ワスプからソードフィッシュ発進!
古色蒼然のソードフィッシュがワスプから発進していきますが!
日本でいうと、96式艦上攻撃機、より古臭い機体が18インチMk12魚雷や対潜爆雷を搭載し、機関故障により、ほとんど停泊に近いようなスピードしか出せない、空母ワスプから、飛行甲板まるごと使って発進する。
それもブリストル・ペガサス空冷星型9気筒の700馬力程度の非力なエンジンをぶん回して、である(>_<)。
旧式化して更新中のダグラス・デバステータすら金属製低翼単葉の艦上攻撃機なのに、鋼管羽布張りの機体がイギリス艦隊の主力攻撃機とは?
ワスプ艦上の多くのアメリカ人クルーも、こんな機体が現役なんて半信半疑だったが軽やかに、アメリカ海軍機が上がれない環境でも離艦するのを見ると、ようやく納得するのであった。
一方ドイツ側は、今回出撃したのは、ビスマルクとシャルンホルスト、プリンツオイゲンに駆逐艦数隻であった。
旗艦ビスマルク、シャルンホルスト、プリンツオイゲンの単縦陣を組み、旗艦前方には少し古臭い駆逐艦が数隻、対潜警戒しつつ高速で波を蹴りたてている。
どの艦上においても、艦長らには、「不安」の色が隠せない。
「狩り」にきたのに、なんかこっちが「獲物」みたいだから(>_<)
とりあえずは前方にいるであろう「囮」の高速機雷敷設巡洋艦をいきがけの駄賃で「食い逃げ」するほかなさそうだからた゛。
さらに前方を走るイギリスの「アブディール」も大変である(>_<)。
高速だから、アスディックが効果なしである(>_<)。
こんな状態でUボートの推定潜伏海域に入るのは不安である(>_<)〜!
しかし、レーダーには後方からの高速でやってくるドイツ艦隊が映るようになっている。
せめて対潜哨戒機だけでも間に合って欲しいんだが?!
エンコした米空母、追われる英巡洋艦、中途半端な立場のドイツ艦隊、皆それぞれ大変である(>_<)。そこに飛び込んでくるソードフィッシュ隊!
どうなりますやら。
ソードフィッシュは古臭いが抜群の安定性、を誇る機体です。
何年も前にイギリスのファンボロー航空ショーで飛んでるのを見たのですが、現役の機体どころか、ウェストランドのライサンダーと比べてもとろとろした飛行ぶりに驚いた記憶があります。
実際、北海の荒れ狂う海でもなんとか運用できたらしいから、恐るべきしぶとさです。