表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イギリス海軍の疫病神  作者: 通りすがりの野良猫
65/208

ソ連軍の英米への不信感の高まり

バグラチオン作戦の破綻の原因は「英米の怠慢や非協力的態度が原因だ」とソ連軍情報部は責任転嫁?とも取れるレポートを提出したが

ソ連軍情報部の戦訓分析によれば、バグラチオン作戦のソ連軍敗退に大きく影響したのは、イギリスからの電子技術供与が拒否されたのが大きいとわかってきた。


ソ連が求めた新型は拒否され、一昔前の捜索レーダーのみの供与になった。

さらに供給台数が限られたことから、各地のレーダーステーションの配置にはカバーできないギャップが存在するようになっていた。


一方で、ドイツ空軍のヤーボ、戦闘爆撃機は技量の許す限りの低空飛行で、ソ連軍前線飛行場を襲撃した。


この戦術ではレーダー警戒網をかわして目標に接敵できたので、「敵襲」の時には「敵機直上」となっていた。


さらに巧妙な作戦はドイツ軍が大量に保有する捕獲したソ連軍機を活用したことである。

まだソ連軍とて旧式戦闘機など第2線任務で使っているから、目視しても必ずしも見破りにくいのである。

わずかな時間でも敵味方識別に「戸惑い」があれば、その隙につけこめるのである。


YAKー1が低空飛行できて吹っ飛ばしたのは、レーダー操作員のシェルターだったりする。

さらに興味深いのは、捕獲機からの攻撃は、対空火器操作員にパニックを起こし、「飛んでるものは全て敵」と判断したからだ。


このため、味方基地上空の警戒にあたる、ミグやらラグやらハリケーンやらがアプローチしてきたとたんに対空火器の洗礼を受けることになり、余計な被害を増やす体たらくである。


独ソ戦開始と同様な奇襲をまたもや受けちまったソ連空軍の損害はうなぎ登りになり、バグラチオン作戦で意図した強力な対地支援が提供できなくなり、最終的な作戦の挫折につながるのだから、ソ連軍の英米に対する不信感は、沸騰点レベルに達しようとするのである。



現実には、「ソ連軍の油断」でありますが、このようなレポートが出されていくうち更なるトラブルが起こります

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ