲー加速とスピードですからね。

わからんでもないですわ。

ただ、まだ熟成されてないエンジンですからね。

お手柔らかにお願いします。


ここ最近のこいつの整備と言えば、1にエンジン、2にエンジン、3、4がなくて、5にエンジンですからね。

後、新型ロケット弾もついてます。

もし哨戒中に大型機いたら使ってください。

開発担当者から早くレポート寄越せって煩いんです。」


「了解、話ではスピード速くて直進性も良さそうだからな。Bー17とかいたら使ってみる。

後、基地司令部の防空担当とはきっちり連携してくれよな。こないだは着陸態勢にある時に、Pー51が来たからな。」

「了解です、ではお気をつけて」


キャノピーを閉めて、エプロンからゆっくり出てくる機体はMe262ジェット戦闘機である。


この機体は、当初戦闘爆撃機とされていたが、せっかくの速度性能を損なうから、現場で勝手に爆弾架を外して、その補正に若干のバラストを搭載した機体である。


今は慣熟訓練を兼ねた基地上空の戦闘空中哨戒につくべく離陸を待っている。


ここはドイツ大西洋艦隊のたむろするブレスト港の近隣の飛行場である。


最新の機体を配備して、やたらブレストにやってくる爆撃機から港を守ると共に、実戦テストである。

他にも、新たに到着したハインケルの戦闘機も地上で試運転などやっているところである。


また上空にはこれまた最近配置されたフオッケウルフの新型で翼端を延長したこ高高度戦闘機も哨戒配置について、警戒怠りない。


当初はMe163ロケット戦闘機の配属も取り沙汰されたが、車輪を投棄して離陸するため、着陸後の地上でのハンドリングが煩雑なことから、飛行場の整備が未完了ってことにして受領を拒んでいる。

本土の完備した飛行場ならともかく、前線では扱いにくいこと、きわまりないからだ。


ここはなんだかんだ言っても前線だから、地上の防備も緊張感みなぎっている。

周辺を守る高射砲すら、比較的新型が多い。


重高射砲である88ミリと37ミリ、20ミリなど高射機関砲の中間の、55ミリ機関砲もようやく実戦テストの域に達して配置されたし、ボフォースの40ミリ機関砲も、数が揃い出した。


良く見ると、ソ連製の85ミリ高射砲なども配置されて、とにかく防空網の充実に力を入れているようである。


米英軍の艦上機が殴り込んでこようとしている場所はこんな物騒な場所だとは、まだ、彼らには詳しく知られていない。


こんなことになったって、知らないままに英米海軍空母部隊が攻めてきます

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